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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/06/20
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- サイズ:19cm/177p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7664-2300-6
紙の本
多様な花が生まれる瞬間 (シリーズ・遺伝子から探る生物進化)
著者 奥山 雄大 (著),斎藤 成也 (監修),塚谷 裕一 (監修),高橋 淑子 (監修)
花の多様性には、30万種類超もの動物とのかかわりが秘められている。動物とのかかわり方がどのようにして生じたのかを明らかにし、植物がなぜ多様な種に分化し、地球上に広がってい...
多様な花が生まれる瞬間 (シリーズ・遺伝子から探る生物進化)
紙の本 |
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- 税込価格:14,740円(134pt)
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商品説明
花の多様性には、30万種類超もの動物とのかかわりが秘められている。動物とのかかわり方がどのようにして生じたのかを明らかにし、植物がなぜ多様な種に分化し、地球上に広がっているのか、その謎に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
▼花は送粉者とともに進化した!
▼送粉共生の魅力に迫る!
チャルメルソウ類の研究からたどり着いたのは、進化生物学で最古のテーマでもある「種の起原」という最も挑戦的な問題だった。
▼進化の最前線を解き明かすシリーズ。ついに完結!
▼花とその花粉を運ぶ虫との共生関係から、種の分化という謎に迫る。
花を咲かせる植物は地球上に35万種以上あるといわれており、その85%以上は動物媒花であるという推計がある。単純に考えれば、花の多様性には、30万種類超もの動物とのかかわりが秘められていることになる。この多様な動物とのかかわり方は、そもそもどのようにして生じたのか。それを明らかにすれば、植物という生き物が、なぜこのような多様な種に分化し、あまねく地球上に広がっているのか、その不思議の理由に迫れるかもしれない。(「はじめに」より)【商品解説】
花を咲かせる植物は35万種以上あり、その8割以上が動物との共生関係を持つとされる。これら多様な動物との共生関係はいかにしておきたのか。またなぜ植物がこのように多種多様に分化し、地球上に広がっているのか。チャルメルソウとその花粉を運ぶキノコバエの送粉共生から「種の起源」に挑戦する。【本の内容】
目次
- 第1章 送粉生物学に入門する
- 1.1 植物の多様性研究へのいざない
- 1.2 チャルメルソウの送粉者は誰だ?
- 第2章 分子系統学に入門する
- 2.1 矛盾するチャルメルソウ類の系統関係の謎
- 2.2 決着は3つ目の分子系統樹で
- 第3章 太平洋をまたぐチャルメルソウ研究
- 3.1 憧れのアメリカ産チャルメルソウ類
著者紹介
奥山 雄大
- 略歴
- 〈奥山雄大〉1981年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。国立科学博物館植物研究部研究主幹(兼)筑波実験植物園研究員。
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紙の本
目立たない生き物でも奥深い研究。
2019/05/25 09:30
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
チャルメルソウの研究である。チャルメルソウ?植物の好きな人でないとどんな花かすぐには思い浮かばないかもしれない。チャルメルソウの研究がどのように進化に関係するのか?
チャルメルソウは小さい(言ってみれば目立たない)が独特の形の花をつける。多様な種類があるが、分布も非常に独特。花の多様さ、その起源など、生物研究としての面白い要素はたくさんあるようだ。
本書では種の分化の研究を、分子遺伝学の手法、化学分析、送粉者であるキノコバエの行動実験など多彩な形で行った結果が示されている。
専門的な部分は少し素人には難しいが、比較的若手の研究者が執筆者の本シリーズの特徴でもある、研究のきっかけの面白さ、論文執筆の苦労などの「一人の専門家」ができていく過程を見ることができるという良さも十分味わえた。ただ、5章のイネいもち病の研究は、著者の経歴としてはかなり重要かもしれない。しかし、「多様な花」という本書の主題からは離れているので読んでいると少し混乱しそうになった。
それでも著者の「この先」を見据えている姿なども文章から伝わってきて、一見目立たないような生きものも研究材料として「見る目があれば」奥は深いことが伝わってきた。