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商品説明
【産経児童出版文化賞産経新聞社賞(第68回)】日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのは、捕虜として連れてこられたカール・ユーハイムさん。販売された場所は、のちに原爆ドームとよばれるようになる建物だった…。【「TRC MARC」の商品解説】
今から百年ほど前の一九一九年三月四日。日本で初めてバウムクーヘンが販売されたのは、広島市にあった物産陳列館でした。
のちに産業奨励館と名前を変えたあと、一九四五年八月六日を境に、原爆ドームとよばれるようになったのです。【商品解説】
著者紹介
巣山ひろみ
- 略歴
- 〈巣山ひろみ〉広島市出身。日本児童文芸家協会会員。「雪の翼」でゆきのまち幻想文学賞長編賞、「逢魔が時のものがたり」で第42回児童文芸新人賞受賞。他の作品に「パン屋のイーストン」シリーズなど。
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紙の本
近現代の日本の戦争の歩みが理解できる
2020/09/20 10:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
被爆の体験のない作者が、
被爆と無縁な世代の男の子を主人公にして、
間接的に原爆を描く。
ストーリーの中心は、スイーツ男子が愛してやまないバウムクーヘン。
なんとこのお菓子の日本での歴史をたどると、
近現代の日本の戦争の歩みが理解できる。
主要戦線から遠く離れて、勢力圏拡大にいそしんだのが、
日本にとっての第一次世界大戦。
その結果、バウムクーヘンは日本にやって来た。
このころの日本は世界で優等生になりたかったから、
国際法遵守で、捕虜の扱いも丁寧だったことが、その背景にある。
作られた場所は、日本軍の大陸進出に縁の深い、
そして、多くの被爆者が運ばれ没した似島。
初めて日本でバウムクーヘンが販売された場所が広島県産業奨励館。
すなわちのちの原爆ドーム。
原爆投下を起点に語るのではなく、バウムクーヘンを語ることで、
重大な通過点としての原爆を描いている。
書名に原爆の文字はないけど、
(わずかに「ヒロシマ」というカタカナ表記が示唆している)
これも、新しい原爆文学の系譜といえる。
紙の本
『バウムクーヘンとヒロシマ』
2020/07/15 20:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バウムクーヘン好きの“スイーツ男子”6年生の颯太(そうた)
広島湾に浮かぶ似島(にのしま)でおこなわれる“バウムクーヘンづくり体験”のピースキャンプに参加する
似島は日本のバウムクーヘン伝来の地で、ドイツ銘菓を日本で初めて焼いたのはドイツ人カール・ユーハイムだった
・ ・ ・ ・ ・
第一次世界大戦の捕虜として中国の青島から連れてこられたユーハイム
似島でバウムクーヘンを焼き広島県物産陳列館(のちの産業奨励館=原爆ドーム)で販売、好評を博す
大戦後、横浜に開いた「ユーハイム」の店は関東大震災で壊滅
あらたに神戸の三宮に店を構えるも、第二次世界大戦が勃発
1945年6月5日には神戸が空襲を受け、店は消失
そして8月6日、広島に……
・ ・ ・ ・ ・
颯太はいっしょにキャンプに参加した絵真理、優斗とともにユーハイムの生涯をたどり、バウムクーヘンにまつわる似島、広島と戦争の歴史を学んでいく
「原爆ドームって、最初から、原爆ドームじゃなかったんだよね」
小学生のキャンプという設定にカール・ユーハイムとバウムクーヘンの史実を織り込んで構成した“学べる”物語、2020年6月刊
自由研究のヒントにも──ちなみに、こんなテーマはいかが
・ユーハイムとバウムクーヘンの歴史を年表に起こす
・似島、三宮などゆかりの地を訪ねる
・ユーハイムの方法でバウムクーヘンを焼く
・バウムクーヘンを食べ比べる
・ヒロシマとお好み焼きと戦争の歴史を調べる