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紙の本
日本のセーフティーネット格差 労働市場の変容と社会保険
著者 酒井 正 (著)
【日経・経済図書文化賞(第63回)】【労働関係図書優秀賞(第43回)】【サントリー学芸賞政治・経済部門(第42回)】誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか。社会保険を中心と...
日本のセーフティーネット格差 労働市場の変容と社会保険
日本のセーフティーネット格差
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商品説明
【日経・経済図書文化賞(第63回)】【労働関係図書優秀賞(第43回)】【サントリー学芸賞政治・経済部門(第42回)】誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか。社会保険を中心とするセーフティーネットが直面している課題を、「就業」という切り口から検討。今後の改革のための指針をエビデンスをもとに模索する。【「TRC MARC」の商品解説】
誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか
働き方が多様化する中で、正規雇用を前提としていた社会保険に綻びが生じている。
「雇用が不安定な者ほどセーフティーネットも脆弱」というパラドキシカルな現状にどう対応すべきか。救済策は社会保険の適用拡大しかないのか。
今後の改革のための指針を、しっかりした「エビデンス」をもとに模索する力作!
▼現代日本社会で本当に“疲弊” しているのは誰か?
▼働き方の多様化という社会の変化のスピードに社会保険制度が付いていけていない現状を検証。
▼確かなエビデンスをもとに、日本社会の実態を明らかにする!
“「皆保険」といわれているのに保険料を支払えないほど生活が逼迫している人をどう救うのか?”という問題意識のもと、社会保険の基礎知識をわかりやすく解説しながら、働き方をめぐる諸問題(非正規雇用、若年・高齢者問題、女性と子育て支援等)が人々の将来不安を引き起こしていることを指摘。日本のセーフティーネットを再構築するための処方箋を模索する、労働経済学の気鋭による意欲作!【商品解説】
目次
- 序章 日本の労働市場と社会保険制度との関係
- 1 労働市場の変化を捉える二つの要素
- 2 わが国の社会保障制度の現状
- 3 各種の社会保険の概要とその背景
- 4 所得再分配の実際
- 第1章 雇用の流動化が社会保険に突きつける課題1
- 1 「皆保険」なのになぜ未納者がいるのか
- 2 未納はなぜ問題なのか
- 3 未納問題の解決策
- 第2章 雇用の流動化が社会保険に突きつける課題2
著者紹介
酒井 正
- 略歴
- 〈酒井正〉1976年生まれ。慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(商学)号取得。法政大学経済学部教授。『日本労働研究雑誌』編集委員。
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紙の本
日本の格差拡大を各制度ごとにアプローチする
2021/08/01 20:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
高度成長が終わり、安定成長からバブル崩壊で、一億総中流の幻想感が消え、格差が拡大していることがはっきりわかってきた。
それでも、自己責任、自助が幅を利かせている社会だが、格差とは、格差を解消する制度改革といってもはっきりしていない。まして、現行制度をどうすればいいのか、議論は続くが答えがないままである。
本書は、その格差について、セーフティーネットに焦点を当てて、分析を進めている。もちろん、ここでは具体的なセーフティーネットの張り替えを提案するまでには至っていない。しかし、現在の社会保険、労働保険のネット、最近整備された生活困窮者自立支援制度、最後の生活保護制度では、充分セーフティーネットが機能しているとは言えないが、どこがどう機能している、機能していないが、エピソードでは語られるが、トータルでは出てきていない。
いろいろな角度から、労働市場なのか、個別の企業なのか、それとも行政の仕組みなのか等にスポットを当て、社会保険、労働保険から生活保護制度に至るまで、各制度の部分的な手直しで解決しないことを感じさせる。
日本の労働市場と社会保険(労働保険を含む)制度の関係、雇用の流動化と社会保険、セーフティーネットとしての育児と仕事の両立支援、高齢者の就業、法定福利、法定外福利、若年者へのセーフティーネット等々に論を展開する。
制度改革にむけて、エビデンスの扱いや現行制度の維持と改革の考え方に言及している。
本書で具体的にどの制度をどう改革すればいいのかという訳ではないが、私たちがどう考えていくのがいいのかを提示している。