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紙の本
生きていくニャン太と私
2006/08/27 21:25
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジェニファー - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫は大嫌いだった。
飼うなら断然、猫より犬だと思っていたし、猫を飼っている自分など想像もできなかった。
なので、ある日突然「ネズミ対策」とか言って、母親が猫(すでに子猫ではなかった)を連れて帰ってきたときには、当然めちゃくちゃ怒ったし、「絶対に面倒見ないからね!」と宣言して、実際そうするつもりだった。
…のだが。
今では一瞬でもニャン太の姿が見えないと不安になり、家族中に「ニャン太は?」と尋ねる始末。目の前にいると、呼び寄せて自分のお腹の上に乗せる。冬なら一緒の布団で寝る。いつのまにやら、「猫好き」と称してはばからない自分がいる。
そしてニャン太の顔をじっと見ながら、「あと何年こうしていられるだろう」と、秒読みしている。
この作者の須藤真澄とゆずとの仲睦まじい関係は、猫好きで漫画好きなら知らない人はいないし、ゆずの死にショックを受けた人はものすごく大勢いるだろう。
その時、誰もがたぶん「いつかは自分の愛猫も…」と不安に思ったはず。
猫の寿命は人間よりもはるかに短い。もちろんそれをわかっていて飼っているのだが、それでも、実際に猫の死を受け入れられるのかというと、それはまったく別問題なのだ。
自分の旅行中にゆずの死に直面し、「いやだいやだ!」と否定することしかできなかった作者。あまりにも突然の死を、受け入れられないというその気持ちは痛いほどわかる。
育てているのが自分の子供なら、自分は見送られる側にあるという安心感がある。だが猫は、自分が見送らなければならない。常に、「いつかは…」という不安を抱えつつ、一緒に生きていかなければならない。
でも、それが生きるということなのだろう。
ゆずの生と死は、読む者にいろいろなことを考えさせる。でもそれを、決して深刻にではなく、からりとしたユーモアをまじえて描いた作者は、すごい人だと思う。
いつかは私もニャン太と別れる日が来る。でもそのとき、泣きながらではなく、笑顔でニャン太のことを語れるようになれればいいと思う。
ま、もしかしたら私の方が先に逝くかもしれないが。
紙の本
愛
2023/10/04 23:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
須藤真澄さんが愛猫ゆずを送り出した記録。
旅行で愛猫の死に立ち会えなかった、これは辛いな。
須藤さんはその辛さを精一杯のゆずの送り出しで昇華したのだと思う。
100%愛情ゆえ。
ゆずと須藤さんという黄金コンビの終幕を見届けた気分。
紙の本
黄色い花
2017/07/04 19:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
須藤先生の本はこの本が初めてで、
ゆずくんのことも当然初めて知ったのですが、
先生と旦那さんがどれだけゆずくんを愛していたかが
痛いほど伝わってきました。