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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2016/03/23
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- サイズ:22cm/348p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7664-2313-6
- 国内送料無料
紙の本
抵抗の文学 国民革命軍将校阿壟の文学と生涯
著者 関根 謙 (著)
「南京陥落」を中国人としてはじめて長篇小説に書きあげた作家の獄死は、なにを意味するか。中華人民共和国の政治権力闘争のはざまで歴史から抹消され、獄死後の1980年に名誉回復...
抵抗の文学 国民革命軍将校阿壟の文学と生涯
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商品説明
「南京陥落」を中国人としてはじめて長篇小説に書きあげた作家の獄死は、なにを意味するか。中華人民共和国の政治権力闘争のはざまで歴史から抹消され、獄死後の1980年に名誉回復となった阿壟研究の成果を総括する。【「TRC MARC」の商品解説】
▼「南京陥落」を中国人としてはじめて長篇小説に書きあげた幻の作家・阿壠の獄死はなにを意味するか。
中華人民共和国の政治権力闘争のはざまで歴史から抹消され、獄死後の1980年に名誉回復となった文学者・阿壠研究の礎となる記念碑的作品。
中華人民共和国が誕生した一九四九年から数年後、文芸思想家・胡風を中心とする文学者たちが「胡風反革命集団」として一斉に検挙され、中国共産党によって断罪された。そして阿壠は「胡風集団」の「骨幹分子」として、節を曲げることなく獄死した。そこには個人の思想自体が国家に対する犯罪として裁かれ、創作と表現の自由が権力構造のなかで圧殺されていく姿が無残に物語られている。阿壠の人生と文学を詳細に検討することは、単に「胡風反革命集団」の事件が冤罪だったという再評価の問題に留まらず、文学と政治、文学と社会の根源的命題を深く掘り下げることに他ならない。
実地調査、関係者への聴き取り、一次資料の解読を通して結実した著者二〇年来の研究成果の集大成。【商品解説】
日中戦争における南京陥落の状況を中国人として初めて小説に書きあげた阿壠は、時代の奔流に巻き込まれ、後半生を獄中で過ごす。阿壠の獄死が意味するものは何か。中華人民共和国成立時以降の思想統制がどのように行われたか、文学者で、国民党軍人であった阿壠の生涯を通じて明らかにする。【本の内容】
目次
- 序文 阿壟とその時代
- 1、中国一九五〇年
- 2、「阿壟」という文学者
- 3、本書の構成
- 第一章 国民革命軍将校陳守梅と文学者阿壟
- 1、父母と青少年時代
- 2、杭州商人の「学徒」から国民党入党、左派「改組派」への参加
- 3、中国公学から黄埔軍官学校へ
- 4、黄埔軍官学校と初めての戦役
- 5、戦場での負傷と「再生の日」
著者紹介
関根 謙
- 略歴
- 〈関根謙〉1951年福島県生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。同大学文学部教授。専攻は中国現代文学。
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