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商品説明
明治期〜大正期の日本法学の転換期。スイス法は日本にどのような影響をあたえたのか。法学者たちの相互主体的な人物交流の局面と、制度解釈の学説史的な局面とに分け、近代日本におけるスイス法の影響を比較法史的に論じる。【「TRC MARC」の商品解説】
▼近代日本にスイス法はどのような影響を与えたのか?
従来ほとんど顧みられてこなかった我が国におけるスイス法の影響。法学者たちの相互主体的な人物交流の局面と、制度解釈の学説的な局面とに分け、詳細かつ総合的な視点から輪郭づけ、近代日本におけるスイス法の影響を比較法史的に論じる。
第一編では、人物史観点から、2人の人物に焦点を当てながら、スイス法が日本へと入ってくる過程を見る。また第二編では、制度解釈の学説史(Dogmengeschichte)的観点から、今日の日本の法学上の言説の中で、スイス法由来とされる1つの議論に焦点を当て、それがスイス法のいかなる影響の下にあるかを考察する。
フランス法やドイツ法などの大規模な法典的継受を主軸として扱ってきたこれまでの日本近代法史の研究枠組みの中に、細かな史実の実証的発見とその創発的な再構成を通して、従来ほとんど顧みられてこなかった我が国におけるスイス法の影響を、法学者たちの相互主体的な人物交流の局面と(第一編)、制度解釈の学説的な局面(第二編)とに分け、それぞれ詳細かつ総合的な視点から輪郭づけた意欲作。【商品解説】
目次
- 序論
- 第一編 近代日本とスイスの法学交流
- 第一章 ルイ・アドルフ・ブリデル(Louis Adolphe Bridel)
- 第二章 穂積重遠
- 第二編 蘇る太政官布告
- 第三章 日本の条理論とスイス民法
- 第四章 制定時の太政官布告
- 第五章 裁判事務心得第3条の消滅?
- 第六章 消滅後の太政官布告
- 第七章 「再自覚」された太政官布告
著者紹介
小沢 奈々
- 略歴
- 〈小沢奈々〉1977年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、大妻女子大学等非常勤講師。専攻は日本近代法史、比較法史。共著に「法の流通」など。
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