紙の本
台風の夜
2021/08/03 06:47
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれ、台風の夜に、動く物語。
台風って大人になるにつれ厄介なものになる、非日常に放り込まれて、思いもよらないほうへ物事が進んだり。
素敵な出会いもあるかもしれない、悲しい別れもあるだろう、そんないろいろが詰め込まれた短編集でした。
個人的には[インターカム]と[消えた終電]が特に好みな内容でした。
紙の本
ひきこまれます
2022/12/31 04:26
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムスリップしてしまう様な小説です。
自身に近い場所という事もあり、現在と過去を行き来してしまう様な感覚に陥ります。
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台風直撃の日
2020/08/28 15:04
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
台風がくる日に人は何をするのか
誰と一緒にいるのか。
そんな日常を切り取った短編集。
…っていうか、
このシリーズは
最初だけが特別キラキラしてたね。
2・3と続くうちにしらけるというか。
こんな日があったらいいな、と
わくわくするのがなくなった
今回のでよかったのは
倉庫を利用した舞台結婚式かな。
お母さんも報われたと思う
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シリーズ本の最新作ということで、前の2作品を読まずに読んだのですが、これだけでも楽しめました。
台風接近のため、終電の時間を早めることに。それに翻弄される人たちを描いた短編集です。
トラブルに見舞われた人たちの喜怒哀楽が詰め込まれており、様々な人間交差点を垣間見れました。
全5話で、4話までは単独の物語なのですが、最終話ではそれまでのエピソードのどれか一つが別の登場人物の視点で綴られています。SIDEーA、SIDEーBのような感覚で、エピソードの裏側を楽しむことができました。
一応全ての話では、「終電」に関係しているのですが、ほとんどのエピソードがオプションとして「終電」が絡んでいるなというのが、正直な感想でした。なので、別に「終電」じゃなくても別のトラブルでも代用できるのではと思ってしまいました。
一つ一つの話が程よい量でした。台風が迫ってくるという突然のトラブルにどう私たちは行動するのか。前向きに捉えるのかそれとも・・・。「神様」から人間に色々試されているのではと思ってしまった作品でした。
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終電の神様シリーズの第3段。
台風が襲来する中で終電を待つ人たちの物語。
「観客のいない舞台」では元女優の女性とその友人で医師とギャラのみをすることになり、結果、割りきった付き合いのはずが女性が医師のことを好きになり、台風の夜に会う約束をしようとしたが。。
「デウスエクス真季奈」では結婚式をあげる二人。お金のない二人がトリックを使って豪華に魅せた結婚式を母親に送ろうとするが、嵐がやって来て。
「消えた終電」では秘密を抱いた大学生が、ひとの家に迷い混んでそこで会った年配の女性に秘密を打ち明けていく
「インターカム」では台風で終電の時間が迫る駅の中のお客さんとの攻防を描く。お客さんを誘導中にひとりの女性が倒れて心配停止になるが。
「ガラスのふる夜」では、第1話で登場した医師の支店から女性を見る。第1話では単なる登場人物の一人でしかなかった医師が視点を変えると膨らみを増して、物語の中に溶け込んでくる。
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「終電の神様 台風の夜に」阿川大樹
人間ドラマ。濃紺。
何か自分にはどうしようもできない境遇に陥ったときに、自分の心を守るために、言い訳だったり、自己弁護だったり、諦めだったりをすることはままある。
終電、という一種の追い詰められた状況と、さらに荒れた天気の日に、そうした心の揺れ動きを感じることは、苦しくも興奮するものだ。
夏の雨の夜に強いお酒が似合う一冊。(3)
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「観客のいない舞台」
本当に伝えたかった事。
忙しかったのは仕方のない事ではあるだろうが、もう少し時間を考えてあげても良かったのでは。
自らがどうしたかったのか気づけた彼女は凄いが、この後どうするのか気になるな。
「デウス・エクス・真季奈」
全ては彼女の為の結婚式。
経済的な理由や面倒等、様々な理由で昔は必ずといってもいい程だった式は無くなりつつあるよな。
自分自身は良くとも、一生に一度の晴れ舞台を親が見たいと言うのは当たり前の事なのかもしれないな。
「消えた終電」
全てを話終えた後に待つ。
彼女は覚悟全てを終えるからこそ、自分の知る全てを告白したのだろうが今では無かったようだな。
捏造が簡単に出来る様になった現代だからこそ、本物を見分ける力が必要なのだろうな。
「インターカム」
混雑する最終便の待機列。
偶然にも彼女が看護師さんであったからこそ、迅速な対応や的確な指示を冷静に出せたのだろうな。
電車の運行だけでなく、その他の状況にも気を配り続けるのは気を張って疲れるだろうな。
「ガラスの降る夜」
一夜限りの約束だったが。
何故早く連絡をとは思ったが、彼の心中を考えると優しいからこそ難しい選択だったのだろうな。
事故に巻き込まれた者の命を救う為に、自らが怪我をしようが冷静に処置したのは流石だな。
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何人かの登場人物が主人公の章があり、その人達の物語が台風の日の前後と相互にリンクする。
「観客のいない舞台」の話が面白かったかな。
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まず、表紙が素敵です。シリーズ三作目、サブタイトル「台風の夜に」を連想させられるデザイン。
台風が上陸し、最終電車が繰り上がった日のオムニバス系全五話。個人的に第四話の駅員の話が良かった。そして最終話…まさに終電の神様!
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同じ日をいろいろな視点から読むことができて面白かった。
同じ台風の日でも職種やその人の置かれている状況によって様々なものになるということがわかる本だなと思いました。
印象に残ったのは、知り合った2人の男女をそれぞれの視点から章として最初と最後に持ってきたことです。一番最初に女性を持ってきたことによって少しモヤモヤさせて、これで終わりかと思いましたが、後半に男性の方に戻りその人たちそれぞれの関係性に対する葛藤、距離の置き方が分けて書かれていて読みやすいものではありました。
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最後の話が綺麗事で纏まらなかったところが、星3から4になった理由です。他の同じシリーズも読んでみようと思いました。三話四話が好きです。
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全ての作品感動するまでに至らなかった
ただ台風の中で起きる事件はどこか疾走感があり夢中にさせられるものがあった
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終電が止まったという設定で起こるドラマをまとめた短編集。いろんなドラマが詰まってて、短編なのに続けて読んでもストレスを感じませんでした。
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病棟待合室の文庫本をお借りした。
少しずつ繋がりのある短編集。
台風の夜の終電。
どことなく寂しいようなセンチメンタルな気分になる夜のお話。
第4話インターカム
第5話ガラスの降る夜
この2つが好きだったな。
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4話「インターカム」がよかった。大事件を華々しく解決するのではなく、日常を維持することの方がよっぽど大変だし、大事。波立たせないための気配り。日常生活に応用できそうです。