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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2013/02/19
- 出版社: 本の雑誌社
- サイズ:20cm/509p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86011-238-7
読割 50
紙の本
謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア
著者 高野 秀行 (著)
【講談社ノンフィクション賞(第35回)】【梅棹忠夫・山と探検文学賞(第3回)】内戦が続き、無数の武装勢力が跋扈するソマリア。その中に、独自に武装解除した独立国ソマリランド...
謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア
謎の独立国家ソマリランド
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商品説明
【講談社ノンフィクション賞(第35回)】【梅棹忠夫・山と探検文学賞(第3回)】内戦が続き、無数の武装勢力が跋扈するソマリア。その中に、独自に武装解除した独立国ソマリランドがあった。世界一危険なエリアに飛び込んだ著者が、ソマリランドの真実を伝える。『WEB本の雑誌』掲載をもとに単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高野 秀行
- 略歴
- 〈高野秀行〉1966年東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部当時執筆した「幻獣ムベンベを追え」でデビュー。「ワセダ三畳青春記」で第1回酒飲み書店員大賞受賞。
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書店員レビュー
未確認生物を探し…
丸善 丸の内本店さん
未確認生物を探し求めたり、アヘン王国に潜入したり、異端ノンフィクション作家高野秀行の最新刊は本のボリューム以上に内容の濃い傑作だった。ソマリランドと聞いても殆どの人はピンとこないだろう。紛争の耐えないアフリカのエチオピアの北にある崩壊寸前の地域に平和を維持している『地上のラピュタ、ソマリランド』がある。
嘘のような話だが、もちろん著者はあまり情報も集まらないまま事実を確認すべく出発した。
あまり興味のない人でも複雑な氏族を日本の平氏や藤原氏などに置き換えてわかりやすくしてくれる。この置き換え手法は隣接するこの地域の関係をわかりやすく解説するのにも役だっている。著者が出逢うソマリ人も個性の強いおかしな人びとがいて、大いに楽しませてくれた。
かなり危険な状況に陥っているのに、不謹慎にも読んでいて笑いが出るのは不思議だ。そして平和なソマリランドだけでは書けないと『海賊国家プントランド』『戦国南部ソマリア』にも行ってしまうがまだまだ高野秀行のソマリランドの探求は終わってない。次作を楽しみにしたい。
(評者:丸善 丸の内本店 三瓶ひとみ)
ソマリアと言えば海賊、自衛隊派…
ジュンク堂書店旭川店さん
ソマリアと言えば海賊、自衛隊派遣を思い浮かべることでしょう。
次に内戦と干ばつ飢饉。
作者曰く、リアル北斗の拳
北斗の拳の中にラピュタがある。
ソマリアの北部に独立国家を呈したソマリランドという平和な地域があり、
そこは武装した兵士も銃声もなく夜の外出さえ自由なラピュタが存在している。
作者はなぜソマリアに海賊国家プントランドがあり、
平和国家ソマリランドがあり、内乱中の南部ソマリアがあるのか。
また、どうして存在できるのか。
カート(脱法ハーブ?)宴会を夜な夜な繰り広げながら取材する。
欧米民主主義が唯一の民主主義の形ではない。
と、改めて知らしめてくれる怪作です。
旭川店 社会担当
紙の本
ソマリアの実態
2021/01/08 23:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お金をだして買うに値する一冊です - この投稿者のレビュー一覧を見る
やさしい文章で、ソマリアを知れる一冊。ソマリアを戦国時代と描写し、図説してくれる。そしてソマリア人のように現地になじみながら生き延びた筆者の毎日がおもしろい。学術誌では決して見ることのできない一般人目線のソマリアが読める。
電子書籍
いいよ!高野さん!読中読後感よし!
2020/07/07 07:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごいよ高野さん!いつまでも無事でいてくれ高野さん!
電子書籍
読み応えある
2017/06/14 12:35
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変読み応えがあった。ソマリランドはソマリアとは違う。ソマリランドの民主主義は発達してるが、アメリカのそれとは基盤が違う、が、しかし、アメリカはその違いをわかってないかも。ソマリランドの氏族の名前に、便宜的に平氏、源氏、藤原氏など名付けて説明するところがよかったし、生き生きとしたソマリランド人の様子がよく伝わってきた。書かれたのが数年前なので、現在はどんな様子なのだろうと気になってしまう。
電子書籍
ソマリアに強い興味が湧いてきました。
2017/04/19 03:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソマリアで生活した筆者が、ソマリアの現状や、その現状を生み出す元となっているソマリアの人々の考え方についてまとめた本、だと理解しました。
「ソマリア」という国があることは知っていましたが、戦争と貧困にあえいでいる国、海賊が出る国というくらいのステレオタイプな知識しか持っていなかったので、大変興味深く拝読しました。
「ソマリア」が氏族を基幹とする欧米や日本とは異なる社会体制を持っていること、歴史的経緯からソマリア、ソマリランド、プントランドの3国に分かれた状態になっていること、ソマリランドは(比較的)平和で文明的であること、等を、筆者の実地取材を元に紹介しており、その内容自体、大変面白いですが、
ともすれば横文字だらけになり混乱をきたす内容を、日本の武家(平氏とか源氏とか)に当てはめて紹介しており、「あー、こんな感じなのかなー」と想像力を掻き立てられました。
紙の本
中東・アフリカを全く知らないのに、ソマリアにのみ詳しくなってしまった
2021/04/30 20:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく面白い。ぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまう。著者の語り口がおもしろいし、ソマリランド・ソマリア・ソマリ人の文化自体も興味深い。
地理や歴史が苦手でイランとイラクの違いもよくわからないぐらいだったが、突然ソマリアやソマリ人について詳しくなってしまった。
ソマリ人の氏族や個人名をそのまま書かれるとつらいところだったと思うが、著者の配慮により氏族名に便宜的に日本の武将の名前をあてたり、個人にも適度にアダ名がついていてわかりやすい
紙の本
ソマリア
2019/05/22 17:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
そもそもソマリランドとは、何だろうと思って読みました。アフリカへ行った事もなく、テレビの報道しか知らず、ソマリアという国が、危ない国だろうというくらいしか知りませんでした。へえ、と驚く事ばかりでした。
紙の本
初めて知った国でした
2019/01/13 22:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アフリカにエチオピアの近くにソマリアという国があって、海賊が出没していたり、国連軍が活動したりしていることは知っていたのだが、そのソマリアが事実上、ソマリランドという武力を放棄した平和国家、海賊国家であるプントランド、作者が「リアル北斗の拳」という南部ソマリアに分離していたということは全く知らなかった。作者は、読み手がわかりやすいようにと「まるで天空の城ラピュタのような国、ソマリランド」とか前述の北斗の拳のような表現を使ってくれるのでわかりよいのだが、ソマリア内での紛争を平家、源氏、武田氏、奥州藤原氏を使って表すという力業には少しついてゆけないところもある。しかし、名著であることは疑いない
紙の本
とにかくおもしろい
2015/09/05 23:21
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投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソマリアの中にソマリランドという国があるという。ソマリアというと戦争ばかりしていて危険なイメージがあるが、ソマリランドは平和を維持しているという。にわかには信じがたいことだが、普通は「本当かな?」と思って終わりだろう。それを実際に行って確認するところが、この作者のすごいところ。
ユーモアあふれる文章で、ソマリランドの様子がルポされていて、非常に楽しく読まさせていただきました。非常に貴重な記録でもありますし、とにかく分厚いので、買ってじっくり読みたいですね。
紙の本
真の意味の冒険ってまだまだあるんだと実感
2013/09/08 19:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:soramove - この投稿者のレビュー一覧を見る
「謎の独立国家ソマリランド/高野 秀行著」★★★☆
潜入すること計4回。
4年に渡る長期取材の末、
謎の国家の全貌が明らかに
高野 秀行の本はこれで4冊目くらい、
届いた本の分厚さに圧倒されつつも
この重みは好きなので
早速読み始めた、
「ソマリア」という国だか地域なのか
その名前は知っているが
紛争の絶えない
大変な地域というくらいの認識。
ソマリアは、地図で見ると
国土はとても特徴的な形をしていて
アフリカの角と呼ばれる意味が分かる、
エチオピアやケニアと国境を接し、
インド洋に面している。
1991年勃発の内戦により国土は分断され、
現在の国土は暫定政権の南部と、
1998年7月に自治宣言した北東部のプントランド、
91年に独立宣言した北部の旧英領のソマリランド共和国と
大きく3分割されているようだ。
ソマリアが大変なことになっている
そのくらいの認識しかないが
著者はソマリランドは国連から未承認ながら
独立国家として平和に自治をしていると聞き、
参考になる本や文献も少ない事から
「じゃあ、自分が行くか」
そのくらいのフットワークの軽さで
友人のカメラマンとソマリランド入りを果たす。
初めての土地、
しかも物騒な事この上ないという
知識だけが先行するものだから
何もかもが身構えたような感じになる、
これはバックパッカーなら
程度の差はあるが
誰もが同じような感覚を覚える瞬間がある。
何でも見てやろう
そんな気概に満ち溢れて
取材対象とやり合うというより
彼らの生活に溶け込むというか
寄り添うくらいの親密さで
なかなか建て前しか聞き出せない所を
彼らの本音を導き出している。
外国のジャーナリストを名乗る人に
誰だって自国を良く思われたいだろう、
だから短時間の取材は
取材する側がある程度
「こうあって欲しい」という
答えに沿った解答を引き出そうとすることが多い、
でもこの本を読んでいると
同じ事柄でも
人によって答えは違うし
それらを書いていくとこんな分厚い本が出来上がる。
でも結局は「よく分からない」というのが
答えなのかもしれないが
そこで暮らす彼らだって
一枚岩じゃないのに
「ソマリランドは・・・」と
誰が断言出来るだろうか。
ただ著者の実際見たソマリランドと
その周辺の地域の様子は
真実であり
その中で大変な苦労をしながらも
好奇心一杯に動き回る著者の姿は
確実に読み取る事が出来た。
覚醒作用のある「カート」という葉っぱを噛み、
彼らの宴会で本音を聞き出そうとするが
著者の写真が本書の冒頭にあって
なんだかそれまでの冒険家らしい
ガッツリした体系をイメージしていたが
割とというか線の細い感じの人で
なんか肩すかしをくらった気分。
まあ、内容とは関係ないんだけどね。
ひとつ気になったのは
分かりやすくしようと
日本の戦国武将になぞって
登場人物を開設してくれるんだけど
これは不要だった、
かえってゴチャゴチャして分かりにくいので
単純に目で見て分かるような表でよかったはず。
次は何処へ行き
何を書くのか楽しみだ。
★100点満点で75点★
soramove