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紙の本
幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)
著者 三津田 信三 (著)
戦前、戦中、戦後にわたる3軒の遊郭で起きた3人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。誰もいないはずの3階から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込む何か…。刀城言耶シリ...
幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)
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商品説明
戦前、戦中、戦後にわたる3軒の遊郭で起きた3人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。誰もいないはずの3階から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込む何か…。刀城言耶シリーズ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
三津田 信三
- 略歴
- 〈三津田信三〉2001年「ホラー作家の棲む家」でデビュー。「水魑の如き沈むもの」で第10回本格ミステリ大賞を受賞。ほかの著書に「七人の鬼ごっこ」など。
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書店員レビュー
デビュー作から読んでいた作家さんなので...
丸善札幌北一条店さん
デビュー作から読んでいた作家さんなので、2007年に「厭魅」が『本格ミステリ・ベスト10』で
1位に選ばれた時は、なんだか我が事のように嬉しかったです。
思わず二度読みしちゃうアクロバティックな謎解きと
ジュルっとしたナマものが出てくる民俗学的ホラーのハイブリッドが
上手くいったり、いかなかったりの刀城言耶シリーズもいつの間にやら(長編)6作目。
今作は刀城が直接事件に関わらず、ある花魁の日記から過去の事件を紐解いていくという
ちょっとユルめな進行です。
いつも怖い目に遭ってるの刀城さん、今回はラクチンそう。
それより今作は、遊郭や花魁の描写が興味深く衝撃的でした。
専門の文献はもっと壮絶なのでしょうが、
そっちが気になって最後まで読めた次第です。
トリックは比較的簡単。
三津田作品なのに、普通のミステリの如き読めるもの、でした。
サト
紙の本
遊郭、遊女、そして幽女
2021/12/30 21:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーミステリーの秀作として知られる刀城言耶シリーズの第六長編。ですが、まず目につくのは妖異魑魅の類より人間の業・怖さ。遊郭に売られてきた少女の視点で語られる話は痛々しく、引き込まれるのに読み進めるがキツイという二律背反状態に。
死者も出ますが事故の可能性が高いような描写で、そうでないにしろ推理を働かせる余地が乏しい。結果、ミステリーというより遊郭を舞台とした風俗や悲恋を描く物語プラス怪異譚という雰囲気です。……と思っていると最後のどんでん返しに足元をすくわれます。やっぱり本シリーズは本格ミステリーなのだと思い知らされました。