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商品説明
血塗られた赤い舟を、鎧武者が漕いでいる。これは幻なのか?服部は思わず駆け出していた…。現実とは思えない奇異の数々と「贄の式」参加者の連続死、海老原浩一は「伝説」をいかに解きほぐしていくのか。気鋭による大仕掛けの炸裂。【「BOOK」データベースの商品解説】
風もないのに大木が揺れ、魚たちが大量に死に、海が真っ赤に染まり、そして土中からは鈴の音が…。かつての「よそもの殺し」の島に伝わる奇異。そして繰り返される不可解な島民の連続死。400年の呪いに「解答」はあるのか?
著者紹介
小島 正樹
- 略歴
- 〈小島正樹〉埼玉県生まれ。著書に「十三回忌」「扼殺のロンド」「武家屋敷の殺人」など。
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紙の本
やりすぎ本格、ここに極まれり
2015/05/10 23:01
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作の舞台は、風もないのに木がゆれ、赤潮ではないのに海が赤く染まり、土の下で鈴が鳴り続けた等々という伝説が伝わる孤島。
現代の事件では、誰も入れない島で被害者は舟の下敷きになり、船が使われた形跡がないにもかかわらず犯人は隣島へ渡るなど、とにかく誰にも不可能なはずの怪事件のオンパレード。
トリックを満載したストーリーでやりすぎ本格と称される小島正樹氏の、本当にやりすぎの一冊です。「さすがにやりすぎだろう」「不可思議な現象をたくさん起こしたいばかりに無理が多い」といった意見があるだろうこともよくわかります。
とはいえ、著者のサービス精神を具現したかのような事件の数々が、古いタイプのミステリを愛する向きには魅力的なのも確かでしょう。
小船を砕いた大きな木槌と、海上を座ったまま移動する鎧武者のトリックなど、ばかばかしいと言ってしまうのは簡単ですが、プロット上特に必要がない部分にも、とにかく不可解な出来事を、トリックを、と突っ走る著者の姿勢を、どうも私は否定できないようです。