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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2018/03/19
- 出版社: フレーベル館
- サイズ:20cm/189p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-577-04625-8
読割 50
紙の本
もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと (フレーベル館ノンフィクション)
著者 武田 剛 (著)
1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。その11年前まで、島のいたる所で広大な原生林が伐採されていた事実があった。屋久島の過去・現在・未来にせまる、渾身のドキ...
もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと (フレーベル館ノンフィクション)
もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと
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商品説明
1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。その11年前まで、島のいたる所で広大な原生林が伐採されていた事実があった。屋久島の過去・現在・未来にせまる、渾身のドキュメンタリー。【「TRC MARC」の商品解説】
1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。この自然豊かな島の至る所で、つい40年前まで、広大な原生林が伐採されていた事実があった! 屋久島の過去・現在・未来に迫る、渾身のドキュメンタリー。【商品解説】
2018年、屋久島が日本で初めて世界遺産に登録されて、25周年を迎えます。
いまでこそ、世界自然遺産の冠がつく屋久島ですが、じつはつい40年程前まで、島の至る所で、広大な原生林が伐採されていたのです。それを止めるきっかけをつくったのが、50年前の「縄文杉発見」のニュース。ここから、島内外で屋久島の自然を守る活動が始まりますが…。
徹底した取材力で定評のある、朝日新聞の元記者が、移り住んだ屋久島で追い続ける、「もうひとつの屋久島」の姿。【本の内容】
目次
- プロローグ
- 一章 屋久島で暮らす
- 屋久島へ
- 日本一雨が降る島
- 太古の森
- 山ばかりの島
- 「屋久島支局」を建てる
- 二章 屋久島での取材はじまる
- 大人気の巨大杉
- ウミガメが命をたくす砂浜
著者紹介
武田 剛
- 略歴
- 〈武田剛〉1967年生まれ。立教大学文学部卒。朝日新聞社編集委員などを経て、同社と鹿児島放送の屋久島駐在。「地球最北に生きる日本人」で児童福祉文化賞、産経児童出版文化賞受賞。
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紙の本
世界遺産という重荷
2023/06/27 19:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界遺産に認定されて、その後島の環境が目まぐるしく変わったことについて、屋久島にルーツを持つ2世の同級生の話を聴いたことを思い出した。
島という環境だからこそ、そこにしかないものがある。
ただ、それは太古の昔から脈々と受け継がれてきたもので、一朝一夕でできたものでないことが多い。賞賛こそすれ、それを体験したいがために訪れる観光客のエゴについて、その時は考えさせられた。
移住して屋久島発の発信を心に決めた著者は、かつての黒歴史についても触れ、それを紐解いている。生きていくための生業として屋久杉を伐採せざるを得なかった過去。環境保護と食い扶持はいつも相反しているようにも思え、その程よいバランスは難しい。生きていくための食い扶持、生態系サービスを享受するために、人はもっと謙虚に対峙せねばならない。その事実を身をもって知っている人たちは一体どれほどいるのだろうか。
紙の本
屋久島
2019/07/01 17:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞社の仕事を辞めて、屋久島に行き、そこに住んでいるというのに驚きました。それも家族が一緒だというから、さらに驚きでした。でも、やっぱり住んでみないと分からない事が多いのでしょう。
紙の本
屋久島の歴史は伐採の歴史。
2018/07/31 15:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で初の世界遺産登録を受け、今は観光客も自然を楽しみに多く訪れる屋久島。新聞社を辞めて屋久島に家族と移住したルポライターの著者が本書のタイトルとした「もうひとつの屋久島」とはなにか。本書の中ほどにこの答えが出てくる。
巨大な屋久杉は、貨幣価値のあるものとして昔から伐採の対象であった。江戸時代には年貢として、維新後は鉄道や建造物にも使われた。今も切り出し用の鉄道の痕跡が残っているそうである。大規模な伐採は戦中、戦後も続いていた。
屋久島の歴史は伐採の歴史。確かに「世界遺産」とは異なる「もう一つの屋久島」だ。伐採は山崩れなどの災害にもつながる。しかし産業として住民の生活基盤でもあった。著者はそのあたりの「葛藤」もしっかりと記述している。
「世界遺産」になった後には「観光地化」という面が現れてくる。日本で初めて「世界遺産」に登録された場所だけに「想定外」の問題も多かったようだ。せめてその後に世界遺産登録された場所の「想定した対策」に活かされていてほしい。
ルポライターの目がしっかりと感じられる一冊だった。子供向けの本としては難しい部類に入ってしまうだろうが、その分大人が読んでも読み応えがある。
本書で改めて感じさせられたのは「数千年かけて出来上がってきたものを数十年で変える人間の怖さ」である。壊すのは簡単、元に戻すのは至難。そんな言葉が頭に浮かぶ。どうやって折り合っていくのか。人間のありかたを問われている気がする。