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子供向けに書かれた本なので、とても読みやすい内容になっている。
生き物を殺めてそれを糧にするということを考えるきっかけにちょうど良いと感じた。生きるために食べる為なら生き物を殺めることは正当化出来るか?ということを言う人もいるかもしれない。
狩猟に限らず畜産でも一緒で、自分たちが何を食べて生きているのか考えることは大事。
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罠を使った狩猟とはどういったものかを児童書として紹介してくれている一冊。写真も多めで色々楽しい。
本書には緻密な狩猟テクニックのがいくつか紹介されていて、猟師の知識と経験はすごいなあとつくづく思った。
猟にはいくらか興味があるけど本や映像だけではどうしてもその表面しかわからない。おこがましい限りだが、やっぱり一度猟を体験してみたい、そんな気持ちです。
そして、児童書は馬鹿にできないなってマジ思う!小学生には難しくても大人になったらスラスラ読める、だから大人が積極的に読むには最適なんだな。もっと色々な児童書を読んでいこうと思いました。
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子供向けに狩猟について書かれた本。冒頭にカラー写真ページ、本書内にもイラスト画も多く、猟の現場、野生動物の痕跡、肉への解体など想像しやすいように工夫されている。さすがに、内臓を抜き出した写真はなかったけれど。。。
自然や食、農業と駆除動物、高齢化が進む猟師の現状など、小学生も分かりやすく、考えるきっかけになるべく、筆者の体験も交えて、綴られている。
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狩猟に興味を持つ子供向けに、筆者が子供の頃、なぜ狩猟に興味を持ったのかなど、実体験を交えて具体的に書かれている。狩猟は子供にはできないが、子供でもできる獣道や、動物の痕跡の探し方などが詳しく載っている。
子供向けとはいえ、狩猟には免許がいることや、禁止鳥獣など狩猟の概要については書かれているため、狩猟に興味のある大人でも楽しく読める。
筆者は罠猟が専門のため、主に書かれているのはくくり罠を使った罠猟の方法である。銃猟、網猟などに興味を持っている人は別の本の方が役に立つかもしれない。
冒頭にカラー口絵があり、実際の獣道や動物の痕跡、大まかな解体の流れなどが写真で載っている。解体のシーンは子供向けに、ショッキングなシーンは省いてあるが、手順は説明してある。本文中はモノクロのイラストが使われている。
本文は子供向けに文字が大きく、すぐ読める。
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概ね『ぼくは猟師になった』と同じ内容。子ども向けに書かれているので、読みやすい。カラーページは解体の様子だけでなく、動物の足跡、ヌタ場、シカ、イノシシ、クマが木の幹につけたキズ、わなを仕掛ける様子などがあり、『ぼくは』よりさらに実践を意識して作られている。
著者にも2人の子どもがいる、とあるので、子どもたちに教えるイメージだろう。マダニへの注意、狩猟のきまりなど具体的なことから、何を残酷と感じるかなど、考えも述べていて、分かりやすい。
私が一番心に残ったのは、商業的シカ猟を止めるところ。
シカが増えすぎていることもあり、シカ肉の美味しさを知って欲しいということもあり、とって捌いた肉を安い値段でレストランなどに分けたところ評判になり、次々と注文が来るようになった。しかし、シカを獲るのが義務のようになり、狩猟のよろこびは消えてしまう。ロースやモモなど、調理しやすい部位ばかりを要求される。「わなに掛かったシカが不安げな表情でじっとこちらを見つめている。ぼくはその顔を直視できず、目をそらしてしまう。」(P168)あっ、これまさに「なめとこ山の熊」ではないか、と。自分が必要なだけ獲り、皮も骨も残さず利用している間はこんな気持ちにはならない。著者は売れない部位は自宅でミンチにするなどして食べていたが、もとより安く売っていて儲けになるわけでもない。無為に殺すことのうしろめたさ。これこそ小十郎の苦しみではないか。
家畜を肉にするのは、決まったルートがあるし、飼っている人が直接殺すわけでもないので、こんな気持ちにはならないだろう。しかし、森に生きている野生動物を、猟師は自分で殺して捌くのだから、それを粗末にされれば(もちろんレストランの調理師はそんなつもりはなかったろうが、普通に食肉を買うように「ロース五キロ」とか頼んでいたわけである)、これをしていいのか、という思いが頭をもだげてくるのは、良識があれば当然だと思う。シカの食害が問題になり、だったら食べればいいという声はよく聞くが、家畜ではない動物の肉は、家畜と同様には扱えないことを肝に銘じなくてはならない。
まあ、バンバン殺して、売れない肉は捨てるハンターもいるだろうけど、それはもちろん法には触れないが、どうなんだろうと思う。ここを掘り出すと哲学的になるけど。賢治が抱えた苦悩はこの辺にあるんじゃないかな、と直接この本とは関係ないけど、思った。
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http://www.junposha.com/book/b492292.html ,
https://www.magichour.co.jp/ryoushi/
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「命をいただく」ということを教えてくれる本。
当たり前のように食べているもの全てに命があって、私たちは他の命に生かされている。
たぶんむかしはもう少しそういうことが身近にあったのだと思うけど、今ではどんどん遠くなって、お店に並んでいる加工食品からそれを感じとることが難しくなっているのではないか。
これは児童書だけど、子供だけでなく大人にも読んで欲しい一冊だと思う。
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狩猟免許を持って、自分の肉を山で獲っている著者による狩猟入門。
山に入り動物の痕跡を探す方法から始まり、狩猟に関する規制、罠の種類やかけ方、罠にかかった獲物の留めの指し方、解体の仕方、料理などの活用方法、そして猟生活で感じること。
罠といっても闇雲に仕掛ければ良いのではなく、狙う動物が確実に通る場所に、その動物がかかるやり方で張らなければいけません。
そこで痕跡の見つけ方には、足跡、獣道、ふんなどの方法があります。
足跡を見つけて、なんの動物か、体重はどのくらいか、どこからどこに行くのかなどを探ってゆくのはまさに探偵さんのようです。
獣道も、その動物専門の道か、みんな使うのか、片道用か、往復してるのか、などなど読み取れることはたくさんある。
ふんからも、含まれる動物の食べたものから山の状況を知ることができます。
猟とは動物を捕まえることだけでなく自然全体の状態を知ることなんですよね。
罠で獲るのはイノシシやシカですが、そのような狩猟許可が出ている動物は増えすぎると自然の生態系が乱れる。そしてイノシシやシカを獲って食べられるのは人間だけ(熊も肉は食べるけど狩りは下手らしい)。そこで人間が山を知り狩りをするのは生態系の一員の営みなんだ、というのはとても納得しました。
著者は鉄砲ではなく罠を使うので、かかった獲物はトドメをさして解体して自分の家まで運ばなければいけません。
これは急所(シカは後頭部、イノシシは眉間)をどついて気絶させてすぐにナイフでトドメを指します。
罠で暴れる動物に近づいて急所一撃、分厚い毛皮のイノシシの心臓一撃ってやはり慣れが必要そうだな…。
罠の張り方や解体の仕方はカラー写真で掲載されています。
血抜きをして、内蔵を取り出し、皮は脂身と皮の間にナイフを入れて皮を剥いでゆくのですが、ほんとうに脂身が分厚い!
著者の息子さんたちは小学生のころから一緒に解体しているのでかなり慣れているんだそうだ。
猟についての考えなども語られます。著者は「残酷だという人もいるけれど、肉を食べるなら、他の人が育てて殺した肉を食べるか、自分が獲った肉を食べるかということ。自分で獲物の跡をを追って、内蔵や骨格全てを知って食べるということでなにか感じることができるのではないか」といいます。
猟師とベジタリアンは、動物と真剣に向き合って生きているという点では同じではないか、という考えも興味深いです。
狩猟の楽しみは動物との知恵比べだそうです。猟師が猟をするのは動物を軽んじているのではなくて、獲物を尊敬しているのです。
猟という生活を通して、人間が自然の一つだと感じられる本でした。
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以前、この人の「けもの道の歩き方」という本を読んだ。よく覚えていないけれど、とても感銘を受けたことだけは覚えている。
家畜肉や野生肉のステーキや焼き肉などおいしく肉をいただいているその以前にとても厳粛で、ある意味残酷な狩りと屠殺行為がある。それなしにおいしい肉は食べられないということにあまり深く考えている人は少ないと思う。
食というものは他の命をいただくということを改めて認識して、人間は本来、狩猟本能というものを根底に持っているのだとも思わされた。自然と深く繋がりあって生きていく姿はあこがれるし尊敬する。あこがれても自分にはできそうにないから余計になのだ。
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[墨田区図書館]
江東区図書館の「ぶっくなび(2021年3月)」にて紹介。
狩猟の一連の工程が、写真や絵とともに解り易く書かれた本。単に狩猟の方法を紹介するだけでなく、「人間は他の動物の命や自然の恵みをいただきながら生きている」という意味を教えてくれる大切なメッセージがたくさん込められている。
冒頭、目次よりも先に16ページにわたるカラー写真で獲物の痕跡を追ってわなをしかけ、獲物をしとめた後解体するまでの流れが分かる。もちろん近年山に親しまず、血を見ない者にとってはそれが一つのブレーキ(面白く無さ、怖さ)となってしまう可能性もあるが、このカラー写真の説明を読む感じで、まるで何かの体験教室のお兄さんが語り掛けてくるような口調で、誤解を恐れずいうなら、小学生の作文のような平易な文体でつづられた、その気になれば30分ほどで流し読み出来る本だった。
最初に自分が猟を始める土台となった幼少期の体験や気持ちを紹介した後は、カラーページの写真の順同様、動物の見つけ方やわなのかけかたなどを順に説明していく形式。動物本の中でも外国モノであるシートンやファーブルよりも椋鳩十を好み、2人の小学男児の父として小学生にも解り易く、と配慮して綴られた筆者のこの本は、きっと万人に対して受け入れやすく、読みやすく、素直に人々の心に染み入ると思う。
もとよりこの手のことに恐らく筆者に近い感覚での興味を抱いてきた自分としては、本を開くまでは疑心暗鬼のように本の内容を模索していたが、ひとたび開いてコンセプトが理解出来た途端、楽しくあっという間に読み終えてしまったし、近ければ話wから無いなりに解体の手伝いや見習いに行きたいとさえ思ってしまった。筆者とは逆の流れとなってしまうんだろうけれど、わなしかけは、それらになじんだ後で!
個人的に惜しむ楽は表紙絵。少し古臭く、また、表題通りの内容なのか、はたまたそれをコンセプトとした何らかの物語なのか、もしかするとこの題名は疑似的で、実際は生き馬の目を抜くような現実社会の生き抜き方に関して述べた本かと思ってしまった点かな。もう少し、「説明文?」「体験文?」「紹介本?」だというコンセプトが分かる本だと良かったかな?
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ブクログの【あなたにオススメ】で発見し、『卵とニワトリと、息子の思春期』(繁延あづさ)の振り返りをしたいし、どんな内容が書いてあるか気になった『自分の力で肉を獲る 10歳から学ぶ狩猟の世界』(千松信也)。
本書はわな猟でシカやイノシシなどを獲るお話ですが、
2冊において重要とされているのは、【命に対して最後まで責任持つ事】っていうのは同じ。
このポイントを目の前にすると、先日読んだ『サステナブル・フード革命: 食の未来を変えるイノベーション』(アマンダ・リトル)で紹介されていた【大量に廃棄される食料】が浮かんでしまう。
食べ残しはしないようにしよう。
本書においては以上以外にも得る事ができたポイント盛りだくさんでした。
『うちは精肉店』(本橋成一)にしろ、児童書すごいですよ。
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❶肉をどこでどうやって手に入れるか。
著者は「他人の獲った肉を食べるのは何だかずるいと感じ、自分で穫れるようになった事でスッとした」と言われてますが、私はどんな方法であれ【食材に対する有り難み】を忘れなければOKだと思う。
❷猟師という新ジャンルとその知識
ありすぎてここに載せきれない。復習しないと。
❸映画やマンガで紹介される技術は、リアルにOK or NG??
「トラバサミ」っていう罠と、「狩猟獣と非狩猟獣それぞれの種類」で思いました。
ちなみにトラバサミと落とし穴は使っちゃいけない手段です。
❹『ロビンソン・クルーソー』(ダニエル・デフォー)を国文化が違う日本人が読む事。
著者は「子どもたちは無人島に漂着したとき、うまい具合に鉄砲を持っていたけど、あれをはじめて読んだときは、「そんな都合よく鉄砲なんか持って漂着するわけないよなー。なんかずるい」と正直思っていた。
外国と違ってふつうの人が鉄砲を持っていることがない日本では、「鉄砲を持って漂流」はまずありえない。」と言ってて、
「確かに!!!」って思っちゃった。
❺「登山についての勉強」以来に知った事。
【イノシシの嗅覚が高レベルでヤバイ事】と【マダニの危険度ヤバい事】ですね。
ちなみにまだ登山中イノシシに襲われた事はないし、マダニにチューチューされて病気にかかった事はないけど、
不安要素である事に変わりない。
❻イノシシが泥を使う習性の意味
『もののけ姫』(宮崎駿)でイノシシ軍が戦争前に目の下に模様を作るっていう事くらいしか見た事なかったけど、
ちゃんと【体温を下げるためや自分の体についたダニを落としたりする目的で泥浴びをする】っていう習性がある事を知りました。
❼山のプロの話を読むのは『穂高小屋番レスキュー日記』(宮田八郎)に続いて二つ目。
彼はレスキューというまた違う部類ですが現場は同じ。
❽想像したとおりになるうれしさ
著者が猟でこれを感じる事を書いてたのを読んで、「そういえば登山の地図読みでこんな���形になってるんじゃないか?」が当たると嬉しくなったことはある。
今はYAMAPにおまかせなところがあるけど。
❾猟期
猟が行われているために登山ができなかった事が一回だけありました。(場所忘れたけど)
11月15日〜2月15日らしい。気をつけよう。
(10)タイミング
人と自然の博物館にきのこ展やってて、その時にまさかシカとイノシシの標本見れると思ってなかった。
ちょうどこの本読んでる時でした。
(11)間合いは人間にもある。
本書に「野生動物にはそれぞれ、これ以上近づいたら攻撃するという距離がある。それ以上近づかなければ、通常は動物のほうが逃げていく。」と読んだ時、
「だいたいバトル漫画にも「間合い」って描かれてたよな」と思い出した。
リアルはよくわかんないけど。
(12)オオカミ絶滅理由
比較的最近出された本書で「いま日本の自然界では、シカが増えすぎて山の中の植物が食べ尽くされてしまう問題が起きている。これは、人間の山の利用法が変化したことや、長い間シカが保護されてきた結果起きていることだけど、シカの捕食者だったオオカミを人間が絶滅させてしまった事も原因のひとつだ。いまの日本ではシカやイノシシなどの大型動物を獲って食べることができるのは人間以外いない。」と読んで、
ここにもオオカミが出てきた事が何だか嬉しくなった。内容は悲しいけど。
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とまぁ、こんな感じです。お腹いっぱいです。
この本読んでるとジビエ料理食べたくなってきたわ。
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筆者がやっているのは罠猟。罠猟は毎日の見回りが欠かせず、いつ獲れるかもわからない。筆者にとって猟は、趣味でも仕事でもなく生活の一部と捉えているそうだ。そういう感覚でなければなかなか続けられるものではないと思う。なんとなく、銃猟よりも気楽に始められそうなイメージを持っていた罠猟だったが、実際は獲りたい時にだけ獲りに行ける銃猟の方が自由な時間の少ない現代人には始めやすいのかも知れない。
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罠猟でシカやイノシンを狩って自分の糧としている京都で生活している筆者。2児の父。現金収入は運送会社で働いて得ている。
罠を仕掛けて採り、それを絞めて、解体と一連の流れが書かれている。肉の美味しさは何を食べている時期なのかとか、絞めかたによると知って、なるほどな~と感心した。あとは、罠猟だと、山を知って、採りたい動物の動きを読まないといけないというのも面白かった。解体が写真付きなので、本としては個人的には好きだけど、学校図書館配架は学校により色々な扱いになりそうな本。ルビは中学年位から読めるくらいふってあるようだ。
余談だが著者は京大文学部だったらしい。…本もイロイロ、人生もイロイロ。