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紙の本
西洋文学事典 (ちくま学芸文庫)
著者 桑原 武夫 (監修),黒田 憲治 (編),多田 道太郎 (編)
プルースト「失われた時をもとめて」、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」…。一度は読みたい西洋文学作品のあらすじから、時代背景、作者の人物像までを紹介する、読んで楽しい...
西洋文学事典 (ちくま学芸文庫)
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商品説明
プルースト「失われた時をもとめて」、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」…。一度は読みたい西洋文学作品のあらすじから、時代背景、作者の人物像までを紹介する、読んで楽しい文学事典。【「TRC MARC」の商品解説】
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読んでいない本について堂々と語るため?には
2019/01/17 00:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:osarusan - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には『読んでいない本について堂々と語る方法』などという本もあるらしいが(同書の原題は「読んでこなかった本についてどう語るか」と、邦訳題よりは多少は控えめらしい)、そういうたぐいの負い目を多少軽くしてくれる本が、例えばこの『西洋文学事典』なのではないか。しかも、本格的な事典であれば数冊にわたり、かつ重くて簡単に開けない代物だろうが、この本は文庫本なので、気が向いた時にいつでも寝っころがって読む、というよりむしろ眺める、ことができる。
但し、この種の本にありがちなことだが、読んでいると次第に編者の偏りも見えてきて、それが鼻につく場合もあるかもしれない。とはいえ、その点でも本書はお勧めであって、というのも、編者となっているのが桑原武夫という、西洋文学の研究家でかつ非常に広範なことを手がけた人士であり、加えて親父が著名な中国史家であり、漢籍関連の素養も生半可でないだろうことが予想される御仁だからである。
などと色々書いたが、一番良いのは適当に読み散らすことができること。そのつど、どこから始めてどこで終わっても、本書の場合全く問題ない。したがって、通読していないことが全く負い目にならない。
こういう本こそ、もっと文庫本で出ないものだろうか、と思わせられる一冊である。