紙の本
整理術に対するアンチテーゼは納得するが
2020/02/28 00:18
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投稿者:BTM - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の推理小説は読んだことはない。しかし、エッセイは何冊も読んでいる。が、この本は一番面白くはなかった。
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身の回りの整理も大事だけど、自分自身の整理の方が大事。
大事だと思った事をメモしきれなかったので、再読する事に決定!
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アンチというタイトルで出版されましたが、
森先生のお考えは整理についてはアンチではないようでした。
整理術という方法論というか手法についてアンチなようでした。
拝見しながらいろいろと考えることができて、とても楽しくすごせました。素敵な本です。
あと、編集者の方との対談(会話)も面白かったです。
こんなキャッチーなタイトルを付ける編集者が、キャッチコピー苦手だったとは!?
これで克服できたのでしょう、ね(^^)。
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終始抽象的なことが述べられていて、森さんらしいとは思ったが、具体的な内容を期待して手に取った人はがっかりするかも。
本質をつこうとするとどうしても抽象的になるから仕方ないですね。
整理整頓した状態は生命を感じさせるから整理整頓は気持ちが良くなると言う考えは面白かったです。
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術じゃなくて、整理に関する森さんの考えを知ることができる本。物理的な整理じゃなくて頭の中で整理できてなきゃだめね。
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目に見える整理整頓の重視は,結局生の表層性の体現ではないか.重要なのはもっと目に見えない部分ではないか,そのあたり自分の頭を使って自分に問いかけていますか?という確認.そもそも,何を重視しようと構わないが,その価値観を人に押しつけようとする環境が不自由.子供時代の不自由さが成長過程での将来目標としての自由の享受につながればよいが,人という種自体を萎縮させていないだろうか.
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はじめに著者自身も言っているが森博嗣は天邪鬼である。
だから整理術じゃなくてアンチ整理術なのである。
そんな森博嗣の考え方が結構好きなのでついつい読んでしまいます。
森博嗣の考える整理術の答えは本のまえがきに書かれている。
そういう意味では整理術の答えはまえがきだけで終了。
でも、そこからさきが面白い。
個人的には「雲のような記憶と理解」については目からウロコというかこれだ!という気づきがありました。
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断捨離が好きではない私。
タイトルに共感して手に取ったところ、
モノの整理よりも、頭や知識の整理整頓の話でした。
読み進めると、人間関係の整理整頓、自分自身の整理整頓など、
ますます思ってもいなかった内容になっていきました。
期待した内容と違って意外な展開でしたが、
それなりに興味深く読めました。
頭を使うこと、
本質を見極めること、
一見関係ないものを肌広く吸収する
肝は、最後の「自分の人生は自分が評価する」という点です。
多くの人が
「整理された状態を人にどう思われるか」
を気にしているのではないか
との指摘は的を射ていると思います。
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森博嗣らしい本でね。
モノの整理にとどまらず、人生や人間関係の整理に言及している点、人のための整理と自分ための整理は違う点など、うなづける部分が多々ありました。
整理は、生産性や効率性のためのものであって、整理そのものは目的ではない。
目的と手段の整理、という意味でも参考になりました。
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アンチ整理術という挑戦的なタイトルではあるが
中身はビジネス書、というよりも寧ろ読み物に近いかもしれない。
森先生節炸裂で単純にエッセイとしても面白かった。
自分は断捨離ブームに懐疑的で、
ワクワクしないものは捨てろ、後悔しないと言うが
大体捨てた数日後に必要になって後悔するので
できるだけ捨てたくない。
絶対に不要だと断言できない、将来役に立つ可能性のあるもの。
断捨離なんてもってのほか、
不要なものを捨てるだけでいいという言葉に
すっきりした。
自分が稼いだ金と交換するのはその可能性があったからで
可能性の山、宝の山である。
勿体ないと思って溜め込むことが悪のように書かれた整理術本が多くて不愉快だったので
宝の山と言ってくれる人がいて嬉しい気持ちだ。
確かに片付けは本当に必要なのか。
不衛生なのはもちろん良くないし、秩序は社会維持のためでもあるが
家庭で整理整頓は親が子供にさせるもの、上から目線のニュアンスがある
というのも納得するところ。
部屋が片付いているというのは身だしなみと同種の問題というのは
そのとおりだと思った。
作業もやりかけが出てくる。
進捗した段階じゃないとどれがいらないとか判断できない。
片付けられるのは創造的な仕事をしていないから。
内心気になっていて、片付けないとなあという意識がある限界を超えたときに片付けを決断する。
この辺りもまるで自分のことかと思う言い草だった。
言い訳だと思う人には言い訳でしかないのだろうが
自分は正にこれだ。
集中力がないからやり散らかしてしまう。
PCもウィンドウをたくさん開きっぱなしにしている。
でもやり散らかしてたくさんのことをちょっとずつ片付けていかないと
なにも片付かないのだ。
何をすれば良いかわからない状態とは、なんでも良いからした方が良い状態である というのは確かに名言。
どんどんものは増える。新しいことを始めるから。
それだけ面白いこと、やりたいことが多いから。
何か押し付けるようなのではなくて、要は人によるという話で、
◯◯術と銘打ってもそういうやり方もあるよくらいの意味に取るのが良い
という書き方も好きだった。
何をどうすれば整理したことになるのか、した方がよいかも人や条件によって変わるのに
整理しなきゃ駄目って思い込んでしまう人がほとんどというのもそのとおりだろう。
お子さんにプラモデルの作りかたを指導したことを後悔したというのも
興味深いエピソード。
若者にアドバイスすることは、彼らの楽しみを半減させる可能性がある。
子供が夢中になっているものに水を差さない。
だが危険があってはいけない、というアドバイスだけをする。
適度な距離感も必要だ。やはり、指導は『上から目線』だから。
心が散らかっていないか頭の中を整理するのが重要。
整理・整頓は、本質を見極めること。
担当編集の方との会話も小気味よかった。
努力だろうが知力だろうが運だろうがなんだっていい、結果がでるかどうか。世の中は非情。
ピアニストが力が足りないと感じたとして、本やセミナーに参加しても駄目。
もうピアニストになっているから。
本やセミナー程度のことなら誰でも教えられる。
プロになってしまったらあとはピアノを弾くしか無い。
かといって、闇雲にやれば良いというのでもない。
情報過多というわりにみんな薄っぺらい情報しか見ていないし深く追求しない。情報と情報の関連性も考えない というのもかなり共感した。
意外とみんな、自分で考えないのだと最近度々認識する。
考えない情報は死んだデータ。変化しない。
考えることで始めて情報が生きる。生かせば自分のものになるし応用がきく。
本質を考える。考えるのはただだしいつでももとに戻せる。考えて決めるのではなく判断せずいずれの判断についても可能性を考える。
考えないし、考えて判断して、もう変えてはいけないと勘違いしているケースが実際多いように思う
やらなきゃいけないけどできないこと。森先生でもそんなのはしょっちゅうというのも
凡人として安心できるポイントかもしれない。
嫌だなと思いながらやるしかない。
得意なことと好きなことが一致していると働きすぎるから、
得意なものを嫌々やるのが理想というのが面白い。
人に訊く前に自分で考える。
大事なのは方法論ではなくどこへ向かって歩きたいか。
目的地も無く行き方を模索してもそれはどこへも辿り着けないに違いない。
反断捨離という言い草も面白かった。
収納というが隠しておくほど嫌なものは買わなければ良い。
買うのを我慢するよりバイトして欲しいものを買う。
収納できなくなったら広いところに引っ越す。
トータルで価値があるものを所有していればトータルで売れるのだから生きているうちに断捨離する必要などない。
みんな人の目を気にする。それが悪いといっているのではない。
僕にはその気持がないというだけである。
という言い方も素敵だと思う。
自己完結し自分のために生きる。
他者の評価はちょっと微笑ましい程度のオプションという考え方、良いなと思った。
自分の行為を一番よく見ているのは自分。
ラストの
片付ける暇がないのだからしかたがない。そう、すべては、しかたがないことなのである。
という終わり方も良かった。
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「散らかっても、作業が進めば、それが正解だろう」
1人で仕事をするなら、物が散在していた方が色々な物にアクセスしやすく効率的…ちびまる子ちゃんも似た様な事を言っていた気がする。
共感しつつ、散らかし魔な自分の肩を押されると少し複雑でもある。
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[出典]
2019年の<びっくら本>28冊 #mybooks2019 R-style
https://rashita.net/blog/?p=29816
[備考]
「絶対に整理しなければならない」というスタンスでもないし、「整理なんて全然まったく必要ではない」というスタンスでもありません。森先生らしく天邪鬼で、しかし本質的な整理についての議論が展開されていきます。
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読んだからと言っておそらく私の思考も行動も変わらない。変わらないのだけれど、最後まで読んでしまう言葉たち。
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“明日、自分の好きなところへ出かけて、好きな物をたべてみると良い。それを、誰かに逐一報告したりしない。誰にも自慢したりしない。ただ、自分でにっこりすれば、それで良い”なんか、良いなぁって思いました。部屋は片付きそうにないが、心の持ち方を「考える」取っ掛かりになりそうな一冊でした。
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「やってみて(うまくいかなかったら)その上で考える」この当たり前をし続けるためのマインドセットについて学べる本である。保護者の学習初期に子供に伝えるメッセージはやはり重要だということに気付かされる。
アンラーニングに最適。担当編集者との対話が載っているのだが「日本式諸中等教育」を素直に受け取ってしまった上の悲哀、自ら考えることの放棄が多いことを改めて感じる。
吾輩も自ら講座をデザインして教えるということの真似事をしているのだが方法のみの講座では行動変容が生じないのは痛感していた。いくつかの講座を受けているのだが一向にうまくならないという人の多くが方法論が自分に合わない、自分に会うものはきっとあるという「幻想」を信じていると感じている。その原因の一端が垣間見れる。
書いてあったことが日々感じていることが多くて1時間ぐらいでさっと読めた。同様なことを感じている人には言い切ってくれていることから頭の整理になる。