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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.11
- 出版社: プレジデント社
- サイズ:20cm/486p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8334-1979-6
紙の本
カッシアの物語 1
結婚も、職業も、死さえも…すべてが決められた“偶然の起こるはずのない社会”。そこに暮らす17歳の少女の運命を変える選択とは—。『嵐が丘』『風と共に去りぬ』そして、『トワイ...
カッシアの物語 1
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商品説明
結婚も、職業も、死さえも…すべてが決められた“偶然の起こるはずのない社会”。そこに暮らす17歳の少女の運命を変える選択とは—。『嵐が丘』『風と共に去りぬ』そして、『トワイライト』に次ぐ新たなラブロマンスの傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【ベスト児童書賞(2010年)】【若い読者のためのベスト・フィクション賞(2011)】人間の文明が滅びた後に再建された社会。それは役人がすべてを管理し、決定する社会だった。病気や不安や争いごとのいっさいない、健康で平和な社会のなかで、17歳の少女カッシアは、真実の愛と選択の自由を求めて旅立つ…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
アリー・コンディ
- 略歴
- 〈アリー・コンディ〉米国ユタ州生まれ。ブリガム・ヤング大学卒業。高校の英語教師を経て、本格的に創作活動をはじめる。
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紙の本
その先が読みたいんだってば!
2012/02/22 12:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディストピア小説を読むたびにひっかかるのは、そこが理想郷でないことに主人公が気づくのは当たり前だよなあ、ということ。
全てを管理され決定される社会。職業も結婚相手も寿命も決められているから、迷いも恐れも必要ない。でも個人の意思の揺らぎは存在を許されない。
それが自然でないこと、恐ろしいことに、主人公は気づきます。
その後の行動こそが注目すべきところの筈なのに、多くのディストピア小説では、主人公が(自主的にせよ追放されるにせよ)自分の所属するコミュニティから離れる選択をするあたりで終わってしまいます。
いや、読みたいのはその先なんですけど。
これまで守られていた世界を出て、主人公はどう人生を切り開いていくのか?
あるいは、残された人々はどう折り合いをつけて生きていくのか?
本書でも、主人公のカッシアは、17歳になるまで何の疑問も抱かず平和に過ごしていた自らのコミュニティに、ある出来事がきっかけで疑問を抱きます。少しずつ明らかになる事実に迷い、怒り、恐れを感じ、最後には自らの選択で新たな世界に旅立ちます。真実の愛や、自分だけの物語を求めて。
本書は、そこで終わります。余韻を楽しむと言うよりは、放り出された気分。
後書きを見ると、本書は3部作なのですね。そう言うことは帯に大きく書いて欲しいです。
カッシアの行く末は気にかかるけれど、貧しい英語力を駆使して原書で続きを読む程でもない。と言うのが、本書の評価です。