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紙の本
満洲からシベリア抑留へ 女性たちの日ソ戦争
著者 生田 美智子 (著)
シベリアに抑留された女性たちは極限状況のなか、何を考え、いかに生き抜き、引き揚げてきたのか。当事者の小さな声に耳を傾け、満洲やソ連での現地調査とソ連の公式文書とを交錯させ...
満洲からシベリア抑留へ 女性たちの日ソ戦争
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商品説明
シベリアに抑留された女性たちは極限状況のなか、何を考え、いかに生き抜き、引き揚げてきたのか。当事者の小さな声に耳を傾け、満洲やソ連での現地調査とソ連の公式文書とを交錯させることで、その生の軌跡をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
植民地支配のつけを払わされた女たち
逃避行、自決、飢え、ソ連兵による強姦、子殺し、抑留…。敗戦により追われた女たちはどのような運命をたどったのか?精力的な調査、聞き取りと資料により明らかにされた女性のシベリア抑留研究に先鞭をつけた著者による研究。
○目次
第一章 女性抑留者研究のこれまで
第二章 シベリア抑留のプレヒストリー――日露・日ソ関係略史
第三章 満洲の女性たち――なぜ満洲へ行ったのか
第四章 女性たちの日ソ戦争――典型例としての佳木斯第一陸軍病院女性部隊
第五章 女性たちの敗戦
第六章 女性のシベリア抑留――なぜ起こったのか
第七章 女性のシベリア抑留の実態――その全体像
第八章 初期の抑留
第九章 看護労働目的の移動――死者増大への対応
第一〇章 特別病院への移動
第一一章 その他の移動【商品解説】
目次
- 第一章 女性抑留者研究のこれまで
- 一 ソ連期
- 二 ソ連崩壊以後
- 第二章 シベリア抑留のプレヒストリー
- 一 隣国の出現
- 二 国交樹立後の日露関係
- 三 日ソ関係
- 四 日ソ戦争への道
- 第三章 満洲の女性たち
- 一 満洲国以前の草分け的女性たち
著者紹介
生田 美智子
- 略歴
- 〈生田美智子〉1946年生まれ。大阪大学名誉教授。「ハルビン・ウラジオストクを語る会」代表。専門は日露日ソ交流史。著書に「大黒屋光太夫の接吻」「外交儀礼から見た幕末日露文化交流史」など。
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女性抑留者研究の集大成
2022/09/05 19:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
シベリア抑留された人の中に、従軍看護師をはじめ女性が含まれていた事実は近年少しずつ知られている。
とはいえ、シベリア抑留自体、旧ソ連崩壊後にようやく資料が出てくるなど、まだまだ分かっていないことが多く、女性の抑留者となるとなおさらだ。抑留を体験した看護師たちがわずかに手記などを残しているが、詳細は男性の抑留以上に分かっていない。
本書は、その女性たちの抑留について、日露交流史が専門の著者が手記や証言を集め、ロシア側に残る公文書で裏付けしながら調べ上げた研究の集大成。
研究書だが、戦前からの日露関係も踏まえ、抑留体験者たちの証言を挟みながら実録のように話が進み、読みやすい。
結局、解明できないことも多いが、なぜ女性のシベリア抑留が戦後忘れ去られたのかも含め、考えさせられることが多い。