サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.7 3件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2012.2
  • 出版社: 白水社
  • サイズ:20cm/439,22p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-560-08192-1
  • 国内送料無料

紙の本

メディチ家の黄昏

著者 ハロルド・アクトン (著),柴野 均 (訳)

華麗なる一族はいかにして終わりを迎えたか? 400年にわたってフィレンツェとトスカーナ大公国に君臨・支配したメディチ家のデカダンスと終焉の歴史を描いた古典的名著の邦訳。【...

もっと見る

メディチ家の黄昏

税込 4,180 38pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

華麗なる一族はいかにして終わりを迎えたか? 400年にわたってフィレンツェとトスカーナ大公国に君臨・支配したメディチ家のデカダンスと終焉の歴史を描いた古典的名著の邦訳。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ハロルド・アクトン

略歴
〈ハロルド・アクトン〉1904〜94年。イギリスの著述家。

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー3件

みんなの評価4.7

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

名門メディチ家の衰退から崩壊に至る過程を豪奢な綴れ織りのように描ききった文学的バロック作品

2012/04/03 15:57

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:abraxas - この投稿者のレビュー一覧を見る

こういうのをデカダン趣味というのでしょうか。時は17世紀、トスカーナ大公国を舞台にフィレンツェの名門、誉れ高きメディチ家の衰退から崩壊に至る経緯を、厖大な資料を駆使し、想像力の限りを尽くして描き出した年代記。これが面白いの何のって。

隙あらば自国の勢力下に置こうと機を窺うスペイン、フランス、それにオーストリアといった大国、帝国を向こうに回しながら、姻戚関係をたよりにのらりくらりとはぐらかすイタリアの小国トスカーナ大公国にとって焦眉の急と言えるのは後継者問題であった。

まともな歴史書で読めば、特に面白いことなどはないのかもしれないけれど、いったん裏側にもぐって見れば、大公やら大公妃やらといった名門貴族の結婚の馬鹿馬鹿しさといったらない。まずは、誰と結婚させるかだが、ヨーロッパ中にあるどの王家と繋がりができるかが問題になる。相手国の属領とならずに、うまくいけば跡継ぎが相手の国の領主になれるような相手を探す。次は健康状態。王家同士は近親婚が多く遺伝上の問題がある。無事に後継者を産めるかどうかだ。さらには財産、そして外見が最後にくる。そこまで条件が整えばいざ結婚ということになるのだが、写真というもののなかった時代。肖像画だけが頼りだが、これもあまり当てにはならなかった。

そんなわけで、実際会ってみると、あまりにも想像とちがっていたりして、すぐに別居や喧嘩別れということになる。莫大な経費がかかった結婚の儀式や披露宴、それに大衆向けのページェントと、繰り返される国を挙げての大散財のわりに、それに見合う跡継ぎの出産可能性の低いこと。一つには、皇子たちの性格があり、父親の育て方がある。宗教教育の行きすぎで抹香臭い性格に育ったコジモ三世や、女好きで大食漢のフェルディナンド公子、父に愛されなかった所為で鬱ぎこんでばかりいるジャン・ガストーネといった困った跡継ぎたち。それに、彼らに嫁いだ女性たちがまたすごい。フランスに帰りたいの一点張りで 夫と徹底抗戦する大公妃をはじめ、田舎にある自分の所領から一歩も出てこないザクセン=ラウエンブルク女公といった勝手気儘な女性ばかり。

このトスカーナ大公国年代記には、正直言って感情移入したくなるような人物はほとんど登場しない。傍目には面白かろうが、こんな人物を頭にいただく国民は大変である。しかし、彼らにしたところで自分の妻一人思うようにならないのだから、あとはしたい放題にやるだけ、といった気持ちだったのだろう。鼻つまみ者たちを宮廷に集め、狂態に満ちた宴会をし続けたり、風呂にも入らず、着替えもせず、吐瀉物にまみれた寝台の上から一歩も出ずに謁見したりと、究極のデカダンぶりを見せるトスカーナ大公国最後の世継ぎジャン・ガストーネの姿にはフィレンツェにルネサンスの大輪の花を咲かせた名門が崩壊してゆく様が偲ばれ、哀れを誘う。

その一方で、これらの大公たちの蒐集した名画(その中にはマニエリスムの名品パルミジャニーノの「長い首の聖母」がある)から、その審美眼の確かさを認めたり、国民の方を向いた善政を取り上げたり、ハロルド・アクトンの筆は偏ることなく、栄光に満ちた名家の滅びゆく姿を書き留めている。

著者ハロルド・アクトンは、イタリア生まれの英国人で、オックスフォード大学在学中から、派手な服装とこれ見よがしの奇行で知られる耽美派の旗頭として、その悪名は高かったらしい。イヴリン・ウォーの傑作『ブライヅヘッドふたたび』の冒頭部、セヴァスチャンの部屋を訪れた主人公が出くわすアントニー・ブランシュという学生がハロルド・アクトンその人である。著者が願ったのは文学のバロック的作品を産み出すことだったという。豪奢な意匠の上に忍び寄る頽廃をみごとにとどめた綴れ織りのような作品である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

メディチ家

2019/04/05 07:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

メディチ家の衰退への道を、物語のような感覚で読むことができるので読みやすかったです。人物の名前は難しいね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2012/04/03 15:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。