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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2022/03/25
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- サイズ:22cm/465,22p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7664-2803-2
読割 50
- 国内送料無料
紙の本
地下出版のメディア史 エロ・グロ、珍書屋、教養主義
著者 大尾 侑子 (著)
近代日本の誇る教養主義の「裏通り」とは−。非公刊の軟派出版(性風俗、猟奇、犯罪を取り扱った刊行物)とその版元に注目し、教養主義の言説空間との関係性から捉え返すことで、地下...
地下出版のメディア史 エロ・グロ、珍書屋、教養主義
地下出版のメディア史
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商品説明
近代日本の誇る教養主義の「裏通り」とは−。非公刊の軟派出版(性風俗、猟奇、犯罪を取り扱った刊行物)とその版元に注目し、教養主義の言説空間との関係性から捉え返すことで、地下出版界をメディア史的に体系化する。【「TRC MARC」の商品解説】
近代日本の誇る教養主義の「裏通り」を一望する!
軟派出版の世界で、道楽知識人たちは国家権力と戯れ、一大文化空間を築いた――
「低俗」出版文化の歴史と「書物」「エロ」への欲望を可視化する意欲作
近代日本の出版文化は、岩波書店と講談社に代表される「知識人/大衆」という対比構造によって、しばしば教養主義の観点から論じられてきた。しかし、読書が大衆化した時代に、この図式に収まりきらない非正統的で「知的」な地下出版空間が存在した。
本書では、これまで閑却されてきた非公刊の軟派出版(性風俗、猟奇、犯罪を取り扱った刊行物)とその版元に注目し、教養主義の言説空間との関係性から捉え返すことで、地下出版界をメディア史的に体系化する。
「好色出版の帝王」梅原北明、「書痴」斎藤昌三、「軟派出版界の元老株」伊藤竹酔、「毒舌和尚」今東光など、多くの出版人の足跡を追いながら、同時代の社会運動や芸術運動とのかかわりのなかで広がった「知のネットワーク」を明らかにする。
◆口絵4頁と「地下出版界」関連年表を収録【商品解説】
目次
- 序章 教養主義の「裏通り」
- 1 知的上昇と、「エロ・グロ」の交差点
- 2 先行研究と本書の立場
- 3 用語の定義
- 4 分析方法
- 5 本書の構成
- 第一部 地下出版界の前史
- 第一章 〈社会運動〉としての自費出版同盟
- 1 軟派出版前史
- 2 文壇のオルタナティヴを目指す
著者紹介
大尾 侑子
- 略歴
- 〈大尾侑子〉1989年東京都生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士後期課程満期退学。博士(社会情報学)。桃山学院大学社会学部准教授。
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