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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1997.10
- 出版社: 現代企画室
- サイズ:20cm/201p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7738-9715-5
紙の本
チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
著者 エルネスト・チェ・ゲバラ (著),棚橋 加奈江 (訳)
金はない、他人の好意にすがるのみ。無鉄砲だが、情熱的な旅の様子を、おもしろおかしく記録する。23歳、青春のチェ・ゲバラ。【「TRC MARC」の商品解説】
チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
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紙の本
並外れた血中ラテン濃度の人
2003/05/20 15:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まんでりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「金はない、他人の好意にすがるのみ」
「本当のことを言って、僕らは何も考えていなかった」
と、こんな調子で自転車に毛が生えたようなのに乗って、ゲバラは南米大陸縦断の旅に出たのである。
血中ラテン濃度は並外れて高い。
しかも、医学生だったとはねえ。
魯迅と同じだ。
でも、ずいぶんと違う。
ゲバラといえば、キューバ革命の闘士であり、革命闘争のさなかにボリビアで射殺された人というイメージが強い。
写真もベレー帽をかぶった野性味あふれる怖い顔したのしか見たことがなかった。
しかし、この本では、ベランダに寝そべって空を見上げている写真や笑顔でいかだに乗っている写真が紹介されていて、なかなかいい。
モーターサイクルが何度も転倒し、故障して引きずって歩く描写も気にいった。
人はどういう文脈において見るかでがらりとその印象を変える。
この本でゲバラに対する印象は全面改訂せざるをえなくなった。
この人は気のいい田舎の若者で旅行者だったんだ。
「密航者」と罵られようが、「革命の闘士」と称えられようが、本人の知ったことではなかっただろう。
ゲバラは、無鉄砲でも馬鹿でもない。
きちんと医師の資格をとっている。
ただ、やっぱり、じっとはしていられない性質だったのだろう。
侠気と狂気を兼ね備えた男だったとわかったよ。