紙の本
憧れるかも。
2012/02/07 16:48
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投稿者:ひととき - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度は憧れることのある、外国人の父親。
今ではめずらしくないけれど、自分の小さいころは周りにいなかったせいか、漫画や小説で読んで憧れたものでした。
この小説では、こんな家族がいたら、心配は心配だけれど、楽しい毎日だろうな~と想像するだけで、ワクワクしました。
最近、商店街や田舎などの町興し系小説を読む機会が増えましたが、その中でも抜群に面白かったです。
まあ、商店街が舞台だけれども、話の内容は日常の事件解決モノなので、著者の「東京バンドワゴン」に近いかもしれません。
時に厳しいお言葉もあるけれど、やっぱりあたたかいものでいっぱいの小説でした。
引退した大泥棒のご隠居とあっても、そこはイメージのイギリス紳士…とってもダンディです。
最後は、やっぱりご都合主義的な解決方法でしたが、それもまたこの著者の醍醐味なので、期待して読んでいました。面白さは大当たりです。
主人公は、そんな外国人紳士を父親にもつ娘の語りが中心で、その老紳士を手伝う2人とか、商店街の人々との絡みなどが、下町の雰囲気がとってもよく出ていて、気持ちの良い内容です。
紙の本
寂れた花咲小路商店街が舞台
2023/04/29 21:43
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい話と文章なので一気に読めます。話としてはハッピーエンド感が溢れているので、安心して読めます。
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かっこいい!
2022/11/26 18:49
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
父親がイギリス人で、世界に名をはせた大泥棒だったら。しかも、世のため人のためにする泥棒だったら、なんだかわくわくすると思う。こんなことあるわけない、と思いつつ本当にあったら、いいなという感想を持った。
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なんだか大人の男のロマンたっぷり
1950-60年に世紀の大泥棒と称され
英国では伝説的存在の
Last Gentleman-Thief SAINT
最後の泥棒紳士
今は愛する妻の生まれた街
花咲小路商店街に暮らす
矢車聖人70歳
かつて大泥棒の仲間だった
大企業マッシュグループに
街ごと買収されそうなになる
花咲小路商店街を
亜弥の幼馴染で
4歳年下の克己と北斗と一緒に解決する
夢とロマン・・・感じる、好きな物語
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その昔、イギリス中の美術品や金品を上流階級から盗み、現場には“saint”と刺繍された手袋を片方残すのみで決して捕まらなかった世紀の大泥棒。そんな「泥棒紳士」が実は日本に帰化して、ここ花咲小路商店街に隠居中なのです―ダンディなご隠居が、手腕を活かして商店街の事件を解決。じんわり心温まるエンターテインメント(「BOOK」データベースより)
『ブロードアレイ・ミュージアム』しかり、自分の名前が織りこまれたタイトルシリーズでも作るのかしら、小路さん。
まぁそれも面白そうですね。
今回は、紳士怪盗を父に持ち、ややさびれかけた商店街で塾を経営する亜弥が主人公。
日本に帰化したとはいえ、完璧なイギリス紳士である父親。
幼馴染の克己と北斗。
周りの男性陣は心配ばかりかけさせて、やや苦労性なところあり、かな。
でも最終的には彼らを信じて、彼らが起こす奇跡を目の当たりにすることになるのです。
なんとも小路さんらしい、悪人の出ない、大人向けのハートウォーミングミステリ。
最後の仕掛けが平凡で残念でしたが(ああすれば納まるという理屈はわかりますが、「粋」さに欠けていました。某有名怪盗の三代目くらい、粋でびっくりするような事をしてほしかったな~)、軽く読めるミステリとしてはよいのではないでしょうか。
あ、そう言えば59ページでセイさん北斗のこと「ホクト」って普通に言ってましたよ。誤植??
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日常に非日常の演出を最高にかっこいい形で加えて、ハートウォーミングな話につなげるのが上手な作家さんだな、といつも思う。
アルセーヌ・ルパンの様な大泥棒がシャッター商店街になりかけた街を救うミステリ。セイントさんがかっこいい・・・。バンドワゴンといい、この人の描く年配の方はかっこいい。
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もぅ!いつもホロリとさせられちゃいます。
内容的にはちょっと突飛かなぁ・・・と思うところもありますが。
幼馴染の感じとかいいねぇ♪
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小路さんのテイスト全開の作品でしたね…。
東京バンドワゴン・シリーズ程には完成されてませんが、
多少、粗削りなぐらぃも良いんではないでしょうか…。
ラストに向けてのエンタメ感は、小路さんには珍しぃですが、
こぅいうのも、ちょうどよろしぃ案配なんではないかと…。
主人公(でいいのかな?)の亜弥さんが、好感でしたねぇ~。
ト書きの心の内も、またキュート…。ステキです…。
そこそこのボリュームのわりに、サクサクぅ~っと読めました。
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時代の波に飲まれるように廃れ行く一方の商店街。
そんな商店街に香港の大企業から丸ごと買収の話が持ち上がる。
その話をうけて廃業や別の場所でやり直そうとするお店もあれば、
その土地を愛するがゆえに反対するものもいる。
そんな中、イギリスの元大泥棒で、今はこの商店街で隠居している
セイさんとその仲間たちはなんとか商店街が良い方向に向かうようにと
奔走するのだが・・・
うーん、夢のある話だけど、ちょっと現実味がなさすぎたなー。
「元大泥棒」という設定もそうだけど、やることが無茶だよなー。
やっぱり小路さんは、日常のちょっとしたミステリがいいです。
『東京バンドワゴン』『東京公園』『モーニング』『HOMETOWN』などの。
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題材はわくわくするほどおもしろそうなのだけど、
少し物足りなさが残る。
若干強引な部分が随所に見られて、
わーおもしろかった!とはならなかった。
雰囲気は好きです。
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その昔、イギリス中の美術品や金品を上流階級から盗み、現場には“saint”と刺繍された手袋を片方残すのみで決して捕まらなかった世紀の大泥棒。そんな「泥棒紳士」が実は日本に帰化して、ここ花咲小路商店街に隠居中なのです―ダンディなご隠居が、手腕を活かして商店街の事件を解決。じんわり心温まるエンターテインメント。
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舞台は、寂れてシャッター通りとなりつつある商店街。だがこれは、その舞台からは想像もできないほどスケールの大きな物語なのである。語るのは亜弥だが、ほんとうの主人公は、その父――かつてイギリスで名を馳せた義賊のような大泥棒、イギリスと日本のハーフの母と結婚して帰化し、花咲小路四丁目に住んでいる――矢車聖人だろう。ホームズよりもルパンに親しみを感じるわたしとしては、<Last Gentreman-Thief "SAINT">にうっとりしてしまう。仲間になりたいくらいである。それは無理なので、この寂れた商店街で起こるあれこれにわくわくし、SAINTが作り上げる人間関係に魅了されつつ見守ったのである。愉しい読書タイムだった。ラストの粋な思惑もきっと現実のものになることだろう。それも嬉しい。わくわく愉しい一冊である。
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購入者:吉田愛(2011.12.12)
2011.12.21
大好きな「東京バンドワゴン」シリーズの作者の新作とあって購入。
やっぱり面白かったです。この方の書く文章はいつも丁寧というか綺麗だと思います。
内容は…文面からでも分かる主人公のお父さんのダンディさ…そして、完璧さ。事件が解決してハイ終わり、めでたし〜ではなくて、それプラス素敵な結末があるのもいいなあと思いました。
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日本中のどこにでもあるような、寂れつつある昔ながらの商店街。そこに住まいする個人塾の先生・亜弥のお父さんは、昔、イギリスの泥棒紳士だった!
亜弥の目線から語られる花咲小路商店街の面々には、目新しさはないものの、いわゆる温かみ&優しさが満ちていて、楽しく読ませられました。私は商店街に住んだことなどないのに、うんうん、そういうことってあったよね、なんて、懐かしさを感じてしまったくらい。
特に、亜弥の子分格の(*^_^*)若者2人がそれぞれ好ましく、読みモノとしても面白かった。
克己くんは、亜弥の4歳年下ながら彼女をずっと好きで、しっかり公言もしている。小さい時から知っているから、亜弥にとってはどうしても子どもにしか見えないのだけど、そんなナイトが側にいる日々なんて嬉しいよね・・・。
そして、もう一人の幼馴染みの北斗くん。気が弱いという設定で、中学・高校では引きこもりも経験した、ということになっているけど、そんな彼のお店(電器店)には、裏口から何気に入ってきて、愚痴をこぼしたり、商店街の噂話をしていく人たちが絶えない、というお人柄も。また、商売柄、メカには強く、盗聴器を見つけたり、ハッカーまがいのことまでやってしまう彼の、地味カッコよさが素敵でした。
で・・・・
亜弥のお父さんなんだけど、彼はイギリス人で元大泥棒。
怪盗ルパンを思わせるお洒落な泥棒だったみたいで、今でも腹心の部下があちこちにいるという…。
亜弥は、父親が泥棒だったということは知っているけど(ちなみに彼女のお母さんはイギリス人と日本人とのハーフ、つまり彼女本人は四分の三のイギリス系ということ)、実際に何をやったのか、や、今現在の父親の思惑などは何も知らず、何かが明らかになるたびに読者も一緒に知らされていくことになってて。
商店街になんか不穏な気配が漂っているなぁ、というところから話が始まり、後半にはとんでもない大ごとになってしまうんだけど、そこは、まぁ、御愛嬌ですね。
正直、ちょっと大風呂敷を広げすぎじゃないの、という感じもしましたけど、お父さんや亜弥、克己に北斗、商店街の人々の愛すべきキャラに免じて許しましょう!(*^_^*) (*^_^*)
なんて、偉そうだけどゴメンなさいです。
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登場人物のスキルや設定がいかにも作り物めいてはいるのですが、あくまでも「大人も読めるジュブナイル」って事で。
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英国紳士の元怪盗という設定を聞いては読まずばなるまいと。まったくあきれるほどのスーパーマンなのだけど、ロマンがある。