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商品説明
メキシコの反政府ゲリラで、言葉を武器とする「サパティスタ国民解放軍(EZLN)」を分析し、知られざるメキシコの実態を明らかに。「インターネット戦争」と呼ばれる戦いの実態はどのようなものなのかを考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
メディアと言説分析の視点から、「インターネット戦争」でも知られるメキシコの〈サパティスタ国民解放軍〉に注目し、反グローバリズムとセルフ・ガバナンスを主張する彼らの戦略を検証します。
メキシコ社会の現在形を新しい切り口で考察した地域研究書。
ネットワーク社会における、戦場としてのサイバースペース論に及ぶ、画期的論考。
【商品解説】
目次
- プロローグ——EZLN、武装蜂起
- 序章 多くの顔をもつメキシコと顔のない<ゲリラ>
- 1 多くの顔をもつメキシコ
- 2 紛争の舞台になったチアパスとは
- 3 顔のない<ゲリラ>
- 第I部 インターネット戦争?
- 序論
著者紹介
山本 純一
- 略歴
- 〈山本純一〉1950年東京都生まれ。メキシコ大学院大学経済研究センター経済修士課程単位取得満期退学。現在、慶応義塾大学環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員。
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「大切なのは世界を変えることである」
2002/12/05 10:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みゆの父 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さっぱり変わんない日本(景気回復はどこに行った!)。嬉しくない方向に変わってく世界情勢(平和の配当はどこに行った!)。それでも、世界のあちらこちらでは、そして多分日本のあちらこちらでも、まともな方向に変えようとする努力が積み重ねられてるんだろう。
そんな努力の一つが、メキシコはチアパス地方の先住民運動「サパティスタ運動」だ。日本ではいまいち知られてないけど、インターネットは駆使するし、欧米の著名な政治家を呼んで国際会議はするし、運動のスタイルがお洒落。
この本は、そんなサパティスタ運動を紹介し、分析したもの。言説分析とかいう方法を使ってる部分はよくわかんないし、はっきり言ってつまんないけど、それ以外の部分は、著者の山本さんが運動に寄せる熱意がほとばしってて、熱い。
むかし「哲学者たちは、これまで世界を解釈するだけだった。しかし大切なのは世界を変えることである」という名言があった。でも、哲学者の末裔である今の学者さんたちの中で、世界を変えようとしてる人がどれだけいるだろうか。自分たちに都合の良いように変えようとしてる人はいるかもしれないけど。
というわけで、「あとがき」にある「大学を退職したら、チアパスに居を構え……、文字通りサパティスタと共闘、共生できればと強く思う」(275頁)という文章だけで、買い。こんな学者がいたなんて、日本も捨てたもんじゃない。