紙の本
曾祖母が乗り移る
2022/09/01 20:05
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
老舗と言える程でもないけれど地域に愛されてる和菓子屋さん。そこの姉妹の妹に随分前に亡くなった曾祖母が乗り移る。それも時々。
姉は自己主張が少なく、妹はやりたいことがありハッキリした性格。何かと正反対っぽい二人だけど、いざとなったら行動力がある二人。
曾祖母も結構行動力があった女性みたいで、しかもレベルは高い。
曾祖母登場以外にもちょいちょいアクシデントや波乱もありますが、将来への決心へとつながっていきます。
紙の本
お早うお帰り、だったのね
2024/03/17 10:37
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
曾祖母の魂が妹の体に乗り移るとか、受けいれられない人には難しいだろうな。
そこは置いといて、曾祖母はかなりの気概の持ち主だね。
それは、その先の女性たちに、ずっと受け継がれてる。
電子書籍
一気読みしました
2021/11/20 13:22
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投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
近藤史恵さんの小説は、とても読みやすい。
途中どうなるのかハラハラしたけど、悪い人間もいなくてホッとした。
あー、美味しいカレー!食べたくなったなぁ〜!!
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+++
真面目な姉と自由奔放な妹。二人の姉妹に訪れる思いがけない出来事とは――
北大阪で70年続く和菓子屋「凍滝」の二人姉妹、小梅とつぐみ。姉の小梅は家業を継ぐため進学せず、毎日店に出て和菓子作りに励む働き者。 妹のつぐみは自由奔放。和菓子屋を「古臭い」と嫌い、大学で演劇にのめり込みながら、中東の国に留学したいと言って母とよく喧嘩をしている。
そんなある日、43年前に亡くなった曾祖母の魂が、何故かつぐみの身体に乗り移ってしまう。凍滝の創業者だった曾祖母は、戸惑う小梅に 「ある手紙をお父ちゃん(曾祖父)の浮気相手から取り戻してほしい」と頼んできた。
手紙の行方を辿る中で、少しずつ明らかになる曾祖母の謎や、「凍滝」創業時の想い。姉妹は出会った人々に影響されながら、自分の将来や、家族と向き合っていく。+++
大阪の和菓子屋とその家族の物語である。祖母は引退し、母が店を切り盛りし、父は東京に単身赴任している。長女の小梅は、保守的で真面目、妹のつぐみは、自由奔放。そんな姉妹それぞれの生き方と、突然つぐみの身体に降臨した曾祖母の秘密がリンクして、自らの出自を考えたり、家族の在り方や、生き方を考え直すようになる。ひとつの家族の物語ではあるが、それぞれが我が身に引き寄せて考えさせられる一冊でもあるように思う。
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「凍滝(いてたき)」という和菓子店を大阪で営む瀧乃家。実家の和菓子店で働く姉と、活発な妹。
あるひ、亡くなっている曾祖母が一定時間だけ妹に乗り移ってしまい・・・?
「おはようおかえり」から始まるちょっと不思議な家族のお話。
移り変わる時代への漠然とした恐怖と、変わらないものもあるという安堵が入り交じる。和んだ。
ジュンさんのカレーおいしそうだったなあ。
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関東育ちには分からないタイトルの「おはようおかえり」の意味。
とりあえず、いつも読んでいる作家さんの作品だから手に取る。
今回の舞台は大阪北部にある和菓子屋「凍滝」
女性の強い家系で、曾祖母の時代から女性が看板を繋いできている。
そんな家の長女として生まれた小梅は漠然と、自分が「凍滝」と継ぐのだろうと、高校を卒業して、そのまま母が切り盛りするお店で働く毎日。
一方次女であるつぐみは、アラビア語を勉強したり、舞台をやったりと好奇心旺盛な女子大生。目下の夢はエジプトに留学すること。
そんな二人の日常が描かれるのかと思ったら、ある日突然つぐみの身に曾祖母の魂が乗り移り、自分の心残りを果たして欲しいと訴える。
まぁ、この手の話で来たかぁ・・・って感じだったけど、その中にも2018年に起きた大阪北部地震や、甚大な被害をもたらした台風21号の話が出て来たり、突然父親が在日韓国人であることをカミングアウトし、人種差別の話になってみたりと、話があちこちに散らばり過ぎている感が否めない。
結局曾祖母の探していた手紙は見つからなかったのに、納得して成仏してしまったようなので、何だか拍子抜け。
結局、何を描きたかったのか・・・
ちょっと残念。
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ストーリーとしては興味がそそられたけど、
モヤモヤ感もめちゃくちゃ残る。
登場人物にチョイチョイ秘密があるけど、
あっさり流れていった。
必要ない情報なわけではないけれど、
今の時代の流行のように使われている感が否めない。
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図書館で借りたもの。
大阪で70年続く和菓子屋の姉妹、小梅とつぐみ。ある日、43年前に亡くなった曾祖母の魂がつぐみに乗り移り…。和菓子屋の家族が織りなす、明治と令和を繫ぐ物語。
タイトルは「おはよう」と「おかえり」かと思ったら、
おはよう(お早う)おかえり=早く帰っておいでね。
曾祖母・榊さんの心残りを解決すべく動く小梅。
うーん。和菓子屋のあれこれが読めるのかと思ってた…。
エピソードがごちゃついてた印象。
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和菓子屋「凍滝」の娘である小梅とつぐみの姉妹。あるとき、つぐみの言動がおかしくなり、どうやら曾祖母である榊の霊が取り憑いたのではないかと思われた。榊はかつてある人に渡した手紙に心残りがあり、それを取り戻してほしいと告げる。少し不思議な、あたたかさも感じられる物語です。
対照的に思える小梅とつぐみは、とても仲がいいというわけではないのだけれど。それでも良い姉妹だなあ、という気持ちになりました。べたべたしているばかりが仲がいいということでもないんだしね。消極的で他人の言動に流されてきたように思える小梅も、店に対する愛情が強いのは確かだし、彼女が自分で思う以上に確固たるものを持ってるよなあ、と思えます。
曾祖母の手紙の謎は、ある面にはぞくっとさせられるところもないではなかったのですが。なんだか切なさも感じて、だけれどきっぱりとした強さもありました。榊も素敵な人だったんだよね。
そしていろんなものが美味しそう……和菓子はもちろんだけれど。個人的にはアマテラスのカレーがすんごく美味しそうで気になりました(笑)。
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家業の和菓子屋を継ぐつもりの小梅は、取り柄もやりたいことも特にない自分にひきかえ、意志が強く、目標を持ってやりたいことにチャレンジしていく妹のつぐみに、なんとはなしの引け目を感じている。ある日、既に亡くなっている曽祖母の魂がつぐみの身体に乗り移り、手紙を探し始める。浮気相手が持っているかもしれないから、取り戻してほしいという頼みを断りきれず、相手を探し始める。
「女だから」と生き方をせばめられていた時代を生きていた曾祖母との会話や、相手の女性を捜す過程での人々との出会いを通して、小梅は世の中の偏見と自分の中にもある偏見に気づいていく。
今は声高にハラスメントが叫ばれているけれど、人間の心の底にある差別意識やマウンティングしたがる気持ちは変わっていない。表に出しにくくなっただけで、気にしない人はやっぱり出してくるし。
物分かりのいい顔ばかりしているわけにはいかないな。
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「おはようおかえり」
言われた記憶はないのに、なんだか懐かしい響き。
もしかしたら祖母に言われた事があったかな?
なんだか亡くなった祖母に会いたくなった、、、。
喧嘩ばっかりしてたのにねwww
あとは、めちゃくちゃ和菓子が食べたくなる。
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やっつけ仕事かな。自転車シリーズが良かっただけに残念。取り憑き関係の回収が勢いだけで済ませようとしてる感が満載で、本来のストーリーを見つけ出すのに一苦労。
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読み始めて直ぐにタイトルの意味を取り違えていた事に気づく。
早く帰っておいで、という温かく見守られている様な意味。
祖祖母の時からの和菓子屋さんで働く小梅が、祖祖母に頼まれて探す手紙。
家族の間の思いやる気持ちとか、認め合う関係とか、心地良かった。
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この、曾祖母さん、凄いな。
手紙の内容も。考え方や生き方って、生きた時代には関係なく、その人がもってるものなんだな。
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「サクリファイス」のシリーズがあらぬ方向に行ってしまったのでしばらくご無沙汰していたが、最近また読むようになった。本作は軽いタッチで書かれたちょっと不思議系の物語ではあるが、その中に社会の矛盾を批判する場面もある、しかし時代時代でその時の正義は変わり、周りを悪の帝国に囲まれた日本もいつまでも平和な時代が続くとも限らず、その時の常識も変わって行くだろう。この作品で言いたいこともなんとか経済的に恵まれた平和な日本であればこそ言えることで、未来は分からない。作品の中でも日本は何度も災害に襲われてるではないか。