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商品説明
なぜ、それまで医薬品であった大麻・阿片・モルヒネは〈ドラッグ〉となったのか。公衆衛生の概念と進歩史観に基づく国家計画の下、薬物中毒者が社会的逸脱を経て犯罪者となっていく過程を鮮やかに描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
今なお闊歩する〈正常〉の亡霊
なぜ、それまで医薬品であった大麻・阿片・モルヒネは〈ドラッグ〉となったのか。
彼らに〈逸脱者〉の烙印を押したのは誰か。
一九世紀フランスの社会病理を読み解き、現在に至る〈排除〉の起源を探る。
一九二五年、ジュネーヴ条約によって「危険薬物」が定義・規制され、薬物使用者は犯罪者となった。
〈ドラッグの誕生〉である。
我々はここで問いを発しなければならない。
なぜ、逸脱化と排除は起こるのか。
その裏側に隠された〈正常〉とは何か――。
近代社会に導入された公衆衛生の概念と、
進歩史観に基づく国家計画の下、
薬物中毒者が社会的逸脱を経て犯罪者となっていく過程を鮮やかに描き出す。【商品解説】
目次
- 序章 薬物問題の三つの位相
- 第1章 阿片と公衆衛生
- 1 阿片−医薬品か毒物か
- 2 フランスにおける阿片規制と公衆衛生
- 3 二重の病理としての阿片中毒
- 4 正常性と未来指向性
- 第2章 大麻と精神疾患
- 1 《ハシッシュ倶楽部》
- 2 『ハシッシュと精神疾患』
- 3 二元論の超克
著者紹介
渡邊 拓也
- 略歴
- 〈渡邊拓也〉1974年生まれ。2012年、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS−Paris)修了。Ph.D.(歴史学)。大谷大学社会学部准教授。
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