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商品説明
ひとり降り立った夏のベルリン。はじめての異国、はじめて出会う人々。そして、70年もの間、封印されていた秘密…。14歳の隠れギター少年レオの、青春ラプソディ!【「BOOK」データベースの商品解説】
「レオ、おまえは、おまえのロックをやれ!」 亡き友の言葉を胸に、夏休みにひとり、ベルリンにやってきたレオ。右も左もわからない街で、レオは友との約束を果たすことができるのか? 14歳ギター少年の青春ラプソディ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
那須田 淳
- 略歴
- 〈那須田淳〉1959年静岡県生まれ。「ペーターという名のオオカミ」で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞受賞。青山学院女子短期大学非常勤講師。日本ペンクラブ会員、日本YA作家クラブ会員。
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紙の本
とっても後味の良いYAでした
2015/08/29 21:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
良かったです!
「ちょっと」と思って読み始めたら、
面白くて最後まで一気に読んじゃった。
主人公の玲音(レオ)は、中学2年の男子。
親の転勤で、赤ん坊の時から6度の引っ越し。
あまり深い付き合いをせず(してもすぐに引っ越しだから)
へらへらと表面だけ笑顔を浮かべてやりすごす、
ということをくりかえして中学生になった。
小学校6年のときに古いギターをもらい、
「ケチル」に出会い、だんだん親しくなり、
中学2年の夏休み、諸事情により一人でドイツに行くことに。
親はひと足先にドイツに行っているから、
合流するまでの四日間の一人旅だ。
主人公の話し方が、ちゃんと「今ドキ」なのがいい。
ドイツ行ってからは、だいぶ雄弁になるけど、
それも「同世代」相手だから、かもしれない、と思える。
序盤の「ケチル」とのやりとりが、ちょっとまだるっこしい気もするけど、
でも、それがないとドイツ行ってからの話が深まらないもんなあ。
このケチルの存在が、あちこちでピリッときいて
終盤にすごく余韻が残る。
ドイツ行ってからは、いいテンポで話がどんどすすむ。
たった四日しかいない、その間の話だもんね。
異郷への旅、異文化との遭遇、
同世代だけど自分とは全然違う子どもたちとの出会い、
反発、すれ違い、憧れ、友情、淡い恋、と
たった四日で盛りだくさんだ。
そうだよ、
ず~っと平らで同じで退屈だと思っていた日常も、
動くときには動くんだよ! キミ次第で。
って感じの
とっても後味の良いYAでした。
主人公は中学2年男子のギター少年です。
貴重な「男子向け」YA。
中学校図書館におすすめです。
女子なら6年生からいけます。
男子なら、中学はもちろん高校生でもOKかと。