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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/10/10
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:20cm/366p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-10843-8
読割 50
紙の本
人間
著者 又吉直樹 (著)
38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは? 又吉直樹、初の長編小説。『毎日新聞』連載を加筆し単...
人間
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商品説明
38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは? 又吉直樹、初の長編小説。『毎日新聞』連載を加筆し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
僕達は人間をやるのが下手だ。
38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。
何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは?
初の長編小説にして代表作、誕生!!
「変な話だが、自分が小説を書くことになるなんて想像もしていなかった子供の頃から、この物語の断片を無意識のうちに拾い集めていたような気がする」(又吉直樹)【商品解説】
絵や文章での表現を志してきた永山は、38 歳の誕生日、古い知人からメールを受け取る。若かりし頃「ハウス」と呼ばれる共同住居でともに暮らした仲野が、ある騒動の渦中にいるという。永山の脳裡に、ハウスで芸術家志望の男女と創作や議論に明け暮れた日々が甦る。当時、彼らとの作品展にも参加。そこでの永山の作品が編集者の目にとまり、手を加えて出版に至ったこともあった。一方で、ハウスの住人たちとはわだかまりが生じ、ある事件が起こった。忘れかけていた苦い過去と向き合っていく永山だったが――。
漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、作家、芸人……。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待っていたものとは?【本の内容】
著者紹介
又吉直樹
- 略歴
- 〈又吉直樹〉1980年大阪府生まれ。吉本興業所属の芸人。お笑いコンビ「ピース」として活動。「火花」で芥川賞受賞。他の著書に「劇場」「第2図書係補佐」など。
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電子書籍
未完成?
2020/08/16 11:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、いつも自己演出し、そんな自分を自分であざとい人間だと考えている。実際は凡人なのだと自覚してみるが、才能に憧れ、素の自分を見失っている。
本書は、そんな自分から脱皮しようと足掻く男の青春小説であり、『花火』『劇場』に続く三部作の締めか、と始めのうちは想像しながら読んでいた。でも読み進めるうちに、これが後の作品の出発点になってほしいと感じた。
読後感想を率直に言ってしまうね。
これは未完成作品? 何か骨組みだけの建物を見た感じがした。スカスカのところがいっぱいあって、それぞれの物語の間がもっと埋まっていないといけないのでは、と。つまり主人公が抱える自己演出問題は、昔の恋人、旧友、父親という線を辿るだけでは語りきれない複雑さがあるだろうし、もっと多くの線を取り上げて辿らないと重さが釣り合わない気がする。「その灯の一つ一つに人間がいる」と締めくくらないで、まだまだ書き続けて、見えるもの全部を字にしてほしかった。
又吉さんが、中上健次みたいに同じ風景の話をこれでもかこれでもかと今後書くのであれば、すごく読みたい。
紙の本
人間
2020/02/27 21:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉直樹さんの作品が好きで、そして又吉直樹さんのファンなので、毎回読むのが楽しみです。この本は次が気になり、読み進めやすかったです。
紙の本
ここまでの集大成
2019/11/23 06:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉氏の三作目は、前二作を受けての集大成の様な印象を受けた。一作目は又吉氏の経歴でしか描けない小説を、二作目は又吉氏の個性で描いた小説を、そして三作目ではその融合が見事に果たされているなぁという感じ。理屈っぽくうじうじと人間を諦めきれない主人公に辟易としながらも惹きつけられる感じが一昔前の私小説好きには刺さるんじゃないだろうか。狂人の妄想か幻想か、夢と現のあわいが描かれているところもよかった。
紙の本
おもしろい
2019/11/13 07:26
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投稿者:はっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
学もなく文才もない私が感想を言うのもおこがましいですが、そんな私でもスラスラ読めました。
スラスラ読み過ごしてはいけない文章に心を奪われることもあり、立ち止まったり勢いよく読んだりとても楽しむことができました。
何回も読み返したい大切な一冊です。
電子書籍
優しい関西弁
2020/05/08 06:38
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投稿者:ayaburo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「自分も含めて僕達は人間をやるのが下手なのではないか。人間としての営みが拙いのではないか(略)」
周囲の景色に合わせようと存在感を消すあまり、私にはすでに見えなくなっていたような寡黙な人たち、でもその内面ではこんなに雄弁だったのだ。
人の話をじっくり聞くこと、無言のうちに発するメッセージを拾い上げようとする意識は大切なんだなあとしみじみ感じた。
マッタンの関西弁は自然だから好きだな(^^)
紙の本
引き込まれました!!
2019/11/15 22:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たむたむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉さんらしい表現がとても良く、どんどん引き込まれました!!
紙の本
又吉さんらしさ確立の3作目
2019/10/19 14:11
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投稿者:nuako - この投稿者のレビュー一覧を見る
3作品目にして随所に、又吉さんらしさが溢れている作品。
なかなか人が見せたくはない負の部分を赤裸々に出しつつも、人間らしさとはこういうものではないかと共感させられた。
流動的なものと普遍的なものが綺麗に作品の中で納まっていると思う。
最初から声をだして笑う所もあり、楽しさも忘れない文面はやはり、芸人さんを彷彿させる。あっという間に読み上げてしまった。
紙の本
言葉が多過ぎて
2024/02/04 21:11
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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分、読者に正確に伝えたという思いが強いのでしょう、説明が多く、書き過ぎに思えます。読み手の想像力を考えないというか…。そのため息が詰まりそうになり、途中で挫折しました。
本との相性は文体にもよるのだと思います。呼吸が合わないとどうにも読みづらい。優れた内容でも理解に辿り着けない。
自分には日本の純文学は向かないとよく分かりました。
電子書籍
あの又吉直樹さんの作品
2021/10/12 01:05
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「人間をやるのが、下手」……という言い回しには、ちょっとツッコミたくなりました。ツッコミ、なんて言うと、芸人兼作家の又吉直樹さんにたいへん失礼ですね……。芸人でも作家でも成功されてるし
紙の本
歳をとって、もっとたくさんの人間を描いてほしいなぁ。
2020/03/27 22:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉直樹の三作目。自意識を持て余す若者の群像劇的な印象。このひとたちの物語を称して「人間」ってのは、少し世界が狭くない?と思いつつ読み進めると、沖縄に一人暮らす主人公の父親とその周りの人々が最終章で登場し、少し納得。が、この父親を中心とした語をもっと読みたいなぁとおもったところで、物語は終わってしまった。どこかでそんな話を書いてほしいなと思う。
電子書籍
人間失格をもう一度読みたくなる
2020/06/03 17:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
スラスラと読めたってレビューがいくつかあったけど、個人的には、取っつきにくかった。
特に前半の、芸術について語り合うシーンとか、何が言いたいんだろう?と思うことも多かった。芸人がコラムニストに反撃するメールとか、ちょっと読んでて疲れてしまった。
ものを創作する側の人ってこんなに面倒臭いことを、真剣に考えているんだぁと感心した。
所々で笑える部分もあり、ストーリーが進むにつれて、面白くなり、引き込まれた。
影島の存在が強烈だったので、2章を読み終えたあと、まだ続くの?って思ってしまった。
3章を冒頭に持ってきていたら、蛇足感を感じなかったのかなぁ。