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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.4
- 出版社: 日本経済新聞出版社
- サイズ:20cm/388p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-16695-3
- 国内送料無料
紙の本
日本防衛の大戦略 富国強兵からゴルディロックス・コンセンサスまで
著者 リチャード・J.サミュエルズ (著),白石 隆 (監訳),中西 真雄美 (訳)
日本の安全保障政策の基盤となる理論と政策実行の際の制約を歴史的に解説するほか、極端に強硬でも軟弱でもなく、アジアにも欧米にも寄りすぎない戦略「ゴルディロックス・コンセンサ...
日本防衛の大戦略 富国強兵からゴルディロックス・コンセンサスまで
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商品説明
日本の安全保障政策の基盤となる理論と政策実行の際の制約を歴史的に解説するほか、極端に強硬でも軟弱でもなく、アジアにも欧米にも寄りすぎない戦略「ゴルディロックス・コンセンサス」について検証する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
リチャード・J.サミュエルズ
- 略歴
- 〈リチャード・J.サミュエルズ〉マサチューセッツ工科大学(MIT)政治学部より博士号を取得。同大学政治学・フォードインターナショナル教授。著書に「マキァヴェッリの子どもたち」「富国強兵の遺産」など。
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紙の本
現実の日本の防衛や安全保障について考える参考になる
2009/09/13 13:24
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦略や戦術に関する古典的な書は読んできたが、現実の日本の防衛や安全保障については、ほとんど関心がなく無知と言える分野であった。この本によっておおいに啓蒙された。自分も、水と安全はただで手にしていた、と思っていた方なのであった。反省するとともに、今後の負担と効果について、政官学の議論論争にも注意をはらっていきたい。多くの政治家や官僚や知識人の意見や考え方について要領よく知ることができ、各政治家のこれまでの印象をも見直した。
アメリカの学者による調査研究であり、第三者の目で客観的に公平に、戦後の日本の安全保障に対する取り組みと変遷をまとめている。これまでは内外のいろいろな圧力にさらされながら、微妙なバランスをとり、効果的に対応してきたと評価している。
しかし現時点では、国際環境の激変と国民の意識の変化などにともない、議論騒然という段階で国としての戦略の共有化ができていない。新戦略というものが必要なのではなく、これまでに考えられてきた戦略を現状にあわせてどのように組み合わせていくか、どのような手法でどのような保険を組み立ていくか、どのような選択を政府にさせるのか、を国民自身が考えて意思決定していかねばならない時代になった。ということのようである。
他人に考えてもらうのではなく、われわれが自らどのように日本の安全保障を考え、日本をどのような国として創っていきたいのか、を考えていくうえで大変役にたつ本であると思う。