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商品説明
おれたちは帰れないのだ。このままでは、どこへも。不祥事からの復活を目指す名門野球部で、絶対的エースとしてマウンドに立つ川守総。頂点を狙う彼を嘲笑うかのように、グラウンドに次々と遺棄される切り裂かれた動物たち。“ジャック”と名付けられた犯人は、チームの中にいる。発覚すれば再処分は免れない。総は、正義の密告者“セブン”の影に怯えながらも、ジャックの正体を探り始める。だが、復活を賭けた最後の夏はすぐそこまで迫っていた—。【「BOOK」データベースの商品解説】
不祥事からの復活を目指す名門野球部のグラウンドに、次々と遺棄される切り裂かれた動物たち。“ジャック”と名づけられた犯人は、チームの中にいる。エースの川守総は、ジャックの正体を探り始めるのだが…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
西本 秋
- 略歴
- 〈西本秋〉1972年福井県生まれ。立命館大学文学部卒業。2002年「過去のはじまり未来の終わり」で、第24回小説推理新人賞受賞。著書に「向日葵は見ていた」がある。
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紙の本
高校野球部という閉ざされた世界
2012/01/24 22:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジアラト - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春ミステリ・スポーツ、高校野球ミステリなどという爽やかなイメージとは程遠い、陰湿で、陰惨な物語。この作品が訴えかけてくる構図は、実に現代的で、見事な本格ミステリ的なプロットを有している。
野球の名門校において、絶対的なエースとなっている二年生の川守総。昨年引退した三年生が犯した傷害事件により、謹慎の上、部員は減少。そして現三年生と二年生との対立も激しい。そしてそんな最中、部内で継続して発生した、「ジャック」事件。グラウンドで小動物が殺害されるという事件が続き、部員たちは更なる不祥事を恐れ、その事件を隠滅し続けていた。そして内部に潜む告発者の存在。徐々に部員の間でも、疑心暗鬼が深まっていき……。
一体、この野球部では何が起こっているのか?
気鋭が放つ、意欲的で、強烈な現代ミステリ。