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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/04/22
- 出版社: ワニブックス
- サイズ:19cm/249p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8470-7141-6
読割 50
紙の本
空白小説 書き出しと結びが決まっているショートショート
著者 氏田 雄介 (著),小狐 裕介 (著),水谷 健吾 (著),小林 ラン (イラスト)
書き出しと結びの文だけが決まっているショートショート集。「吾輩は猫である→名前はまだない」「犯人はこの中にいる→私がやりました」など、7つのテーマに7編ずつ、全49話を収...
空白小説 書き出しと結びが決まっているショートショート
空白小説
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商品説明
書き出しと結びの文だけが決まっているショートショート集。「吾輩は猫である→名前はまだない」「犯人はこの中にいる→私がやりました」など、7つのテーマに7編ずつ、全49話を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
シリーズ累計50万部突破!
『54字の物語』の著者が贈る
5分で読める49話
『空白小説』は、書き出しと結びの文だけがはじめから決まっているショートショート集です。
その間の空白をどう埋めるかで、物語は予想できない方向へと展開し、書き出しと結びのもつ意味は大きく変わります。
あなたは「空白」の展開を予想できますか?
〇吾輩は猫である → 名前はまだない
〇犯人はこの中にいる → 私がやりました
〇昔々あるところにおばあさんがいました → いつまでも幸せに暮らしました
など
----
(本文より)
〇吾輩は猫である→名前はまだない
吾輩は猫である。誰よりも自由な猫である。
家の塀にひょいと飛び乗り、ふわぁとあくびをする。そこへひとりの少女がやってきた。少しだけ撫でさせてやろうと「にゃあ」と声をかける。しかし少女は「ひっ」と悲鳴をあげ、どこかへ逃げていった。
しばらくすると怪訝な顔をした人間の大人たちが集まってきた。あっという間に屈強な男たちに取り押さえられ、吾輩は眠らされてしまった。
目を覚ますと、吾輩は薬品の匂いのする部屋にいた。周りで白衣を着た男たちが首をかしげている。
「自分を猫だと思い込んでいるようです」
「見た目は中年の男だぞ」
「ですが実際に尻尾まで生えてきています」
「海外でも最近似たような症例が増えているとか」
「病名は?」
「発見されたばかりの病気だ。名前はまだない」
(『自由』より要約)【商品解説】
収録作品一覧
自由 | 10−12 | |
---|---|---|
蠱血 | 50−51 | |
カップの中 | 53−56 |
著者紹介
氏田 雄介
- 略歴
- 〈氏田雄介〉平成元年愛知県生まれ。企画作家。株式会社考え中代表。著書に「あたりまえポエム」など。
〈小狐裕介〉小説家。著書に「3分で楽しい!“動物”ショートストーリー」など。
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発想はすごい
2022/06/11 01:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
書き出しの文と、結末の結びの文が決まっていて、三人の作家が間の部分を好きに書き上げたショートショート。
なるほど、よく思いつくなぁと感心しながら読んだ。
書き出し固定はともかく、結び固定でオチに結びつけるの大変そう。
面白かったけど、印象に残った作品はあんまりないかも。