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商品説明
【発展途上国研究奨励賞(第28回)】蔣介石の国民党は、なぜ台湾で復活できたのか? 豊富な現地資料とインタビューの成果をふまえ、大陸反攻と領袖独裁型党治をめざす政治戦略を中心に鋭く分析した、現代台湾政治史研究に新しい地平を切り開く一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
蒋介石の国民党はなぜ台湾で復活できたのか?
▼国共内戦に破れ、台湾に撤退した国民党は、なぜ台湾で強固な独裁体制をもって復活することができたのか。蒋介石による領袖独裁型統治の確立のための政治戦略を中心に詳細に分析した、スリリングかつ画期的な論考。
▼数多い現地での資料収集とインタビューの成果を盛りこんだ、現代台湾政治史研究に新しい地平を切り開く一冊。【商品解説】
目次
- 序論 時空の境界を超えた視角から
- 第一章 中国国民党の「改造」
- 第一節 問題の所在
- 第二節 国民党の「党治」の諸類型
- 第三節 「改造」に至る経緯
- 第四節 「改造」の実施
- (一)台湾への撤退
- (二)「改造」における党人事戦略
- (三) 「改造」における党再生の試み
著者紹介
松田 康博
- 略歴
- 〈松田康博〉1965年北海道生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。防衛庁防衛研究所主任研究官。共著に「5分野から読み解く現代中国」など。
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紙の本
今までに読んだ最高の本の一冊。
2008/09/17 23:37
8人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者は今は東大准教授に転職しているので、同僚になった現代台湾史の先輩格の研究者若林正丈氏の著書に論文が引用されているので、初めて著者の名前を知った。国民党政権の台湾への後退(台湾は昭和二〇年十月二五日をもって中華民国台湾省になったのに、「国民党政権は台湾に逃亡」といった記述を目にするが、著者が台独派ならともかく、如何なものか?)の過程と蒋介石が台湾で唯一の領袖になるまでが丁寧且つ細かく書かれている。
「中国的天空」下巻のような駄本があるが、本当はこういうミリタリーマニア向けの本で国府空軍の台湾への後退がきちんと書かれていそうなものだが、日本人軍事顧問(白団がまだ活動を開始していないのに、誰?)の進言で蒋介石が台湾へ撤退を決めたかのように書かれていた。この本の方が国府軍全体の後退について、三大決戦前から行動を始めていた事を書かれている。
一つ不満があるとすれば、国民党と同行した中国青年党と中国民主社会党及び党外の果たした役割についての記述が少ない事。それと広東派について、汪精衛の死後、孫科が唯一のリーダーになったとあるが、それは勿論、汪精衛が昭和一四年に重慶を脱出して対日協力者になってしまったから、だ。でないと、国民党を除名されたはずの汪精衛が名古屋で没するまで国民党副総裁の椅子に座っていた事になってしまう。