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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/08/23
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/146p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09035-0
紙の本
エウロペアナ 二〇世紀史概説 (エクス・リブリス)
著者 パトリク・オウジェドニーク (著),阿部 賢一 (訳),篠原 琢 (訳)
現代チェコ文学を牽引する作家が、巧みなシャッフルとコラージュによって、「ヨーロッパの20世紀」を大胆に記述。国内外で反響を呼び、20以上の言語に翻訳された斬新な歴史‐小説...
エウロペアナ 二〇世紀史概説 (エクス・リブリス)
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商品説明
現代チェコ文学を牽引する作家が、巧みなシャッフルとコラージュによって、「ヨーロッパの20世紀」を大胆に記述。国内外で反響を呼び、20以上の言語に翻訳された斬新な歴史‐小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
世界大戦、宗教、フェミニズム、工業化、ファシズム、共産主義…。現代チェコ文学を牽引する作家が、巧みなシャッフルとコラージュによって、「ヨーロッパの20世紀」を大胆に記述した、斬新な歴史小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
パトリク・オウジェドニーク
- 略歴
- 〈パトリク・オウジェドニーク〉1957年プラハ生まれ。フランスに渡りチェスの講師として働いたのち雑誌編集や辞書の編纂に携わる。「偶然の一瞬、一八五五」がラ・スタンパ紙のベストブックに選ばれた。
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紙の本
酷くて下らなくて深刻な人類の歴史。
2018/06/16 02:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の一行から、妙な力で引き込まれてしまった。20世紀の世界事情、主にヨーロッパの争いや問題をとりあげて、まるで歴史の教科書みたいに淡々と語った一冊。ユーモラスだが、とてもじゃないが笑えない内容。酷くて下らなくて深刻な人類の歴史。だが、それを最終的に「情報における意味の不在は、歴史における意味の欠如に関係しているのではないか」なんて書かれたら、もう、読者は、愛情を込めて、ニヒルに笑ってしまうしかないよ。読みながら、なんか変だ…不自然だ…と思っていたが、どんだけ有名人であっても、人名という人名が一切出てこなかったような気がする。地名や商品名といった固有名詞は出てくるのに、人間の名前がない。「哲学者は」とか「共産主義者は」とか、そういう風な語りで一貫して寒々しく歴史を突き放している。面白かった。
紙の本
もう戦争は嫌だとWW1のあと、西欧の人は思ったはずなのに
2019/01/28 17:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は小説なのか、世界史概説なのか、とにかく20世紀の西洋のことが書かれていることは確かで、内容がどんどんと頭に入ってくる。第1次世界大戦を経験している欧州人はこんな愚かな戦争は金輪際しないと誓っていたはずなのに第2次世界大戦は起こってしまった。第2次世界大戦を経験した人はもう2度とイデオロギーの衝突で争いなど起きるはずがないと思っていたけれど、東西の冷戦を経験し、またトランプや習近平のような国粋主義の権化のような人が大国を動かしている怪しい時代に突入した。20世紀は我々人類が経験した中で一番多くの人が死亡した(事件、事故、戦争、病気等)不幸な世紀であったが、21世紀はバラ色の世紀になるとはとても思えない
紙の本
歴史とフィクションのコラージュ
2015/08/10 07:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリアッチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
20世紀のヨーロッパで実際に起きた史実が多く取り入れられている。今までの人間の歴史でよかったことがあったのだろうか?と改めて思わされるような、戦争やジェノサイドに溢れている。語調はとても淡々としていて、陰惨な歴史の話かと思えば、かなり軽い日常の話題も交えて、時代が交錯して、歴史が解体されると同時に再構築される。それは歴史のコラージュであるが、入念な言葉遊びで描かれるおぼろげな20世紀の様相はフィクションに似た響きをもつ。内容に関わらず話題を等しく扱うことで、全ての出来事が重要でないかのように見せかけて、逆にその重要性を浮かび上がらせている。同じことをぐるぐると繰り返しているのが人間なのだろうか。どのレベルまで皆で愚行を阻止することができたのだろうか。そんな疑問が浮かんでくる。
日本翻訳大賞を受賞したのも納得の翻訳とは思えない日本語のスムーズさとテンポの良さがありました。
紙の本
愚かさのリミックスアルバム
2016/05/29 00:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は20世紀のヨーロッパに関する記録・実話・スローガン・学説が虚実ないまぜになった作品です。歴史に詳しくないのでどこからが嘘でどこからが現実なのかがよく分かりませんが、そんなことは分からなくても楽しめる一冊です。
66の段落で構成された人間の愚かさのリミックスアルバムみたいな本なので、歴史上の出来事を題材にした言葉遊び感覚で楽しんで読むのが良いのではないでしょうか。
(文学者と歴史家の共同訳によって実現した日本語版。この作品の魅力を保ったまま他言語に訳すのは相当大変だと思います)