紙の本
嬉しいけど
2018/05/31 19:07
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
倉知氏の作品が読めるのはとても嬉しいが、ノンシリーズの短編と猫丸先輩短編を混ぜないでいただきたかった。おかけで雑なサラダのような不協和音でした。
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色んなタイプの作品があって楽しかった。
猫丸先輩も出てきたし。
猫丸先輩の、その姿ははまりすぎてて大笑い。
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「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件」
そんなバナナ。
変奏曲なABC殺人。マザ・コン。ネギと殺人。夜を見る猫。豆腐と殺人。そして、ねこめろんくん。 タイトルから察するに十中八九真面目なミステリーでは無いと踏んでいたが、その通り。変化球づくしの短編集になっている。
倉知淳の作品は「シュークリーム・パニック」以来に手に取ったのだけど、この方はユーモア系もゆるっとしたミステリーも風刺系やアットホームなものもイケるのだと確認できた。そもそも一つ一つの短編がピチッと終わる感じが良く、ああ読み切ったと思えて、個人的には好み。
また、猫丸先輩はデビュー作「日曜の夜は出たくない(猫丸先輩シリーズの第1作目)」の主人公だったのかと。表題とは時代背景も全く違うし、どんな意図でこの短編集に収められたのだろう。とにかく映像化しやすそうなキャッチャーなキャラクターで、猫丸先輩のおかげ?で、がっつりユーモラスな仕上がりになっている。
個人的には、変奏曲なABC殺人とマザ・コンが、好きかな。前者は終わりは予測可能で、あれ?もう終わり?となるけど、なんかそれが良い。特に大掛かりな仕掛けがあるわけじゃ無いけど、このさくっと感。好きであります。
後者はオチが効いてるのが良い。マザ・コンの支配下から逃れたかったが、また別のマザ・コンが立ちはだかる。その上でこのオチ。世にも奇妙な、に出てきそうな短編。
この短編集は、ゆる〜い読了感がストロングポイント。ゆる〜い感じになりたい時はおススメ。
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寡作家の倉知淳さんにしては、前作から1年も経っていない、奇跡的に早い新刊である。全6編の初出時期は、2011年から2017年までばらけている。単行本1冊分の短編が揃ったのが、たまたま今だったわけである。
表題作始め、この方らしさは随所に感じるものの、ややインパクト不足かなあというのが正直な感想である。各編の完成度にもばらつきがある。
「変奏曲・ABCの殺人」。本格の定番テーマを扱った短い作品だが、ブラックジョークと呼ぶべきかパロディと呼ぶべきか。何だよそのオチは…。
本作中最もミステリーらしくない「社内偏愛」。AIが脚光を浴びるこのご時世。いずれこんなことも実現するかもしれない。しかし、AIも万能ではなかったというお話。社会派作品と言えなくもないが、素直に苦笑いをしておこう。
「薬味と甘味の殺人現場」。これも本格の定番テーマなのだが、このテーマでここまで出来が悪いのを読んだことがない。あまりにも被害者が浮かばれず、涙を誘うだろう。これって笑うべきなのか? 出来の悪さは意図的なのだろう。
「夜を見る猫」。田舎の祖母宅で、猫が見ていたものは何か? どちらかといえばサイコホラーっぽいか。今一かなあと思ったら、動機の面が実に現代的。現実にもニュースになっているし、考えさせられるのだった。またまた社会派か。
表題作「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件」。現場にあるのは、頭から血を流した死体と、砕けた豆腐。ということは…。詳細は伏せるが、時代背景が大きな意味を持つとだけ書いておこう。有耶無耶に葬り去られるのだろうなあ…。
「猫丸先輩の出張」。あの猫丸先輩が久々の登場だが、この人変わっていない。内容は極めてロジカルで反論の余地もないが、ロジカルすぎて猫丸先輩シリーズらしくないというか。ただし、背景に目を向けると、これも社会派かもしれない。
次の新刊はいつだろう。やっぱり、倉知作品を読めるのは嬉しい。
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2018年51冊目。なかなか曲者揃いの短編集。⌈社内偏愛⌋近未来にありそうな設定からの笑えるオチが痛快。⌈夜を見る猫⌋一点勝負だけど、思考の道筋がしっかり描写されているのがポイント高い。読めば猫をモフりたくなること間違いなし。表題作は期待したほどではなかったかな。
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ノンシリーズの短篇5作に、猫丸先輩シリーズの新作1作を加えた作品集。
大好きな作家さんなので期待して読んだが、予想に反して出来がイマイチだった。全くミステリじゃないのが数篇あったし、ミステリにしても「あれれ、これで終わり?」と拍子抜けした作品ばかり。表題作も空前絶後のトリックかと思ったら、実は・・・。
唯一、巻末の猫丸先輩だけが面白かった。ただこれも、いつものシリーズよりは推理に念が入っていて、ガチの本格ミステリっぽくなっていたのが若干違和感があった。トータルで、残念だけど著者の単行本の中では下位の部類だと思う。
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戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が倒れていた。屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。どう見ても、兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだ様にしか見えなかったが―?驚天動地&前代未聞&空前絶後の密室ミステリの真相は!?ユーモア&本格満載。猫丸先輩シリーズ最新作収録のミステリ・バラエティ!
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表題作のほか、「変奏曲・ABCの殺人」 「社内偏愛」 「薬味と甘未の殺人現場」 「夜を見る猫」 「猫丸先輩の出張」
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猫丸先輩は、相変わらずユニークでとらえどころがなく、そのくせちゃ~んと事件の真相を解き明かしてしまう。すばらしいのだが、なんだかそうは思えないところも相変わらずである。猫丸先輩はこうでなくっちゃ。それ以外の物語は、まじめに考えていいものか、いささか迷ってしまうような意表を突く愉しさ満載である。ワクワクする一冊だった。
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さすがの猫丸先輩に敬意を表して星4つ。
他は星3つ未満と感じた作品もあり、ちょっと不満。
ただ、
「夜を見る猫」のおばあちゃんの静岡弁が優しくて泣きそうになった。
寡作で知られる作家さんだが、ここのところ立て続けに出版されて、ファンとしてはうれしい限り。
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初めての作家さん。もう少し早く出会えたら...
かなり突飛な設定のミステリ。
表題からして、ハチャメチャな笑えるミステリを想像したが、そのとおりの内容でした。
設定は突飛だが、「謎」は普通かな。破綻はしていないが、ちょっと強引かも。
気軽に読めるミステリとしてはお勧め。
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倉知さんの作品を久々に読んだ。
ちょっとおかしい事件が並んだ短編集。
うーん最初の「変奏曲・ABCの殺人」と…あとこれはミステリかどうかわからんけど「社内偏愛」がわりと好き。
そして猫丸先輩お久しぶりです!
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ユニークなタイトルに惹かれて、初読みの作家さん。
短編が6本。
ショートショート風のオチがあったり、SF風味だったり、語り口がバカミス風のものがあったり、楽しく読める。
謎解きやトリックの他に、ちょっとひやりとする人間の怖さとか、未来に対する警鐘や、過去や現在における、この国の“ちょっと変だよ”という主張、社会問題などが、どの作品にも織り込まれている。
『変奏曲・ABCの殺人』
心の中に秘めたる殺人願望…
この“変奏曲”は笑うところなのか…?
クリスティも嘆くわ~
『社内偏愛』
ワタシニモ カンジョウ トイウモノガ アリマス
『薬味と甘味の殺人現場』
犯人の見当はついたが、容疑者はなぜ、そんな余計なことを?奇妙な死体に警察官は悩む。
『夜を見る猫』
猫には人に見えないものが見える?
しかし、人間は枯れ尾花の正体を看破る。
どこかにありそうで怖い。
『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』
風船に爆弾つけて飛ばすとか、本気で考えていたから、この国。
『猫丸先輩の出張』
5年間かけて開発された新素材。
研究所から本社へデータを持ちこむのは手渡しが一番安全、と、浜岡がその任に当たるが…
なぜか、奇人変人の先輩がそこにいた。
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バラエティに富んだ短編集。猫丸先輩も一作あり。
ミステリは薄めだがまったり楽しめる。
ベストは「社内偏愛」と「夜を見る猫」。
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ミステリ短編集。何たるタイトル、ってので気になって仕方がありませんでした(笑)。
お気に入りは「猫丸先輩の出張」。いやもうひさびさの猫丸先輩だ! ってのだけでテンション上がりまくり。そして期待にたがわぬ面白さ。
猫好きとしては「夜を見る猫」も好き。ミステリとしてはかなりシンプルだけれど、この猫と戯れまくってる物語だけでも充分すぎるほど満足ですってば。
そして何ともタイトルが気になる「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件」。もしやバカミス路線? と思ったけれど、至極まっとうでした。でも主人公の抱く危惧がたしかに一番恐ろしく思える……ユーモラスだと思っていたけれど、最後にはうすら寒いものを感じさせられました。
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タイトルに惹かれ、初めて倉知さんの本を手に取りました。ミステリーの分野に入ると思いますが、重苦しくなく堅苦しくなく気軽に読める短編でした。表題の作品は本当に豆腐の角で殺人事件が成り立つのか、という立証を刑事さんが考える場面があり、それが面白かったです。ミステリーとしては全体的にちょっと物足りなさを感じてしまいました。
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戦時中の事件から、現代の猟奇的事件、猫丸先輩など
様々な事件がてんこ盛り。
猫丸先輩は他にシリーズがあるらしいので、
そちらも読んでみようかな。