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商品説明
キリンが亡くなりました−。クリスマスも正月も、訃報で予定をキャンセルし…。これまでに30頭のキリンを解剖し、「8番目の“首の骨”」を見つけた著者が、キリンとの出会い、探求、発見の日々を綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
長い首を器用に操るキリンの不思議に、解剖学で迫る!「キリンの首の骨や筋肉ってどうなっているの?」「他の動物との違いや共通点は?」「そもそも、解剖ってどうやるの?」「何のために研究を続けるの?」etc. 10年で約30頭のキリンを解剖してきた研究者による、出会い、学び、発見の物語。【商品解説】
目次
- 第1章 キリン解剖講座
- 第2章 キリン研究者への道
- 第3章 キリンの「解剖」
- 第4章 キリンの「何」を研究するか?
- 第5章 第一胸椎を動かす筋肉を探して
- 第6章 胸椎なのに動くのか?
- 第7章 キリンの8番目の「首の骨」
- 第8章 キリンから広がる世界
著者紹介
郡司 芽久
- 略歴
- 〈郡司芽久〉1989年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。農学博士。国立科学博物館勤務。キリン博士。解剖学、形態学が専門。日本学術振興会育志賞受賞。
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書店員レビュー
キリンとともに生きる
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
本書は、著者がキリンに出会ってキリン愛に目覚め、解剖学者になるまでを記した10年の軌跡だ。
キリンが死んだと連絡が入れば、どんな時でも駆けつけ、キリンの首と一人で対峙する。解剖の描写は決してグロテスクではなく、事実のままに克明に記されている。
だからこそ、著者の当時の心理状態に自然と引き寄せられ、私もいつの間にかキリンの面白さの虜になってしまった。
研究テーマであるキリンの8番目の「首の骨」を発見するまでの過程には、研究者の葛藤、喜びが凝縮している。研究者を志す人にはぜひ読んでいただきたい。
また、研究ではなくとも何かを好きで夢中に頑張っている人も、「好き」を極めた著者の姿にはきっと励まされることだろう。
ジュンク堂書店ロフト名古屋店 理工書担当 中村
紙の本
自分の目で観察することの重要さ。暖かな「解剖学事始エッセー」。
2019/09/24 19:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「哺乳類の首の骨は7つ。長いキリンの首も例外でない。」 生きものに興味のある人はどこかで聞く話だと思う。本書は「もう一つ首を動かす骨がある」という話である。
タイトルも「解剖記」だし、骨とか筋肉とかのスプラッタな話も多いのかと思ったが、そんなことはなく、やさしい語り口で時にはウルっと、時にはにやりとさせながら楽しませてくれた。たしかに詳細な「キリンの骨(それも首から胸だけ)」の解剖学の専門的な記述もある。それでも全編に著者のキリンへの愛情、いや「出会ったものすべてへの愛情」を感じる。暖かな「解剖学事始エッセー」。
「物心ついたころからキリンが好き」から始まり、章をおうごとに研究に入り込み「何が知りたいか」を探して話が進んでいく。ワクワクしながら読んだ。最初に本格的に解剖した二頭にまつわる話は「出会いの奇跡」の様相も示す話。人生のいろいろ、を感じさせて不覚にもウルっとしそうになった。
著者の思いは「首とは何か?」というところまで最終章では広がっている。「頸椎と胸椎の違いは」というのはある意味「人為的な」定義である。自然界はそんな線引きとは関係なく可能な形をとっている。
著者もきっとそんな自然の奥行き感じているのかもしれない。一つの扉を開いた向こうの世界を進み、また専門でない私たちにもこんな風に伝えてほしい。
ただ「動物が好き」「キリンが好き」な人だけでなく、研究者になりたい人や「将来何になろう」と迷っている人も読んで損はないと思う。ただ、著者と同じ成功の道筋はない、と思ってほしいが。
紙の本
解剖学ってすげー!誰も知らなかったキリンの秘密
2019/11/09 14:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いそぽっど - この投稿者のレビュー一覧を見る
【理解可能レベル】
誰でも
【オススメする人】
動物、特に哺乳類が好きな人
「なんだ、キリンの本か。」と侮ってはいけない。
キリンの首はラマルク、ダーウィンの時代より多くの進化生物学者の関心を集め、進化のメカニズムは既に完全解明されていると私は思い込んでいた。
しかし、キリンみたいな有名な動物でも、誰でも知らないことがまだまだある!
何体ものキリンを解剖しながら、少しずつキリンの骨にある秘密を探っていく著者の大学院時代。とてもスリリングで感動的。
軽妙で奇をてらわない文章で、とても読みやすい。若手で文章の読みやすい研究者は何人か思い浮かぶが(バッタ博士こと前野さん、クモヒトデ分類の岡西さんなど)、負けず劣らずといった印象。
紙の本
キリンについて、
2023/07/20 22:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らないことがたくさんあった。キリンだけじゃなくて、動物園の動物のことや博物館のこと、筋肉のことまだまだ不思議で知らないことがたくさんある。せっかく短い人生を地球から貰ったのだから、郡司さんも言うように、不思議を追求しない手はない。
紙の本
動物を対象にした研究者の生活ってこんな感じなのか!
2023/02/20 13:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段はなかなか知る機会のないスペシャリストの日常を覗くことができる一冊。研究者の生活はもちろん、博物館の研究的役割についても知ることができました。
読み終わった今は、動物園に行き、キリンを観察したい気持ちと博物館に行き、その裏で働く研究者の想いを感じたい気持ちでいっぱいです。
紙の本
キリンが見たくなります
2021/11/18 06:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こいろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
わたしの中ではフワッとしたまま終わった本でした。いい意味で!
焦らずマイペースに研究を続けていく姿が好きでした。
紙の本
研究についての失敗がしっかり書かれている
2020/11/09 05:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
将来、何かを研究する研究者になりたいと漠然と考えることがあり、研究したい対象も決まっていたりしても、具体的に運命が動き出したらどうなっていくのか?ということが<失敗>の視点や<反省>からの物語になっていて、次はどうなっていくの?と読む集中力の途切れることがありませんでした。歯の浮くような成功譚かと思いきや、それも外れでした。研究が一段落して語られる博物学についての三無主義とか学問の世界の奥深い歴史も心に響きました。目の前にある献体されたキリンの遺体にメスを入れ解剖や解体していく場面が繰り返されますが、著者と一緒に立ち向かっている疑似体験をしているかのようでした。研究テーマを決めるのは難しいことなので、興味がありました。限られた時間で何が出来るかと自らに問いかけつつ前向きにキリンの遺体に向き合いスケッチしていく濃密な時間の中で沢山の失敗パーツも研究の道しるべにしながら進んでいく様子が浮かび腑に落ちるものがありました。LINEで連絡を取り合う恩師からの適切な一言もスパイスのように効いていました。今を生きる若い研究者を応援したくなります。
紙の本
専門家よりも一般の人にこそ必要とされる体験記
2021/09/18 21:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
大型動物の解剖の大変さは想像を絶する。
そんな大仕事に淡々と挑み、こなした実体験を綴った貴重な一冊。
これから、この道に進む人、動物が好きな人、デッサンや塑像を作りたいという人にも、「解剖」という学問は必要なのだろうと思う。
そして、肉や魚をもはや自身で捌いて食べなくなってしまった、一般人にもこういう体験記は必要とされると思う。
紙の本
動物園に行ってキリンをまじまじと見たくなる。
2019/11/30 22:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ノッポ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んでキリンについて研究されている人の世界について知ることができ、動物園に行くと必ず見るキリンにもっと興味を持って次回から見る視点が変わりそうな一冊でした。
紙の本
う~ん
2020/11/29 22:21
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カツサンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞の「お勧め」にあったので読んでみました。念願叶って解剖学者になった筆者の熱意は伝わってきました。が、特にキリンが好きなわけではないので、興味がわかなかった。