紙の本
深みのある旅生々しい旅
2005/01/22 09:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
コラム集なのですが、ひとつひとつのネタがじっくり書き込まれているためにじっくり読んでしまいます。とりわけ1作目を読んでから読むとあの場面でこんなことがあったのか。と楽しくなってきます。
1作目が縦のつながりなら、2作目はその場面場面を重視した作品であると思います。
トイレ関係の話は旅の初心者である私にはとても厳しいです。一口に旅行と言って日本人が行っても安全といわれる場所を点で通過する私の海外旅行など足元にも及びません。異国の文化と触れ合うことはとても大切なことで、頭の中で希望していても、なかなか体験できることではありません。だからこそ石田さんの本を通じて自分も旅を体験できる。そんないい本です。
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『行かずに死ねるか!』の続編。
(前作では、たかがチャリダーの旅本に、中年男が通勤途上、車中で嗚咽を漏らし涙してしまったのだった)
天邪鬼な私はかなり斜(ハス)に構えて読んだ。
柳の下狙いの2冊目なんて・・・、
出版社に無理やり頼まれて書かされ・・・、
水で薄めたような内容に違いない・・・、
だいいち「世界でいちばん・・・」なんてのが気にいらねえ・・・。
でもでも
メキシコ飯も食いたくなるし、ベトナムのチェーも食べ比べたくなる。
ガテマラのティカルにも行きたくなる。
エストニアの街角で一日中道行く小顔の女性を眺めているのもいいだろう。
シリアで鼻が曲がりそうなビールやガーナの飯にも挑戦したい。
行かずに死ねるか。
おいおい
彼の世界にどっぷり嵌まっている自分がいる。
それより何より、
彼の人間の捉え方、見方が、
やっぱりいい。
それは彼自身のコミュニケーション力とプレゼンテーション力なんだろうか・・・。
多分それぞれの国でそれぞれの国の言葉で接してるからなんだろうなぁ。
それは語学力とかではなくて、
やっぱり彼の人に対する愛なんだろうなぁ。
『いちばん』は彼が出会う人たちか。
とにかく不思議な魅力を持った若者が和歌山にいる。
彼は読者を裏切らない。
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うん、おもしろい!
自分の知らない世界を
たくさん見たい!
って気分になりますね。
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これはかなり好きな本です。
紀行文……エッセイ?としてはかなり面白い方に入った(自分的ランク)
1も読みたいなぁ。
というか、もっともっと読みたかった。読み足りない!と思ったエッセイって初めてです。紀行文としても、読み足りないなんて初めて。
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こういうタイプの旅行記も、本編と並行して読むとすごく味わい深いものになる。
多くの自分の世界を見ている彼を羨ましく感じた。あと、ウズベキスタンがすばらしい、というのはボクも賛成である。
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古今東西、旅本や旅エッセイの類は掃いて捨てるほどにある。
それらを、なんとなく避けていた私。
なんていうか、それらは「かぶれていて押しつけがましい」と思っていたから。
けれど、処女作の「行かずに死ねるか」を読んで以来(手にしたきっかけは忘れてしまったけれど。)、この人の著作は好んで読んでいる。
かぶれてる感、押しつけ感がなくてすき。
情景や感情を、ただただシンプルな言葉でつづっているからかなあ。
むしろ、その土地や人びとの活気や温度、色彩やにおいまでが本から立ち昇ってくるような気さえしてくる。
行ったことのない土地には憧れが、行ったことのある土地には懐かしさがよみがえってくる。
『なぜそんなに優しいのだろう、とときどき不思議になる。』
-ふと、中央アジアで優しくしてくれた人たちのことを思いだした。
彼らは純粋な気持ちでよくしてくれていたのに、少し疑ってかかっていた私。
都会で暮らすうち、どこか他人を訝しみ、100%の親切を親切として受け取れなかったスレた自分。
そんな自分に、彼らの屈託ない笑顔が脳裏に浮かんで、途端に胸が苦しくなった。
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2011年、19冊目の本。
「行かずに死ねるか!」の続編。
改めてこの人の文章のうまさには舌を巻く。
気取ってないんだけど、易きには流れてない文章、とでもいおうか。
旅を通じて、感じたり考えたりしていることが、
ダイレクトに伝わってくる。
自転車で世界一周するほどの勇気はないけど、
いつかより広い世界を見てみたいと思わせてくれる。
特にティカル!
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ちょっとした旅に出かけた気分になれた。
期待と感動は反比例するというのは納得。
七年とか時間を使ってこれくらいの経験だとしたら、日本で何かに挑戦してみたほうがいろんな達成感は得られるだろうなとは思った。ただ、達成感とかじゃなくて、価値観とか文化とか、新しいものに触れるという経験が楽しいんだろう。
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自転車で7年半かけて世界を廻った作者の「旅の一番」を集めた1冊。
旅行記には読んでいて旅に出たくなるものとそうでないものがあって、この本は前者だ。
自転車で世界を行くようなことはとても自分にはできないけれど、旅の思い出をお裾分けしてもらったような気分になれる。
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借りてきた本のもう一方。
この手の本は厚みに比べると行間行数が少ないので
ぱぱっと一日で見終える。
チャリダーの世界一周本
「行かずに死ねるか」
の続編
より限定して著者の一番をピックアップした本です。
とりあえず前作をかなり前に読んだので
これも押さえておこうと思ってね。
アフリカの生活はかなり激しいなぁということがわかります。
南米もだけど、
比べるといいところもあれば悪いところもあるということですね。
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石田さんは、旅の手段として自転車を選んでいるんだなあとつくづく思います。そういう肩ひじ張らずに自転車に乗っている姿勢に好感が持てます。自分もいつか旅に出たいなあと思って、もう20年も経ってしまったけれど、それでもいつかはと、思わせてくれる本。次の『洗面器・・・』も早く読みたいなあ。
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なんて文達者なのだろう。とても素人とは思えない。その辺の小説家やコラムニストは本当に裸足で逃げ出すだろう。内容がドキュメントだから輪をかけて面白い。難点は、ところどころ一作目と内容がかぶっているところをみると、そろそろネタ切れかという寂しさ。かといってネタ作りをもう一度するには困難だろう、やはり。日本一周もう一回本書く前提で回ってほしい。
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世界には素敵な場所がたくさんあって、いろんな人がいろんな場所で生きていると改めて思わせてくれる本。旅に出るなら田舎ってのもいいんだなと思った。しかしとにかく、自分で行かなきゃね。
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月並みだけど「世界が広がった」ような気がした。日本にいるだけじゃわからないことがたくさん書かれていた。世界は日本だけじゃない、頭ではもちろんわかっているけど実際の生活はの中でそれを実感することってあまりない。でも日本というのは広い地球の中のちっぽけな一つの国にすぎず、世界には全く異なる文化や人間たちが暮らしているのだ。そしてそれはニュースや新聞で見ることと、実際に自分の目で、肌で感じることとは全くの別物なのだろう
何より印象に残ったのは現地の人たちとのふれあい。一晩泊めてもらったり、酒を飲み交わしたり、片言とボディランゲージで盛り上がったり。こんなことは日本じゃ絶対ないだろうなぁ、というようなことがたくさんあった
「自分の国は常識ではない」つくづくそう思った
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読書会で紹介された本のシリーズ第2段。
1作目も良かったのですが、こっちの方が個人的には良かった。
笑いあり、涙あり。
読書会で紹介されたのは続くシリーズ3冊目なので、楽しみです♪