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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2016/10/27
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- サイズ:22cm/282p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7664-2376-1
- 国内送料無料
紙の本
中国外交とプラグマティズム 一九五〇年代における中国の対英政策
著者 廉 舒 (著)
イデオロギー優先によって中国外交の政策決定が行われたとされる冷戦期。だが実はプラグマティックな判断から合理的な政策が決定されていた。一九五〇年代における中国の対英政策を分...
中国外交とプラグマティズム 一九五〇年代における中国の対英政策
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商品説明
イデオロギー優先によって中国外交の政策決定が行われたとされる冷戦期。だが実はプラグマティックな判断から合理的な政策が決定されていた。一九五〇年代における中国の対英政策を分析し、中国的プラグマティズムを理解する。【「TRC MARC」の商品解説】
▼1950年代の中国外交は、冷戦構造を前提として展開したが、
ソ連との連携だけでは中国の国家戦略を実現できないという現実に直面した。
アメリカを中国安全保障にとっての脅威と見ていた中国指導者は、
対米戦争を回避するための「中間地帯」の一つとして、
イギリスの重要性を認識していたのである。
▼中国外交においてイデオロギーの原理優先で政策が決定されていたと
考えられていた冷戦期でも、実はプラグマティックな判断から合理的な判断が
決定されていたことを実証的に明らかにすることで、
中国という国の今後の外交戦略の本質を探る上で示唆を与える一冊。【商品解説】
朝鮮戦争が勃発し冷戦構造が先鋭化していった1950年代にあって、香港支配を黙認するなど、中国が「米ソの中間地帯」としてのイギリスを重視する対外政策を行っていたことを指摘し、イデオロギー優先と考えられていた中国外交において、プラグマティックな判断がなされていたことを明らかにする。【本の内容】
目次
- 序章 中国外交の行動原則へのアプローチ
- 第一節 一九五〇年代における対英政策の重要性
- 第二節 本書の視角
- 第三節 本書の資料と構成
- 第一章 承認問題をめぐる中国の対英方針
- 第一節 建国以前における中国共産党とイギリスの関係
- 第二節 イギリスの中国承認と中国側の対応
- 第三節 建国以前における中国共産党の対香港政策
- 第二章 中国対英戦略の確立
- 第一節 朝鮮戦争と米中敵対関係の固定化
著者紹介
廉 舒
- 略歴
- 〈廉舒〉北京大学歴史系卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了、博士(法学)。同大学ほか非常勤講師。
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