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紙の本
裁判官と歴史家 (ちくま学芸文庫)
著者 カルロ・ギンズブルグ (著),上村 忠男 (訳),堤 康徳 (訳)
1972年、イタリア新左翼運動のさなかにミラーノでひとりの警視が殺害された。事件の黒幕として、16年後に告発されたのは著者の友人、アドリアーノ・ソフリであった。友人の無実...
裁判官と歴史家 (ちくま学芸文庫)
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商品説明
1972年、イタリア新左翼運動のさなかにミラーノでひとりの警視が殺害された。事件の黒幕として、16年後に告発されたのは著者の友人、アドリアーノ・ソフリであった。友人の無実を証明すべく立ち上がったギンズブルグが、裁判記録を丹念に読み解きながら、事件の経緯を臨場感あふれる筆致で描きだす。証言、証拠、記録―ともにこれらに向き合いながら、裁判官は、歴史家はそれぞれどういう態度をとるべきなのか。単なる実証主義でも、「歴史=物語」とする相対主義でもない、歴史学の「第三の道」を探りつづけるギンズブルグの方法論が、事件の検証を通して鮮やかに示される。【「BOOK」データベースの商品解説】
1972年、ミラーノで警視が殺害された。黒幕として16年後に告発されたのは著者の友人であった。無実を証明すべく立ち上がったギンズブルグが、裁判記録を丹念に読み解きながら、事件の経緯を臨場感あふれる筆致で描く。【「TRC MARC」の商品解説】
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イタリアの歴史学者ギンズブルグ氏の歴史学の新しい方法論が、実際の事件を通じて見えてくる一冊です!
2020/04/20 10:27
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、イタリアで実際に起こった殺人事件において容疑をかけられた人物の無罪を証明するために立ち上がった歴史家であるカルロ・ギンズブルグ氏によって著された書で、こうした状況において、歴史家のとるべき態度を考察した、まさに歴史学の新しい方向性を説いた書です。実は、この事件というのは、1972年にミラノで一人の警視が殺害され、その黒幕として16年後に著者の友人の一人が容疑者として告発されたというものです。著者は、友人の無罪を証明すべく、裁判記録を丹念に読み解きながら、証言や証拠なども再検討していきます。同書には、その事件の経緯が臨場感あふれる筆致で生き生きと描かれており、そこには著者が新しく見出だそうと試みてきた歴史学の新しい方法論が見え隠れしています。