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- カテゴリ:一般
- 発売日:2009/09/02
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- サイズ:20cm/155p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7664-1669-5
紙の本
ファウストとホムンクルス ゲーテと近代の悪魔的速度
ゲーテの名作「ファウスト」第2部に登場する人造人間ホムンクルス。「完全」な人間になることを願って彷徨うホムンクルスの姿に、ゲーテはどんな意味を込めたのか。後期3作品を解読...
ファウストとホムンクルス ゲーテと近代の悪魔的速度
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商品説明
ゲーテの名作「ファウスト」第2部に登場する人造人間ホムンクルス。「完全」な人間になることを願って彷徨うホムンクルスの姿に、ゲーテはどんな意味を込めたのか。後期3作品を解読し、その思想の真髄を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
人造人間ホムンクルス、その誕生の秘密に迫る。
▼ゲーテ、不朽の名作『ファウスト』。その第2部に登場する人造人間ホムンクルスは、フラスコの中の人工生命体という「不完全」な形でこの世に産み落とされた。「完全」な人間になることを願って彷徨うホムンクルスの姿に、ゲーテは一体、どのような意味を込めたのか。
▼近代自然科学の発展にともない、神や神学支配からの解放が徐々に進んでいくなかで、ゲーテは自然科学の発展を評価し、自らも貢献したが、一方で、彼は自然の悪用に対して強い危惧を抱いてもいた。本書では、ゲーテ畢生の大作 『ファウスト』 等、後期3作品を解読し、近代の 「悪魔的速度」 や、人間の理性に潜む野蛮さ、暴力性に鋭い眼差しを向けたゲーテの思想の真髄をあきらかにする。
本書は、日本図書館協会選定図書です。【商品解説】
目次
- ゲーテ、永遠の新しさ 訳者まえがきに代えて
- 序 章 もしくは ベルリン嫌いのゲーテ
- 第1章 「すべては悪魔的速度で」 ファウストと加速化の時代
- 第2章 ホムンクルス あるいはスピードダウンする時間
- 第3章 オッティーリエ 「悪魔的速度」の拒否
- 第4章 時間の停戦 ゲーテは預言者だったのか?
- マックス・ベックマン画 『ホムンクルス』 ゲーテの超人類
- 解題
著者紹介
マンフレート・オステン
- 略歴
- 〈マンフレート・オステン〉1938年旧東独生まれ。作家・批評家。元外交官、法律家。アレクサンダー・フォン・フンボルト財団前事務総長。93年旭日章受章。著書に「日本の現代作家12人の横顔」がある。
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