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惜しいなあ。語彙が豊富で読みやすい文章。フード理論自体はとても面白い。なのに、最期まで読ませる工夫がいまひとつ。これは編集者の責任やと思うね。
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フード3原則を定義し、それに基づきながら展開される映画や漫画におけるフード理論は確かに面白い。
納得の出来るものから、やや飛躍的かなと思うものまで書かれているが、読み物としては充分楽しめた。
「シャンパンタワーは壊されるために存在する」という論にはうんうんと頷いてしまった。
ステレオタイプフードと銘打ってしまったため、実例が少なかったのは残念。
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宇多丸さんのラジオ番組タマフルで「フード理論」を提唱した福田利香さんの、フード理論を一冊にまとめた本。映画あるある本としても、一風変わった(それでありながら腑に落ちる)映画論としても読める。オノ・ナツメさんの絵も趣があって面白い。ヒールは食べ物を粗末に扱い、ベビーフェイスは食べ物を美味しそうに食べる、という「フード理論」はけっこうエポックな映画の見方で、この一冊を踏まえて映画を観ると、また面白い発見があるかもしれない。
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今日から映画、マンガ、小説の見方が変わる本!まさに面白くてためになる。ちゃんと出典などを明記しない「ステレオタイプ」なフードの記憶を中心にしたのがいい(50もあるので中には共感できないものもあるけれど)。読んだ人同士で挿絵を描いてみるのも面白いかも。
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軽く読むのに適している。
例えば寝る前のベッドの中とか。
電車に乗ってる20分とか。
映画やマンガに出てくるステレオタイプ的なストーリー展開、それに必ず出てくるフード(転校当日、パンを加えて走ってると異性のクラスメイトにぶつかる…etc)の関係についてまじめに可笑しく論じる。
オノナツメさんの絵もオシャレで素敵です。
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エッセィだしすごーくきらくに読めました。オノ・ナツメの絵も素晴らしいです。
今まで見ていた映像化作品をもう一度フード理論から見直してみたくなります。
ちなみに私が思いついた?ステレオタイプフード?は
・クラスの学級委員(優等生)が好きな子に御馳走するのは昼の弁当
・眉目秀麗で完璧な人物なのになぜか料理が異常に下手で味オンチ
な気がするのですが…。
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フード理論は面白いんだけど、やっぱりどこかで見たシーンの抜粋でしかないなぁ、とも思うなど。個人的にはその抽出よりも、そこから発展した論を聞きたいな、とか思ったりした。こういうフード理論を使った映画は出来ないか?的な提案を。
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マンガ、アニメ、映画、ドラマなどにさりげなく(わかりやすい役割をもって)出てくる、様々な食べ物や飲み物。
それらには、こんな効果・意味合いがあったとは…。
読んで納得。いわれてみればその通りの事ばかり。
腹に落ちまくり、腑に落ちまくりの考察ばかりだ。
たくさんの腑に落ちるが詰まっているのは、もちろんの事、卓越した文章に魅了された。 上手い。美味い。
ともすれば、「ただの思い込み」に陥りかねない事を、ここまで「理論」に仕上げる力。 とにかくすごい。
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お菓子研究科、福田センセイが提唱する、「フード理論」の本。
エンタメ作品で描写される食べ物の効能を、理路整然と解説してます。
福田センセイ。ラジオ出演しているときと違って、この本では普遍的な食べ物演出を50パターン挙げることをテーマをしているので、
具体的作品のシーンを例に出すことは意図的に避けているようです。
それゆえに全体的に理論が薄く、あるあるネタ集みたいになってしまっているのがちょい残念。
自分的には「カーチェイスではね飛ばされるのは、なぜいつも果物屋なのか」と、「逃走劇はなぜいつも厨房を駆け抜けるのか」という理論が面白かったです。
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「物語に食べ物を上手く登場させることで、 登場人物の心理や人物像や置かれた状況を表現している」というフード理論を提唱する福田里香さんのエッセイ。「失恋した女の子をなぐさめるのは温かいココア」「隠し事をしている人が持つカップ&ソーサーはカタカタ震える」など俗にいう「あるあるネタ」を理論付けて50例ほど紹介している。一気に読むというよりは、つまみ食いをするようにパラパラ読んでいくのが似合う本。一気にも読めるけど、多分疲れてしまう。途中ちょっと飽きることもありましたが、よくここまで理論付けられるなあと感心。そして、語彙力が豊富!恥ずかしながら初めて出合う単語がいくつかありました。きっと今までたくさんの言葉に触れてきたんだろうなあ。
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”フード理論”なんて謳われているので、なんらかの研究を踏まえた理論なのだと期待して購入したが、実際にはほとんど全てが著者の個人的見解でしかなく、なかには著者に指摘されるまでもないものも多い。
オノナツメの挿画は素晴らしいが、それ以外は特に見るところもなかった。
売却。
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借金取りはちゃぶ台をひっくり返し、カーチェイスでは果物の屋台にひっかかりオレンジが舞い散る。転校生はトーストを咥えて駆けてゆき……と食べ物にまつわる「フードステレオタイプ」のあれこれを取り扱った本。
「ああ、こんなシーン見たことあるな」とか「確かに○○してると△△に見えるなぁ」とか、うんうんうなずく。
どちらかというと映像や漫画という視覚に拠った手法で有り、ぱっと見わかりやすいものでもある(悪い意味では無く、ある意味すごい洗練されていると感じる)。
しかし、そういう分類手法を覚えてしまうと、映画に出てくる食べ物にまつわるあれこれが気になってしまいそうだわ。
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さまざまなフィクションでも用いられるステレオフード描写を集め、それがどんな効果を観る者に与えるのか、なぜ与えられるのかを解説した本。
パンを咥えた主人公とぶつかる転校生、美人に見とれて調味料をかけすぎる男、「うーん、もう食べられない」という寝言。何かで観た記憶はあるけど、どの作品だったかは思い出せない。それがステレオフードタイプ。これを三つのフード原則に沿って解説していく。
フード理論三原則はこれ。
1.善人は、フードをおいしそうに食べる
2.正体不明者は、フードを食べない
3.悪人は、フードを粗末に扱う
帯コメントで宇多丸さんも書いてるけど、このフード理論を知ってしまうと、もう映画とか漫画とかを楽しむときに、食べものの扱いが気になってしょうがなくなる。楽しむ軸が一個増える感じ。
福田里香さんは漫画や映画を例にとってるけど、エロゲのフード理論も誰かやってほしいな。
丸戸史明作品だと、こんにゃくで凛奈が仲間に加わるかどうかは、「食卓に加わるかどうか」って表現されてた。NG恋だと、食べ物の好き嫌いを治すことで、恋愛の力関係が示されてた気がする。ホワイトアルバム2だと、春希くんを癒したのは千晶のお取り寄せグルメだったりもしたなぁ。
フード理論を取り入れていくと、無駄な描写とかダサい台詞を減らせる気がする。
本を読むのがめんどくさいという人は、タマフルというラジオ番組で福田さんが出演してる回があるので、それを聴くとよいかも。僕もこれで知った。
「福田里香のFOOD理論」前編後編 - http://bit.ly/JLabna http://bit.ly/JLacYj
「宮崎アニメのFOOD理論」前編後編 - http://bit.ly/In1jkE http://bit.ly/IGM1W0
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福田里香さんが提唱する“フード理論”とは何か?
これは、物語を「フード」の視点から読み解くことで、新しい世界が見えてくるという画期的な理論。
「理論」というと、堅苦しく聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
たとえば、
●賄賂は、菓子折りの中に忍ばせる
●失恋のヤケ食いはいつも好物
●スーパーの棚の前で、ふたりが同じ食品に同時に手をのばすと、恋が生まれる」
●カーチェイスで、はね飛ばされるのは、いつも果物屋」
●朝、「遅刻、遅刻……」と呟きながら、少女が食パンをくわえて走ると、転校生のアイツとドンッとぶつかり、恋が芽生える。
といったシーン。
マンガや映画、CMなどでたびたび目にしませんか?
そんな、物語によく登場して、誰しも脳裏に焼きついている「食べ物」の表現を、「ステレオタイプフード」と名付けて、その奥にある真相や意味を読み解いたのがこの本です。
読むと納得、爽快、ほくそ笑み、思わず膝を打ってしまいます。
そして、物語の楽しみ方が2倍、3倍に増えること間違いなし!
本書を片手に、大好きな作品をもう一度読み返したら、新たな発見がきっとあると思います。
さらに、本書を楽しむポイントはもう一つ。
人気マンガ家、オノ・ナツメさんの挿画が50点以上も掲載されているのです!
オノさんの作品では普段あまり登場しない、水飲み場の男子高校生や、プライドの高いお姫さまなど、老若男女の素敵なキャラクターたちがたくさん登場します。
気絶しそうにかっこいい紳士もいます。
読んで楽しい、見て楽しい、さらにお腹もすいてくる、美味しい1冊です。 どうぞお楽しみください。
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意地悪な子供は食い意地が張っていてたいてい太っている、とか、さまざまなマンガや小説、映画における独自のフード理論。
独自とはいっても、かなり言い得て妙なものばかりで、とてもおもしろかった。