猫色ケミストリー

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前作と比べて、ミステリーの要素は増えたかな…。
その分、ライトミステリーとしては面白くなっていたと思ぅ。

骨格のストーリーは、まんま「転校生」なので、
ラブコメとしては、意外性は小さかったかな…。

でも、その分、主人公の草食度が控えめになってしまったかも…。
やっぱ、理系草食男子は、お話の終盤までは格好悪くないとね…。

舞台は、前作と同じく東大農学部だけど…、
前作と絡んでない点は、よかったのか悪かったのか…。

前作よりもシンプルでしたが、その分、甘めの評価といぅことで…。

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前作はミステリより恋愛色が強かったけど、これはミステリらしかったかな。でも、人格入れ替わるのとかはちょっと違うけど。
なんじゃかんじゃ、次が出たら結局読むと思う。

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著者の前作『ラブ・ケミストリー』が面白かったので、amazonで予約して『猫色ケミストリー』も購入。
結論から先に書くと、『ラブ・ケミストリー』の方が読みやすく、勢いもあって面白かったなあという印象。

計算化学を専攻する大学院生の主人公と、化学専攻の女子大学院生の魂が、自分とは別の肉体に入り込んでしまい、元に戻るための方法を探るというのが、大まかなストーリー。
そこに、違法な覚醒剤合成を行っている犯人は誰か？というミステリーが絡んでくる。

この覚醒剤合成の真犯人は予測通りだったので、意外性が全く感じられなかった。一番怪しい人が、ひねりも無く犯人でしたという結論に、ちょっとがっかり。
ストーリーに乗っかって最後の驚きを楽しむのが好きな私としては、もうちょっと意外性が欲しかった。動機に関しても、やや安易かなという感じ（←伏線はあったけど、そこで真犯人の正体を確信しましたし）。

ついでに、「実は○○さんが好きでした」･･･というエピソードが同研究室内で多すぎるような気が。
確かに理系の研究室は、研究室内とか学部内恋愛が非常に多いとは思うんですけれどね。
でも、最後のあれはちょっと蛇足かも？
覚醒剤中毒で暴れ回る○○さんを見てもなお、「ずっと好きだ！」と言える○○さんは凄いと思う（笑）。
そんなに好きなら、「好き」というそぶりが伏線的に少し欲しかったです。

あと、前作では主人公が化学合成の専門だったので、実験の描写などスムーズだったように感じるんですが、今回は素人設定だからなのか、いろいろ細かい上に説明的な文章が多いような気がしました。

前作から続けて読んだので、ちょっと評価が厳しめになったかもしれません。

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とある大学（場所的には東大じゃないかい。。。）の農学部で起きた猫にまつわる「スコシフシギ」のほうのSFっぽいミステリー。

ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4231137.html

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ラブケミストリーで有名となった喜多喜久の２作品目。相変わらずの有機化学ラブコメ。主人公キャラとヒロインキャラおよび猫の精神が入れ替わってしまうお話。なんとかもとに戻ろうと模索しているうちに、研究室内では覚せい剤合成が行われていることが判明し犯人究明に乗り出す。

今作は主人公が計算科学の人間で有機化学に詳しくないという設定のためだろうが、かなり専門用語を説明してくれている。化学系の人間ならば楽しめることは間違いないがもしそうではなかったとしても十分に楽しめるだろう。理系の研究室というものがどういうものかを上手く描写している点でも評価されると思われる。

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猫のしぐさが可愛かった。スマホいじる姿とか…
あと猫が器用にガッツポーズする姿見てみたい。

作者の出身校ということから東大生の化学実験の描写はなんだか新鮮。すごく偏屈な学生生活と思いつつもなんだかいいなとも思ってしまった。

犯人もタイムリミットが迫っていたとは気付かなかった。でもだれが犯人か結構わかる人もいるかもしれない。
個人的にラブ・ケミストリーのほうが好き。

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内容がシンプルでするすると読んでしまいました。

少し時間が空いた時に手軽に読める本だと思います。

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化学の専門的なとこはスルー。犯人捜しみたいになってるけど、結局この騒動があったから戻るきっかけがわかったわけだし、悪者扱いしていいものかどうか・・・。

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ラブケミストリーがとてもおもしろかった喜多 喜久さんの待望の新作、と言うことでワクワクしながら読みました。

前回と舞台は同じ（？）で、別の研究室で起きたできごとが書かれていましたが、前回の主人公がちょっぴり出てきたり、普通にありえないことが起きたりと、これはこれで楽しむことができました。

ただ、前回のラストには本当に驚かされたので、今回のラストにはそこまで驚くことができず、そこが残念ポイントでした。でも、化学を学んだ身には懐かしい化学用語がたくさん出てきて、学生の頃に戻ったような気分に浸れました。

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理系の本はガリレオシリーズ、ラブケミ以来なので楽しく読むことができました。小説に使用される単語が好きです。中には有機化学の専門用語がポンと出てきて理解できない部分もありましたが、そこは理系としてこれから勉強して知っていこうという原動力となりました。
今回は指定薬物としての覚せい剤がテーマでしたが、有機化学の分野では覚せい剤なんて日常のような存在なんだと初めて知りました。もちろん実験のための試薬ですが、そんなギリギリのラインで覚せい剤を学内で作り使用している、本当にありそうでリアルでした。
人との接触を避けている明斗の成長も垣間見れ、周りのメンツもいい人ばっかでいいなぁと羨ましい気持ちでした。

思ったことつらつら書いた感じになってしまいましたが、理系、特に有機化学勉強してる人にとっては楽しく読める本だと思います。あとは猫好きな人も。

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魂が入れ替わっちゃう系のストーリーです。初めは落雷で、そのあと一瞬戻るけど、本当の戻り方を探る物語。
前回の『ラブ･ケミストリー 』と舞台は同じで主人公だった藤村の名前が出てきます。
猫が出てくるせいかのんびりとしていましたが最後のシリアスさにハラハラしました。

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2011年、あの純正有機合成化学小説「ラブ・ケミストリー」で一世を風靡(?)した、現役某大手製薬会社研究員の喜多喜久氏の最新作「猫色ケミストリー」を先日読了したので、その感想をメモしてみます↓

今回の作品も東大農学部が舞台で、有機合成ど真ん中のファンタジー恋愛ミステリ(犯人当て)に仕上がっています。主人公は、計算化学が専門のコミュ障男子(M2)。ヒロインは不斉合成触媒の研究やってる同級生女子(M2)です。

時は修士論文作成も佳境に入ってきた頃。主人公男子とヒロイン女子と学内に住着く野良猫が、落雷にうたれたのをきっかけに人(猫)格が入れ変わってしまい、修論の完成と本来の体を取り戻すために悪戦苦闘している最中、研究室内覚せい剤合成事件(当然犯罪)に遭遇し、事件を解決するとともに、本来の体を取り戻しつつ、なんとなく相思相愛になって行くというなんともこそばゆい少女マンガちっくな作品でになっています。恥ずかしながら、けっこう自分は好きです。

あと、本作では不斉合成が(修論の研究)テーマなので、その辺りの一般人への啓蒙も抜かりはありません。

それから、こん本で秀逸だなと思ったのが、違法な覚せい剤合成をしている犯人特定のために仕掛けたトラップです。これ、(まあ、たいして難しくないんですが)合成ルートから類推してトラップしかけてる訳なんですが、この件は有機合成化学者にはたまりません。

ところで、この雷による人格入れ替えって、

主人公コミュ障男子→ヒロイン女子
ヒロイン女子→野良猫(♂)

っていう、冷静に考えるとかなりエロい設定になっていると思うんですが、まあそこはご愛嬌といったところでしょうか？(っつうか、絶対オタッキーをターゲットにしてると思う)。

とりあえず、ケミストリー三部作を期待します。

あと、最後に(キメ台詞)↓

サイエンスは推理であり、推理とはサイエンスなのである

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ラブ･ケミストリーの著者である喜多喜久の作品．
前回と同じく，大学の化学研究室での物語．

今作も読んでて面白かった．しかし，前回のインパクトが大きかったせいか今回は若干・・・といった感じだった．
終わり方もちょっと中途半端な気がするけれども，それは「続きはご想像にお任せします」という筆者からのメッセージかもしれない．

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こう見えて化学工学専攻の私には、あるある満載の研究室ネタ。ま、あってはいけないことも満載だが。入れ替わりものも猫を絡めたことで変化が出てます。

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前作と舞台を同じくして登場人物を変えたフー・ダニット・ミステリー。伏線もきちんとしてて◎。前回の死に神に対して今回は人格転移と、二番煎じじゃない所も◎。