紙の本
努力できる才能
2012/09/25 01:10
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投稿者:ひな玲生子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し前、巷で話題になっていた「日本男児」を読んでみた。もともとサッカー観戦が好きな私は、サッカー選手の記事や書籍も読む方だが、この書籍が出版された当時は、さほど関心もなかった。それが読んでみようと心が変わったきっかけは、長友の母の、息子を思う気持ちが書かれたインタビュー記事を目にしたからだ。
長友は、東京FCに入り大学卒業からわずか3年でインテル・ミラノという超ビッグクラブへ移籍し、「世界一のサイドバックになる」と言っている彼は、運を持ち合わせた選手だと思っていたのだが、どうもそうではないようで、自分でつかみとった成功だったのだ。
これは、インタビュー記事からであるが、母子家庭で育ち、プロになるにも壮絶な努力をした長友選手は、中学時代途中でサッカーを投げ出し腐りかけ、母は働き詰めで、当時の佑都少年は暖かいご飯が食べたいと母に泣いたらしい。『僕が家族を守る』と言った言葉とは裏腹にやっぱり寂しさを堪えていたと思うと切なくなる。
長友選手は、私立のサッカー部の名門、名門東福岡高校に通ったが、親せきから母は、何も苦労してそこまでしなくてもと反対されたらしい。しかし、母は学費が払えないようないざというときに自分の生命保険も考えていたらしい、凄い母の思いだ。これを知ったからには読まずにはいられなかった。
全般を通じて言えることは、才能がないから頑張るという言葉があるが、長友は、「努力できる才能」を持っているのだと感じた。夢を持ちそれを実現しているために自分は何をしないといけないかをしっかり目標設定が出来ている人で、だからこそ努力が出来て、高い壁がある程、燃えるのだろう。
大学時代に、椎間板ヘルニアに苦しんで、それを克服するための肉体改造のトレーニングをしたことが書かれているが、文字だけでも並大抵な努力ではないことが伺える。この長友選手の「努力できる才能」は凄い。
現在、ヨーロッパで活躍しているが、その姿からは、書籍に書かれた、両親の離婚、お兄ちゃんだから弱音を吐かずに頑張る姿、ユースに落ちて地元中学サッカー部に入ったものの荒れたサッカー部と救ってくれた恩師、注目されなかった高校時代、椎間板ヘルニアを体幹トレーニングで克服してプロの選手になれたこと、これらさまざまなエピソードは想像もつかないことである。
この本を読み終えて、日本男児というタイトルは、長友に恐ろしいほどピッタリ過ぎると感じた。そして、『ひとを好きになる素晴らしさ、大切なひとを思う気持ちこそが、自分の力になる』という言葉が、長友選手の人となりを感じさせ、自分の働く姿で息子を育てたお母さんにも賞賛を贈りたい。
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この本を読むと、長友佑都って、本当に「努力の人」なんだなと感心する。
まだ若いのに、人間ができている気がする。
これだけ強い信念を持った人は、そうはいない。
勇気づけられた。
とても良い本である。
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長友選手による熱いメッセージ。サッカーに対してストイックな姿勢がよく分かる一冊。25歳にして、ここまでしっかりしているのはさすが。私は若くないですが、私もやるぞーっていう気にさせられ勇気が貰える。彼なら世界一のサイドバッグになる日もそう遠くは無いかも。それにしてもタイトルはマツコデラックスが好きそうな感じですね。
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努力型シンデレラボーイの自叙伝
世界最高峰のクラブチームであるインテルで活躍する長友の初の自叙伝。
彼は努力型のシンデレラボーイである。スポーツ推薦ではなく指定校推薦で明大に入学しサッカー部へ。もちろんスポーツ推薦ではないので、すぐにレギュラーというわけにはいかず、努力を重ね監督にアピールし、ユニバーシアード本代表、FC東京を入りを果たしたのだ。明大時代は、北京五輪代表、2011年W杯での大活躍からインテルへの移籍とシンデレラストーリーを歩むことになる。
ただ、彼の活躍の源は泥臭い努力を重ねの結果なのだ。
「意志あるところに道はできる」「努力は裏切らない」というメッセージをこの本は僕らに届けてくれる。
25歳のシンデレラボーイは日本男児に日々の努力の大切さというあたりまえのことを熱く語ってくれるのだ。
現在進行形で活躍する長友の熱さを手に入れ、僕たち日本男児も日々の努力を重ねていこう。
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熱い本だった。長友佑都選手がどのような思いで今までやってきたかが分かる一冊。
必要なものは「不断の努力」と「尊敬・感謝の心」「高い目標を持ち続ける事」だと示されていた。もちろん基本的な事だが、やる事はかなり難しい。それをやり続ける事が出来たから長友選手は今の地位にいるのだと分かる。
文章自体は荒々しいところがあるが、だからこそ、彼自身の言葉で書かれているのだと思えて、熱くなった。
「今」一番読んで欲しい本はどれかと聞かれれば、間違いなくこの本をお勧めする。
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長友佑都選手の初の自叙伝。
サッカーエリートとして育ったわけではないのに、現在では名門インテルで活躍されている長友選手。
目標を達成するためには、「毎日の小さな積み重ね」や「誰にも負けないくらいの努力」が必要だと改めて気付かされました。当たり前のことですが、その当たり前のことを継続することが一番難しい。努力することを怠らず、日々精進し続ける長友選手は本当に素晴らしい方だと思います。
・「ダメなところを見つけて、そこを補う練習をする」
・「努力する才能がないと、成長できないと思う」
・「大切なのは自分がそこへ向かうために進むこと。目標までの道のりを逆算し、小さな課題をひとつひとつクリアーしながら、前進していけば、必ず 成長できる」
努力する大切さ、諦めない心を学んだ一冊です。
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W杯以後、日本を代表するサッカー選手としてその名前を世界に馳せる長友佑都。
日本人が知るそんな活躍とは裏腹に、大学時代にはチームの裏方として応援で太鼓を叩いていた事もあるというのは有名な話ではないだろうか。
どのようにしてピッチを90分間全力で駆け回るだけの無尽蔵のスタミナが生まれたのか。
中学、高校時代、全国的にはほとんど無名であった選手がどのようにして世界最高峰のクラブであるインテルまで駆け上がる事が出来たのか。
アスリートとして、人間として壁をぶち破り成長するためには何が必要なのか。
本書は長友の幼少時から中学・高校・大学時代・インテルに移籍するまでの生い立ちや彼自身の考え方を自分なりの目線で分析しながら綴る自叙伝と呼べる内容になっている。
彼のサッカーに対するひたむきさと努力、目標に向かって常にアプローチするために何をするのか考え続ける前向きな姿勢は、小学生からお年寄りまで、どの分野で活躍する人間でも学ぶべき所があると言える。
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今や日本が誇るサイドバックとして活躍する長友選手の半生を綴った作品。現在は有名選手であり、シンデレラボーイと呼ばれる彼だが、その道なりは平坦でなく、努力の積み重ねであったことが綴られている。
人は出会いで変わる。人を導くのは人である。導く人に必要なモノは信念、熱さ。馬鹿と言われようが何と思われようが、愚直に泥臭く馬鹿になる大切さを再認識出来た。教育に携わる者として、自分が保つ姿勢はスマートさや器用さよりも、こういった姿勢であろう。
一流であり、向上心をもった人間は自己分析、換言すれば自分を客観的に見る事ができている。自分の強み、弱みを正確に把握する作業を継続して実施することは一流になるための絶対条件であろう。
どんなときも感謝の気持ちを忘れず、自分の前に壁がないことを危惧すること。
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長谷部本に続いて長友本。彼もまた努力の人です。スゲーよ。
ただ長谷部本の方が一歩踏み込んだ内容になっているので、全てに通じるっていうか参考になる。本書は長友という人を知るにはもってこいの内容。
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長友の歴史を読み解く。
簡単にインテルに入団したように見えるけど、その裏には幾度もの挫折とそれを乗り越えて来た経験がある。
彼の人生の経験を通して、彼の考えを理解できる一冊。長友に興味がある人はもちろん、同年代は奮い立たせられるかも。
ただ個人的に長友ってもうちょっと上手い文章書くかなーって思ってた。とっても読みやすいんだけど。
長谷部のとは比べられないです。
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長友の自伝。小学生頃からチャンピオンズリーグで内田の所属するシャルケに負けるまでのお話。比較的裕福だった小学生時代の途中に、両親が離婚して母親と兄弟3人で暮らし始めてから、そのハンデを子供ながらに負い目と感じたく無い意地など、負けず嫌いな性格、背水の陣を布くような自分を追い込んで踏ん張るところから、今の彼があるのだと思った。本人のサッカーに対する意識の高さと、(振り返ってみるとかもしれないが)節目節目で出会った人の助けもあって、それを大事に生かしてきた彼の今があることが分かって面白い。欲を言えば、もう少しどこかのトピック(通常彼が一番大変だと思ったところ-椎間板ヘルニアの治療とか-)に重点を置いて、感情をむき出しにした物語も読みたかった。さっと淡泊に読めてしまう。
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日本代表のサイドバックである著者の半生がつずられている。
ハングリー精神をバックに正しい方向に努力をして今の地位に到達した事が非常に好感が持てた。
また、明治大学にはてっきりスポーツ推薦だったのかと思っていたが指定校推薦だった。高校時代サッカーだけではなく学業もしっかりしていた事は、後輩にとっても非常に良いモデルだと思う。
読んでいて是非長友選手が実行している体幹トレーニングを知りたいと思ったので、次の本では是非、トレーニング方法などのメソッドを紹介して欲しい。
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感動しました。自分も熱い心を持って、世界一を目指したいと思います。この本を読んで刺激を受け、少しでも行動に移す日本人が増えれば、停滞する日本も変わるでしょう。
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「諦めないこと」、「努力すること」、「心に余裕を持てるように常に心を鍛えること」。長友の人間的な強さと魅力が伝わってくる本。
サッカーに没頭していた自分の学生時代と照らし合わせて、「熱くなること」の重要性に立ち戻れた気がする。
高い目標を掲げて地道な努力を怠らない人間になりたいと刺激をくれた本。
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日本代表の長友選手の著書。
おいおい!まだ現役バリバリなのに、本を書いてる場合じゃないだろう!!という気持ちと、彼がどんな考え方、生き方をしてきたのかをちゃんと知りたい!という気持ちがあり、大変興味深く読みました。
とにかく、精神的にも、肉体的にもタフな男であることは、よーくわかりました。
これからも彼を応援していきたいと思います。