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商品説明
彼は恋の至福を人生のしるべとして生きた人である。その生きかたを、創作にも学問にも濃く反映した詩人学者である−。大阪の少年時代から若き教師時代、晩年まで、歓びと悲しみに彩られた折口信夫の人生をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
▼魂を乞う、〈恋〉の人――
学問と創作を稀有なかたちで一体化させた、折口信夫。
かれの思考とことばには、燃えさかる恋情が隠されていた。
大阪の少年時代から、若き教師時代、そして晩年まで、
歓びと悲しみに彩られた人生をたどる、渾身の評伝/物語。
「折口の主題には恋が大きくそびえ立つ。そのことばの隅々にも恋情がたゆたう。
思考にふくよかな実感と肉感がかよう。人生の大半を埋め尽くす、
烈しく純な恋慕の経験の影だ。
ならばぜひとも書かなければなるまい、折口信夫のひそかに望んだ折口信夫論を。
恋愛小説の形をとり、折口信夫の学問と創作の鍵をあきらかにする論を。」(「あとがき」より)【商品解説】
目次
- 序章 恋の宿命
- 第一章 痣(あざ)ある子
- 第二章 名と家と、生殖の苦と
- 第三章 内なる女性の魂、えい叔母
- 第四章 あかしやの花の恋
- 第五章 歴史家への志
- 第六章 炎の帝都へ
- 第七章 霊と肉
- 第八章 劇作への夢
- 第九章 先 生
著者紹介
持田叙子
- 略歴
- 〈持田叙子〉1959年東京生まれ。近代文学研究者。国学院大学兼任講師、毎日新聞書評担当者、三田文学理事。「荷風へ、ようこそ」でサントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞。
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