紙の本
「答えというのは、いつだって一番単純なんだよ」
2010/12/16 11:31
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投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ単行本も出ていない作家まで含めて、創元推理文庫が若手作家による青春ミステリのアンソロジーを出しました。
にわか高校生探偵団というか『理由あって冬に出る』のシリーズの似鳥鶏がその番外編で。あの妹さんは登場してませんが、こっちの妹さんが登場してます。
マジシャン女子高生が謎を解く『午前零時のサンドリヨン』の相沢沙呼も同じ登場人物でバレンタインデーの謎を解決します。
他には梓崎優、鵜林伸也、市井豊。いずれも高校生か大学生を主役にした「日常の謎」系の青春ミステリです。部活で、サークルの打ち上げで、卒業式で、高校生たちが日常で遭遇した不思議な事件の謎が解かれ、ほんのり甘酸っぱかったりほろ苦かったりする物語が繰り広げられます。
作品の質はどれも高く、登場人物も魅力的なので、軽いミステリを読みたいという人にはお薦め。これから注目すべき新人作家を見いだす、良い機会だと思います。
紙の本
学生たちの思いやり?
2023/12/04 20:47
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生たちの中で起こる、ちょっとした事件。お互いに話しながら、いろんなことを想像し人の気持ちを考えている。ちょっと思いやりがある話で、いいと感じた。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
贅沢な1冊です。
それぞれの作家さんの特徴がよく出た作品が集まってると感じました。
皆さんの、他の作品を読みたくなります。
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
放課後探偵団2が出ると知って、そういえば1を持ってたなぁと10年経ってやっと読了。
中高生で読むのが一番ワクワクできるんだろうなぁという感じの内容が多かった。
スプリング・ハズ・カムだけは同窓会の話なので、大人になってから読んでもくすぐったくなるような。わりと切ない話でしたが。
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http://twitter.com/blue_airship/status/29372181494
http://twitter.com/blue_airship/status/29592475188
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ミステリーズ!の有望若手による書き下ろし短編集。
それぞれ面白かったけど、やはり「叫びと祈り」の梓崎さんが特に好みです。
次回作を早く読みたいなあ~。
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80年代生まれの新鋭5人が書き下ろした学園ミステリアンソロジー。それぞれの書き手が個性を発揮しつつ描く”青春”は甘酸っぱく、ミステリとしても極上。まったくハズレのない傑作揃い。いや〜面白かった!!。
どれも良かったけど、あえて選ぶならやっぱりベストは梓崎優「スプリング・ハズ・カム」かな。
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若手のミステリー作家5人による短編集。タイトルの通り、全て学生を主体に据えたストーリーです。
この本では、個人的には梓崎 優の作品に触れることが出来たのが収穫でした。ミステリーとしてそれほど捻った謎ではありませんでしたが、物語の運び方や各シーンの描画秀逸でした。悲しみと優しさをない交ぜにしたようなラストシーンは身震いしました。
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東京創元社期待の新鋭五人が放つ学園ミステリの競演。(文庫オビより)
似鳥鶏さんのファンなので、それ目当てで買った。ほかの方々は初めて読む作家さんばかりです。
似鳥さんは相変わらずいい感じです。申し分なし。伊神さん最高。
その他の作家さんで気に入ったのは、相沢沙呼さん。自分がマジック好きのせいもあるが、既刊も読んでみたいと思った。
あと、梓崎優さんは話の展開が上手ですな(ちょっと登場人物の名前と性別が覚えづらかったですが)。自分の好みかどうかは置いといてうまい。
もちろん他の作家さんたちも一定のレベル以上の作品だし、これで680円なんてとてもコスパの良いアンソロジーだったと思います。
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市井豊の『横槍ワイン』が一番良かった。なにより無駄な描写が少なく軽快で読みやすい。他のは文章が状況説明に必死すぎて読むのにちょっと疲れた。
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新人作家のアンソロ。オリジナルばかりと思っていたが5作中3作はスピンオフ。評価には関わらないけど出来れば全てオリジナルであって欲しかった。
しかし、各新人作家の入門書と思えばこういった構成も悪くはない。
荒削りのものから一級品まで、趣向の違うミステリーを楽しめます。ただ、ケチを付けるなら甘酸っぱすぎな気も。本格ではなく、あくまで青春ミステリーという枠組みで見る必要がある。
以下作家別寸評。
・相沢沙呼☆☆☆
『午前零時のサンドリヨン』のスピンオフを書いています。本作を読んで好きになった方は、楽しめること間違いなし。
今後化けそうな予感。ただ本書作品でのミステリー要素は弱い。
・市井豊☆☆
「聴き屋」シリーズのスピンオフを書いてます。主人公の立ち位置がやや弱い印象。
事件に関心があるのかどうなのかが曖昧で少しもどかしいです。
・鵜林伸也☆☆☆
オリジナルを書いてます。強引に推理へ持っていった感じが。結論へはもう少しストレートにいけたかなぁと。
・似鳥鶏☆
『理由あって冬に出る』のスピンオフを書いています。文章が堅く、抑揚が良くなかった。推理もやや理屈っぽくて、個人的には不満。シリーズのひとつとして読む分には問題ないですが、初見読者は戸惑ってしまう印象。
・梓崎 優☆☆☆☆☆
オリジナルを書いています。この人は新人なのかと驚いてしまう完成度。
読後の余韻が心地よいです。始まりと終わりの鮮やかさが好印象でした。
文句なしの☆5つ。
総合で☆3つ。
表紙のシライシユウコさんを始め、扉絵の絵師さんはかなり豪華なので、そこを含めるなら☆4つです。
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『午前零時のサンドリヨン』の相沢沙呼、『叫びと祈り』の梓崎優、来年の本格的長編デビューを控える鵜林伸也ら、1980年代生まれ、創元発の新鋭五人が書き下ろす学園推理。
似鳥 鶏「お届け先には不思議を添えて」……映像研究会が発送した箱の中身が、先方に到着した段階ですり替わっていた。しかし、すり替える機会があったとは思えない。犯人はいつ、どうやって中身を入れ替えることができたのか? またしても不可解な謎に巻き込まれた葉山君は、名探偵の先輩・伊神さんに助けを求めた――『理由あって冬に出る』から始まった好評シリーズ、待望の最新作。
鵜林 伸也「ボールがない」……絶対に百球あるはずのボールが、なぜかいくら捜しても九十九球しか見つからない。あと一球見つからなければ、家に帰れないのだ! かくして高校球児たちは、求めるボールの行方をなんと推理で突きとめようとするが……。2011年に長編デビューを果たす予定の新鋭が贈る、デビュー先行短編。
相沢 沙呼「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」……バレンタインの日、教室に戻った生徒たちが見たのは、教卓に積み上げられたチョコレートの山。みんなの荷物の中からチョコレートを抜き出して積み上げた犯人は誰か? そしてその目的は? 鮎川哲也賞受賞作『午前零時のサンドリヨン』の登場人物たちにふたたび会える、恋と謎のキュートな本格ミステリ。
市井 豊「横槍ワイン」……映画制作同好会の新作鑑賞会の最中、メンバーのひとりがワインを浴びるという珍事が発生し、〈聴き屋〉の柏木君は図らずも謎解きに駆り出されることに。ありとあらゆる可能性が提示されては否定された挙句、最後に残った予想外の真実とは? 大学生の右往左往をコミカルに描く〈聴き屋〉シリーズ最新作。
梓崎 優「スプリング・ハズ・カム」……掘り出されたタイムカプセルに入っていたのは、十五年前の卒業式で勃発した放送室ジャック事件の犯行声明。密室状況下から忽然と姿を消した犯人は、いったい誰だったのか――同窓会に集まったかつての放送部員たちは、嬉々として謎解きを繰り広げる。『叫びと祈り』の俊英が描く、せつない余韻が胸を打つ物語。
相沢沙呼、梓崎 優両氏を目当てに購入した本作。
『午前零時のサンドリヨン』は、草食系男子のポチの語りで進められる構成にやや「おえっ」となりつつ、慣れていくごとに、ストーリー展開とマジックの共演に楽しく心踊ったこともあり、著者の自作に期待をふくらませていた。
ポチと初の関係も具体的には進んでいない。
ちょっぴり甘酸っぱい感じも健在で、この短編もよかった。
『叫びと祈り』も短編集だったなぁ。
この作品に関しては、飛びぬけて好印象なのと、それほどではないものとが混在していた記憶があるが、作者の技量が優れていると感じたことは印象深いし、あらゆるレビューでも絶賛されていた。
新人ながら【本屋大賞】にもノミネートされてたしねぇ。
そして、今回の短編。
途中でしかけに気づいてしまったのだが、
せつなくて、ほろりとさせられ、読後感も良い。
今後��期待「大」な作家さんだ。
似鳥 鶏さんも、本作を手に取る前に既読だったシリーズの番外編とも言える作品だったので、とても楽しめた。
読むほどに、良いトコ全部かっさらっていく伊神くんがどんどん気になってくる。
このシリーズ以外はないものか?
結構好きなシリーズではあるものの、
ノンシリーズものも読んでみたいな。
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東京創元社が一押しする新進気鋭の5人の
若手作家による学園モノのミステリアンソロジー。
既にデビューを果たした方も、これからデビューを
控えてる方も...軒並み面白い作品です。流石の
東京創元社w。しかも文庫で発売ってのが素敵。
似鳥 鶏、鵜林 伸也、相沢 沙呼 、市井 豊、梓崎 優の
5名が参加。既にデビュー組の似鳥、相沢 沙呼 、梓崎
は流石の安定感。特に梓崎氏は圧倒的なデビュー作の
印象が強かったですが、こういった爽やかな学園
短編でもその美しさを発揮しています。早く次作が
待ち遠しくて堪らないです。
今後デビューの鵜林 、市井も引けを取らない
ユーモラスで爽やかな作品で早く単独作品を
読んでみたくなります。
どの作品も爽やかな読後感でミステリ的にも
しっかりとした骨格と展開のある作品で、これぞ
学園ミステリアンソロジーと言っていいのでは??
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5人の作家のアンソロジー。
そのラストを飾るのが、今や『叫びと祈り』で大注目の新人・梓崎優(しざきゆう/男性)。
作品名は、「スプリング・ハズ・カム」
…いやぁ素晴らしい。
いいですね、これ。
作風は、乙一さんに似てます。
高校の卒業式当日、放送室を占拠し、大音量の音楽を鳴らして姿を消した犯人は一体誰だったのか?…その正体が、15年後の同窓会をきっかけに判明するというお話。
意外性があり、短篇ながらも本格ミステリー。
予想を上回る真実に、作家・梓崎優の手腕の凄さを垣間見ました。
ラストは、ほろりと泣かせてくれます。
春、桜咲く季節が来たら、思いだす作品になりそう。
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楽しみに旅行本としてとっておくのだ。
熟成しろよーいいこいいこ。
面白かった。
実際高校生の話は少なかった。
最後の話はあんまり好きでないなぁ。
なんか、ミステリぽくない。
噛みごたえのない綿あめみたい。
作りすぎてて…