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商品説明
【芸術選奨・文部科学大臣新人賞評論等部門(第68回)】人間性=主体性の回復をめざした日本戦後文学。武田泰淳、大江健三郎、小島信夫の作品における動物の表象に着目し、それを通じて表現された、人間性という戦後的な理念への根底的な疑義について分析する。【「TRC MARC」の商品解説】
◆「動物」とは何か、戦後文学の「倫理」を問う
七〇年前の「大東亜」を呼号した戦争は自国はもとより東アジアと太平洋地域に多大の殺戮・破壊をもたらしました。その反省から戦後文学においても「人間性・主体性の回復」が叫ばれました。しかし(この)戦争そのものが、「人間の尊厳の名の下に」それを持たない存在を排除し殺害していくものだったとしたらどうなのでしょうか。「あいつらは人間ではない(動物と同じだ)」として暴力が横行する。そう考えて振り返ると、日本の戦後文学には動物の表象・声がいたるところに響いています。本書は特に武田泰淳、大江健三郎、小島信夫の作品を取り上げて、人間/動物の境界がいかに作られ、暴力の源となっているか、をたどり、クッツェー、アガンベン、デリダなども援用しつつ、「多様なものたちの共生」の道を探ろうとします。大型新人批評家の登場です。【商品解説】
目次
- 序章 なぜ動物なのか?
- 1 本書の目的
- 2 近年の動物に関する哲学的考察
- 3 動物の表象に関する文学研究
- 4 戦後という時代
- 5 作家の選定
- 6 本書の構成
- 第一部 武田泰淳
- 第一章 「審判」
- 1 『司馬遷』と『世界史の哲学』
著者紹介
村上 克尚
- 略歴
- 〈村上克尚〉1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)。青山学院大学、共立女子大学非常勤講師。
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