しろくまちゃんのほっとけーき （てんじつきさわるえほん）

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投稿者：wildcat　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

7/5(月)22時からツイッター上（#ehonbc_10）で開催される
第10回大人絵本会のお題図書ということで手にした。

おいしいほっとけーき談議に花が咲きそうで今から楽しみである。

こぐまちゃんシリーズは、1970年代から続くロングセラーだが、
2009年、『しろくまちゃんのほっとけーき』は、「てんじつきさわるえほん」としても発刊された。

本書は、絵の下に点字つきの文章がついている。

さわる絵本は、原本の絵の通りに表現しようとすると
複雑でわかりづらいと判断された場合は、
絵をシンプルに描きなおして作ることがある。

媒体変換に伴う2つの考え方として、
「原本の表現にできるだけ忠実に」ということと
「中身が伝わるように」ということがあるが、
これらは、重なりあい、ときには、ぶつかり合い、影響を与えあう。

本書は、文も絵も省略しないで色も同じにするというところを核に据えた。

触図は、触って分かりやすくするように、
カラー印刷の絵と変えている部分もあるが、
カラー印刷の絵自体は、元の本と同じまま残している。

本書は見えない人も見える人も一緒に楽しむというところを
まずは考えて作られたのだと思う。

ひとりで学ぶためにじっくりと本と対話しながら読むさわる絵本というよりも
みんなでわいわい言いながら読むようなイメージが見える。

見える子どもと見えない子どもが同じ本を読み、
一緒に読んで語って、
一緒にほっとけーきを作れたら楽しいだろう。

点字は、透明な樹脂インクで絵の部分も特殊な隆起印刷をほどこしている。

こぐまちゃんとしろくまちゃんの違いは、隆起のさせ方を変えてわかるようにしている。

裏表紙のところには、ほっとけーきがやけるまでの違いを点でどう分けたのかを示している。

まだ白い「やくまえのほっとけーき」は、ぼてっとした感じの面を与えている。

黄色くなってきた「やけるとちゅうのほっとけーき」点がまばらに打ってある。

「やけたほっとけーき」は、やけるとちゅうよりも点をたくさん使っている。

本文は元の本と同じである。

よく見ると、点字が読めない人も、点字の情報量が墨字より多いことが分かるだろう。

文字のところにある点字は、文字の情報と同じだが、絵の近くにある点字は絵の説明だ。

しろくまちゃん、ふらいぱん、おさら、おかあさんうしろむき・・・のように書かれている。

点字は、隆起させる分だけ、本に厚みや重みが出てしまうという特徴があるが、
本書は「大きな厚紙１枚が折りたたまれた変型本」にすることにより、軽く扱いやすくした。

本書は、NPO法人ユニバーサルデザイン絵本センターが
製本と触図構成を担当し、
点字データの製作は、てんやく絵本ふれあい文庫が担当している。

布の絵本もさわる絵本も、貴重な手作りで一冊しか作れないような絵本から、
キットをもとに作れるもの、本書のように出版ベースに載ったものなど、
さまざまなタイプがある。

さまざまなタイプのバリアフリー図書の存在を、より多くの方に知ってもらえたらと思う。

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投稿者：もそ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

淡々とホットケーキの作り方を描いているだけなのに、
ひとつひとつ手順をシンプルな言葉でテンポよく描いているので、
読みながらホットケーキ作りしているようで楽しい。

大人になった今でもホットケーキを作るとき、
この本の中の言葉が浮かんできます。

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投稿者：ハム　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ホットケーキの作りからが、順をおって描かれていました。ホットケーキを食べたくなるような、おいしそうな絵本です。