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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/08/01
- 出版社: 実業之日本社
- サイズ:19cm/255p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-408-65023-4
読割 50
紙の本
戦争の教訓 為政者は間違え、代償は庶民が払う
著者 栗原 俊雄 (著)
亡くなった人だけでなく、孤児となった人や被爆者など、戦争の被害は止まらない。ロシアのウクライナ侵攻と核シェアリング、大日本帝国の終戦構想、国民の責任…。未完の戦争を追い続...
戦争の教訓 為政者は間違え、代償は庶民が払う
戦争の教訓
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商品説明
亡くなった人だけでなく、孤児となった人や被爆者など、戦争の被害は止まらない。ロシアのウクライナ侵攻と核シェアリング、大日本帝国の終戦構想、国民の責任…。未完の戦争を追い続けるジャーナリストが戦争の真実を伝える。【「TRC MARC」の商品解説】
勝てないと分かっていた太平洋戦争を、なぜ日本は始めたのか。
80年前と同じことが、今ウクライナでも起きている。
敗戦から今日まで続く屈辱の日露外交を検証する。
―未完の戦争を追い続けるジャーナリストが、今こそ知らせたい戦争の真実―
誰でも間違いはする。為政者も間違える。しかも、庶民の想像力をはるかに超えたとんでもない間違いをする。そして間違いの影響は、間違った人物の権力の強さ、責任の重さに比例する。為政者の間違いのツケは間違った本人だけでなく、広く長く深く多くの人々に及ぶ。場合によっては永遠に清算されない。そのことを教えるのが戦争の歴史である。
21世紀の私たちは、その教訓を確認しているーー
(本書「はじめに」より)
【第1章】為政者は間違える~開戦決定まで
国家の「主権線」と「利益線」/「大東亜共栄圏」とは/自己中心的歴史観 ロシアと大日本帝国/ロシアのウクライナ侵攻と「核シェア」/仮想敵国アメリカに頼っていた石油 etc.
【第2章】大日本帝国の「終戦構想」
開戦の理由 司馬遼太郎の指摘/希望的観測+空想の「終戦構想」/ロシアのウクライナ侵攻と「成功体験」/「国史」は「終戦構想」を無視/昭和天皇の戦争責任 etc.
【第3章】必然の敗戦
的中した山本五十六の予言/「天才」石原莞爾が敗戦を予言/補給戦でも惨敗/自らへの批判を許さない権力者の行き先/戦略上、致命的なミス/国辱的な対ソ交渉 etc.
【第4章】 「聖断」=「英断」?
「大元帥」が把握していなかった軍の実情/開戦2年目で勝利の見込みを失った天皇/「決められる政治」は正しいか/ロシアに裏切られる歴史/大事なのは国益より組織の秩序 etc.
【第5章】為政者は間違える 市民の責任
新聞の戦争責任/ロシアのウクライナ侵攻報道/政治家を選んだ国民にも責任がある?/戦争被害受忍論/為政者は常に後世に審判される/本当の「国民の責任」 etc.【商品解説】
著者紹介
栗原 俊雄
- 略歴
- 〈栗原俊雄〉1967年生まれ。東京都出身。早稲田大学大学院修士課程修了(日本政治史)。毎日新聞専門記者(日本近現代史、戦後補償史)。2018年平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞。
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歴史の教訓を為政者の失敗の視点から
2022/10/16 16:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の教訓を為政者の失敗の視点から分かりやすくなぞってある。述べられていることはたいてい正しいことだと思う。
ただ歴史の解説的であり、であれば歴史学者の類似の本はたくさんあるので、そうした意味では特徴はない。
為政者は間違え、代償は市民が払う、という副題もその通りだと思う。が、本書の終盤は、有権者の責任(野党に投票した人も含め)を説いており、そこは矛盾を感じる。なぜなら、この流れで行けば、責任があるから代償を払うのは仕方がないと、その前段で散々批判した受任論を追認しているように思わせてしまうからだ。
筆者のほかの本も読んでおり、それぞれ濃厚な内容だったが、本書は全体的に浅く広くで書き手は筆者でなくてもよさそうに感じた。なお、胎児の時に母親のおなかの中で原爆放射線を浴びた胎内被爆者(法的にも医学的にもオーソライズされた言葉)を「体内被爆者」と表記してあることにもがっかりした。