紙の本
またもや
2012/09/08 09:17
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投稿者:ハスゴン - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇妙な設定でうならせるかも?
タイムリミットの設定を書かせては日本一t。
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週末テロリストのアジトでメンバーが殺害されて・・・
「撹乱者」となんか繋がりがあるらしいけど、全然覚えてないや。
内容的には、最近ハズレが多いイメージだった中では、イケてる方かな。
でも、違うの期待しちゃうから、思わせぶりな巻頭のアレはやめて欲しい。
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「撹乱者」の世界観にクローズド・サークルとロジックというエッセンスが加わって、非常に完成度の高い作品に仕上がっております。
組織の思惑が知れる終盤の展開と、後を引くオチは圧巻です。
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あれ?この設定。そうですあの『攪乱者』と同じ組織、通常一般人の仮面をかぶりながら、政府転覆をめざすテロ組織の一員達が主人公の話。
攪乱者達はミッションの目的(大儀は現政府転覆で、暴力や流血によらない方法で現政府への不信感を国民に抱かせようですが)が分からないまま行動していましたが、この扇動者たちのミッションは兵器製造とハッキリしています。
同じ組織の話でありながら、今回は全く趣向が違い短編の連作ではなく長編のclosed circleものです。
組織に関しても、前作より少しわかります。ラストもウィットに富んでいます。
同シリーズの次作が出ることを期待しています。
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+++
そのテロ組織の名は「V(ブイ)」。
目的は、流血によらず現政府への不信感を国民に抱かせること。
メンバーは平日、一般人を装い、週末だけミッションを実行。
各人はコードネームを用い、メンバーはお互い、本名も素性も知らない。
週末、兵器製造のため軽井沢の施設に招集されたのは八人。
ところが作戦会議終了後、一人が謀殺された。施設は部外者の侵入は不可能、犯人はメンバーの誰か。
兵器製造命令は絶対、週明けには一般人に戻らなければならない刻限下、犯人推理の頭脳戦が始まった――。
+++
冒頭からがっちりと掴まれた。普段はありふれた社会人でありながら、週末は国をよくするための反政府的ミッションに参加する人々。なんてミステリアスでスリリングなのだろう。メンバーがごく普通の人たちだからこそなおさらぞくぞくする。だが、ミッション遂行中の厳重なセキュリティの中でメンバーの一人が殺される。犯人は?同機は?自分たちの身の危険は?ミッションの行方は?たくさんの「?」のなかで、彼らは考え、行動する。誰もがさすがは選ばれた者だと思わされる推理力であり、洞察力であり、記憶力である。わくわくする。現実だったらいささかぞっとしない設定ではあるが、惹きこまれる一冊である。
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軽いのでさくさく読めた。暇つぶし用にちょうどいい内容とボリューム。
メンバーは「週末テロリスト」。やってることはお子ちゃまレベルで結構笑える。それを大前提としてストーリーを組み立てているわけだから、ある意味大胆とも言える。クローズドサークルものだが、厳密には穴だらけ。犯行後、いったん解散してまた再結集したりと、普通に考えればリアリティに欠ける展開でどんどん進んでいく。
それもこれも含めて、全体に特異な設定が面白いのに、活かしきれてないのが残念。謎解きも論理的推理ではあるのだが、ひねりや驚きがない。このオチなら中篇で十分でしょう。あまりにもオーソドックスすぎてつまらないけど、さくさく読めたので、ま、いいかという感じ。
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「無血主義のテロリスト集団」というロジックを展開したいのか、ミステリーを読ませたいのかが微妙なバランスである。ミステリーとしては、あまりにも厳重なクローズドものだし、犯人当てはあまり意外性がない。ただその犯罪を成立させているのが、「無血主義のテロリスト集団の存在」というロジックなので、そこが納得出来ないとすべてが受け入れがたいものになる。
確かに無血のテロという考え方は理想のひとつではあるが、果たしてそんな漠然とした不安だけでなんとかなるだろうか。というよりむしろ、大衆はそこまで信頼に足る存在だろうか。風評で簡単に動くし、間違っていようとも多数決の論理に流されやすい。
石持浅海さんらしい、ちょっとひねって斜め上のロジックと展開で、「こういう世界だ」と受け入れさえすれば楽しめる。ラストの一行も含みがあって面白い。
登場人物たちの奇妙な行動や行動原理はすべて、大前提となるロジックの許容にかかっているといえよう。
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『撹乱者』と同じ組織の、週末だけのテロリストの話。
この組織の目的は流血によらず国民に政府への不信感を抱かせること。メンバーは通常は一般人として生活し、週末などに時々招集されてミッションを行う。
主人公を含む兵器製造担当のグループがある任務のために施設に招集された日、その中の一人が他殺体で発見された。組織は何事もなかったかのように死体を片付け、任務を続行せよと言うが…
またもや警察を呼べない状況での殺人である。このテロ活動がビミョーだし、推理だけで犯人を特定するのは厳しいものがあるが、今作では組織の正体も少しわかってくるのが面白い。
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少し話がダラダラしているような… それに無血テロとは言え、兵器がジャガイモって。小児科をパンクさせるって、そんな方法でどうなの。その部分がメインじゃないんだけど、リアリティの無さに引っかかって納得出来ないまま終わった。この作者の本の中ではあまり面白くなかった。
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文章のせいなのか、ストーリーのせいなのか、とにかくテロ活動だとか殺人事件だとか、物騒な題材があるわりにはさっぱり緊迫感がありません。登場人物たちの動揺や不安はしっかりと描かれてはいるのですが、それがこちらにまで上手く伝わってこないのです。
動機についても何だかなぁ、という感じですが、それよりも何よりも、極限状態での登場人物たちの恐怖心、疑心などがもっと上手く描けていたならと、クローズドサークル好きの自分としては残念でなりません。
何とでも解釈できる意味深なラスト1行が、本作で一番印象的なシーンだったかもしれません。
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気になっていた作家さんを
やっと読みました。
つづけてもう一冊、この人の本を読もうかな
と思います。
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これを読み終えてから気がついた。
『攪乱者』という本があっての『扇動者』なんですね。週末テロリスト集団。
淡々とした登場人物の語り口、これに違和感を持つ人も多いかと思いますが、私は嫌いじゃないな。
論理的に分析しつつ、順序だてて物事を整理して仮説を立てて結論を導き出そうとする。
(そう、私には備わっていない能力だからなんですよ。)
他にも週末テロリストシリーズってあるんだったら読んでみてもいいなと思いました。
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主人公はテロリスト。ただし活動は会社員なので週末のみ。さらに人に危害を加えないように国家の転覆を計画するという役割を担当。週末に軽井沢のアジトでテロリストの仲間とテロを企画中に仲間のテロリストが殺害されます。犯人を探すために推理をするという展開です。理論だった推理に感心しますが、如何せん派手さはないです。
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『攪乱者』が好きでシリーズ化を待ちわびていたので、本作品が読めてうれしいです。ユニークな設定は、まさしく石持ワールド。次作にも期待したいです。
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「攪乱者」の路線かな。反政府組織による奇妙な作戦を描いたミステリ。
特殊ではないものを使って、致命的ではないダメージを与えることにより現政府への不安を煽る「組織」。その中で起こった殺人事件。閉鎖空間ミステリでもあるし、犯人の目的と動機、そして特定する過程はしっかりロジカル。
だけどそれ以上に、「組織」の真の目的にも驚かされました。案外気づかなかったなそれは!