紙の本
覗き見の愉悦
2012/05/24 21:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:インザギコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他人の本棚を覗くというのは、元来あまり褒められた行為ではない。でもやっぱり気になる。とくに自分が好きな作家の本棚なんてぜひ見てみたい。そんな覗き見趣味を満たしてくれるのがこの本。
桜庭一樹と石田衣良の本棚は前にテレビで見たことがあった。石田衣良の書斎はいいなあ、といつ見ても憧れる。広々としたスペースに壁一面の本棚。本がすべて背表紙が見えるのがうらやましい。前後に重ねてないのは、いいなあ。桜庭一樹の家はもっとすごかった。玄関まで本がびっちり。その後結婚して引っ越しただろうが、大量の本も一緒に移動したんだろうか。気になる。
広々といえば、本書に最初に登場する角田光代の仕事部屋もすっきりしていていい。窓からの景色はどんなんだろう? 角田は旅に出るときに一か月だと5冊、2週間だと3冊ほど本を持っていくという。ミステリだとあっという間に読み終わってしまうので、いつもはなかなか読めない文芸作品を持っていくんだという。わたしも旅に出るときは、持参した本が全部読み終わってしまうのが怖いので、原書(読むスピードが日本語より落ちる)を見込みより多めに持っていく。案の定、読まずに持って帰ってくる本が必ずあるけれど、それでも、それまで読めなかった本が読めたのは嬉しいのだ。
山本幸久は書店のカバーをつけたままにしておくという。そういえば、わたしも実家にいたときはそうだった。今も数冊書店のカバーがかかった文庫が残っているが、今はなくなってしまった書店のもの、実家のそばにあってよく通った書店のものは、いい思い出のよすがとなっている。
何人かの書棚に武田百合子の『富士日記』があった。ファンが多いんだなあ、と嬉しくなった。
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人の本棚って面白い、それがましてや作家さんであったら、、
興味津々に眺めさせていただきました。
壁一面の本棚や閉架っぽい本棚、、やはり憧れますね~
今度自分の本棚も写真に撮って眺めてみようかな、なんて。
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他人の本棚を覗くのってすごくわくわくしますよね。ただ、心のどこかでモヤモヤと何か悪いことをしているような気持ちになります。
本棚を見ればその人の趣味はもちろん、考え方や為人が見えると言うか、頭を開いて中を直接覗いているような錯覚に陥る。時には見てはいけないものを見たりしてハッとするのです。
でもこれがなかなか止められない。
いわゆる好奇心と言うやつで。やっかいです。
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2012年発表。
角田光代、桜庭一樹、穂村弘、川上未映子、中島らも、有栖川有栖、菊地秀行、神林長平、山本幸久、山崎ナオコーラ、西加奈子、みうらじゅん、石田衣良、夢枕獏など
総勢14人の作家の本棚を写真で紹介した本好きにはたまらない一冊。
いやぁ〜
好きな作家の
本のラインナップを見てるだけで
心躍る躍る(笑)(^O^)
とにかく自分は
気に入った本と出会うと
何度も読み返すタイプなので、
本棚の本にも
それぞれの思い出が染み付いていています。
確か大雨の仕事帰りに
雨宿りついでに
衝動買いした本だとか、
うろ覚えのタイトルを店員さんに言って
必死で探してもらったなぁ〜とか(笑)
プレゼント用のつもりが
自分用にも欲しくなって
結局同じ本
二冊も買ったっけなぁ〜とか、
本棚を眺めているだけでも
いろんな思い出が
リアルに蘇ってくるんですよね。
そういう意味でも
読書家にとっての本棚とは
その人自身を表す
個性そのものであり、
生き方のポリシーや趣味趣向、
性格までもが見えてくる、
いわば自分の分身みたいなものなんじゃないかな。
定期的に入れ替えるので
本棚にあるのは
言わば殿堂入りしか残ってないという桜庭一樹や、
親が厳しくて子供の頃読めなかった反動で
沢山の青年漫画が本棚に並ぶ角田光代、
仏像関係は勿論、音楽にゲーム系、怪獣本やアイドル写真集に至るまで
ノンジャンルな並びが楽しいみうらじゅん、
哲学書や太宰作品など
昔の作家が多く並ぶ川上未映子など、
この本の本棚を見て
作風とは正反対の
意外な本を見つけたり(笑)、
自分とセレクションがカブっていれば
知らない作家にも興味を持つだろうし、
新たな発見や嬉しい驚きに
好きな作家と
同じ本を集めてみたくなったりして(笑)。
本棚の写真意外にも
読書歴や本の選び方、
本棚についての
コメントも掲載されているので、
お気に入りの作家が載っているなら
かなり楽しめるかと思います。
とりあえず
ズラリと本が並ぶ姿に
ドキドキしちゃう人(笑)や、
人のお弁当の中身が
なぜだか気になる人(笑)、
友達の家に行ったら
CDラックや本棚を
すかさずチェックしちゃう人、
そして
純粋に好きな作家のパーソナルな部分が知りたい人なら
食い入るように見ちゃう本ですよ(^O^)
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本棚を見るのってこんなにどきどきするのか……。
山崎ナオコーラさんが好きなので手に取ったけれどほかの人のも興味深いし、色が出るのが面白いなぁと。
写真が多いしインタビュー形式だったので、1時間でさっくり読めた。
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題名通り著名な作家たちの本棚が覗ける一冊。個人的に好きな川上未映子さんの名前があったので読みましたが、そのほかの作家の本棚も覗けて非常に楽しくワクワクしました。著名な作家の方々の大事にしている本や読書のきっかけや経緯を知ることもできたりして個人的には満足できました。
全然違うジャンルの作家さんにも共通した本の話題が出ているところも興味深かったです。ずっと読みたいと思ってても読めていないヘルマンヘッセなどやはり読んでおかなくてはと思いました。
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人の家の本棚を見る機会って、滅多にないから、興味津々。それも、作家の本棚となると、さらにテンションあがります。もっともっとたくさんの作家サンの本棚を見てみたい!!
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このタイトルと趣向に惹かれて購入。
ブクログもだけど、人の本棚を見るのって、なんだかその人の人となりの片鱗に触れるみたいで面白い。
それを14人の作家さんの本棚でできるなんて!
より深く、作家さんたちや、その本棚に入っている本を深く読めそうだし、
自分自身も、こんな素敵な本棚を作り上げたいと、
本の虫なら思うこと間違いなし。
ブクログで、他の人の本棚を見たことが一回でもある方は、
是非、手に取っていただきたい一冊。
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これは見ていてすごい嬉しくなる本。人の本棚って本当面白い。友人の家に遊びにいくとわたしはいつも本棚を眺めてました。漫画でも小説でも、哲学書でも自己啓発本でも医学書でもなんでも。
前にアメトークで芸人の本棚紹介もすごい楽しかった。
今回の作家の本棚も。好きな作家さんが多く参加されていたのもあって手にとりましたが本当に面白いし魅力的。その人らしさがものすごい出てるの、本棚で。憧れたのは有栖川有栖さんみたい小さな図書館みたいなね。でもあんなに本は買えないなー。西加奈子さんの家に住みたい、おしゃれ。人それぞれ本の並べ方とか積み方も違って写真だけでも楽しめる。
角田光代さんの、
ーー海外で本を読むと、言葉が立つんです。
っていうのいいな。わたしも海外では日本語を読みたい。
それと石田衣良さんの、
ーー小説だけ読んで文章上手くなろうとかいうのは、やっぱりずうずうしいので。
っていうのも。
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三十分ぐらいで読了。十四人の紹介があったが一人一人が少しづつの紹介だったのでもう少し掘り下げて欲しかった。私のお気に入りは有栖川有栖さんの本棚。いつかあのような本棚を持つことができれば。。
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十四人の作家の本棚の写真とインタビュー集。
もっと写真を見たい!
と思ったら、四年前の単行本の再編集版だった。しっかり読んでいた。
何とまた読んでしまった。これで三度目。2015.6.13
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本棚の写真を見るだけで興奮しました。彼氏に力説しても分かってもらえなかったけど・・・
読んだ翌日、図書館に居座りたくなる一冊です。本屋は危険です。所持金が小銭だけになります・・・
書き手である作家さんも読み手のひとりなんだと思うと、作品を読んだこともない作家さんんも親近感がわきました。読書経験の少ない私です。恥ずかしながら、ほぼ全員の作品をよんだことがありませんでした。
とりあえず、名前が気に入った「ホムラ」さんと、佇まいが大好きな先輩に似ていた有栖川有栖さんから読み始めよう。なんだか本棚関係ないけど・・・本への入り口は人ぞれぞれ、十人十色ということを本作から学んだので。邪道な入り口でも許してくれると思います。
本棚の背表紙の情報量にどきどきする人にはおすすめの一冊です。
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本棚におけるインタビュー集。インタビューはあっさりしているが写真が面白い。あ、やっぱりこの人この本読んでた! みたいな発見がある。
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前に単行本2冊で出たやつを見たことあったんだけど、文庫に再編集したやつがコンパクトで可愛くて買ってみた。
読書っていいなー。作家のひとたちの、崇高!ってかんじじゃなくて、お気に入りの雑貨やおもちゃを並べるようなうっとりした気持ちが伝わってきます。本好きな人こそ本を堅苦しくは扱わない。
本棚欲しい!
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2008年に出版された『本棚』『本棚2』を再編集して文庫化した物。
当時の出版物を読んだ時も思ったものだが、本棚は己の趣味が際限なく積み込まれる場所故に、嗜好や性格が如実に顕れる場所である。
書籍ごと「インテリア」としている人もあれば、まさに「デザインや整理などは二の次、あくまで実用重視!」という人もいる。これも、また性格の違い。
こういう書籍を目にすると、私もスマートな書棚に憧れて目指してはみるものの、結局は収納という機能を重視するために随分と粗野な本棚が出来上がってしまう。改めて思うに、自分という存在が透けて見えて居た堪れなくなるなwww