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- カテゴリ:一般
- 発売日:2012/02/01
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/200p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-08195-2
紙の本
パウル・ツェラン詩文集
未曾有の破壊と喪失の時代を生き抜き、言葉だけを信じ続けた20世紀ドイツ最高の詩人の代表詩篇と全詩論。改訳決定版。【「BOOK」データベースの商品解説】未曾有の破壊と喪失の...
パウル・ツェラン詩文集
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商品説明
未曾有の破壊と喪失の時代を生き抜き、言葉だけを信じ続けた20世紀ドイツ最高の詩人の代表詩篇と全詩論。改訳決定版。【「BOOK」データベースの商品解説】
未曾有の破壊と喪失の時代を生き抜き、言葉だけを信じ続けた20世紀ドイツ最高の詩人、パウル・ツェラン。「死のフーガ」をはじめ、彼の代表詩篇と全詩論を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
罌粟と記憶 | 11−19 | |
---|---|---|
敷居から敷居へ | 21−29 | |
ことばの格子 | 31−58 |
著者紹介
パウル・ツェラン
- 略歴
- 〈パウル・ツェラン〉1920〜70年。現ウクライナ共和国内のチェルノヴィツ生まれ。ソルボンヌ大学でドイツ文学と言語学を学ぶ。文学士号を取得。ハンザ自由都市ブレーメン文学賞受賞。著書に「罌粟と記憶」等。
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紙の本
芥川との共通点
2012/03/15 16:39
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
パウル・ツェランの詩と詩論、散文がおさめられている。
詩はぜんたいてきに短い。
文字が比較的大きいので読みやすい。
ツェランは最終的に自殺しているのだが、
箴言などは、芥川の書いたものとそっくりだ。
また、詩のなかにも、
芥川の「歯車」と同じような描写がでてきて、
似ている、と感じさせる。
ツェランは両親を強制収容所で殺され、
解説によると母親への思ぼくが強かったのではないか、と考えられているそうだ。
芥川の場合、
芥川を生んだあと母親は「発狂」し、
「母親の乳を飲んだことがなかった」とのちのちまで、
述懐している。
ふたりの自殺した文学者に、
それぞれまったく背景は違うけれども、
文学者の末路というものを、思う。
紙の本
何度でも読み返したい
2021/10/30 00:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:A/a - この投稿者のレビュー一覧を見る
何年か前、大学の授業で読んだ「死のフーガ」が忘れられず購入。
読んでみると、「死のフーガ」のような目まぐるしさ息苦しさを感じる詰まった詩は少なく、シンプルで短く区切った詩が多かった。
しかしそうした詩の言葉一つひとつが、読み返すたびに凄みをもって迫ってくるのはさすが。去年読了したが、今でも折に触れて読み返す一冊になった。
本書は二部構成で、一部が詩、二部が詩論になっているが、詩論も読みごたえがある。
個人的にはブレーメン文学賞受賞時の挨拶がとても良かった。ツェランにとっての詩の意義が端的に示されている。