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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.2 26件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.5
  • 出版社: 実業之日本社
  • サイズ:20cm/309p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-408-53588-3

紙の本

必然という名の偶然 (「腕貫探偵」シリーズ)

著者 西澤 保彦 (著)

この街は、なんかおかしい!今日は倉橋譲の結婚式。この男、とにかく女運が悪い。婚約しては逃げられ、結納しては逃げられ、挙式中に逃げられ…。八年前には、控室から消えた花嫁が別...

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必然という名の偶然 (「腕貫探偵」シリーズ)

税込 1,760 16pt

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商品説明

この街は、なんかおかしい!今日は倉橋譲の結婚式。この男、とにかく女運が悪い。婚約しては逃げられ、結納しては逃げられ、挙式中に逃げられ…。八年前には、控室から消えた花嫁が別の男と無理心中。そんな中、今日の花嫁が心中した男の交際相手だったと発覚。これを単なる偶然と言えるのか?(「エスケープ・ブライダル」より)。殺人街・櫃洗市で起きる奇妙・珍妙な6つの事件を描いた連作ミステリー。【「BOOK」データベースの商品解説】

今日は倉橋譲の結婚式。この男、とにかく女運が悪くて…。殺人街・櫃洗市で起きる奇妙・珍妙な6つの事件を描く連作ミステリー。『月刊J−novel』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

エスケープ・ブライダル 5−58
偸盗の家 59−102
必然という名の偶然 103−156

著者紹介

西澤 保彦

略歴
〈西澤保彦〉1960年高知県生まれ。米国のエカード大学創作法専修卒業。高知大学助手などを経て執筆活動に入る。「解体諸因」でデビュー。ほかの著書に「幻視時代」「からくりがたり」など。

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評価内訳

紙の本

これみよがしに繋げたぞ! って作者がふんぞり返るようなものではなく、読んで最後に、あ、そうか、って自然に気づくくらいの雰囲気の連作が好きです。これってかなりテクニックがいるはず。その点、この作品なんかは上手いんじゃないでしょうか。

2012/03/01 19:57

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

中島梨絵のカバー・扉のイラスト、細密にではなくあっさり描いて、それでいてセンスを感じさせて好きです。このまま、絵本の挿絵を担当したら、五味太郎みたいな雰囲気がでるんじゃないか、なんて一人思っています。片岡忠彦のブックデザインも変に気張らず、軽い感じがとてもいい。ま、お話のほうは相変わらず死体がイッパイなんですけど。だって帯に
        *
ようこそ、人殺(ヒトゴロ)シティへ。

『七回死んだ男』の
西澤保彦が贈る
仰天トリック×逆転推理!

花嫁が、夫が、同窓生が
連続変死!
        *
なんてあるんですから。その連続変死が起きるのが、櫃洗市。人名こそ、デビュー当時のエキセントリックなものから普通のものになってきましたが、まだまだ昔取った杵柄、小難しい感じを使う癖がなくならないようです。ま、私のように漢字に弱い人間は、音読みはせずに記号として認識してしまうのでいいんですが、人に説明しにくいのには閉口です。

とりあえず、収められた各篇について初出と簡単な内容紹介をしましょう。

エスケープ・ブライダル(「月刊ジェイ・ノベル」2009年9月号):今日は倉橋譲の結婚式。この男、とにかく女運が悪い。婚約しては逃げられ、結納しては逃げられ、挙式中に逃げられ……。八年前には、控室から消えた花嫁が別の男と無理心中。そんな中、今日の花嫁が心中した男の交際相手だったと発覚。これを単なる偶然と言えるのか?

偸盗の家(「月刊ジェイ・ノベル」2010年1月号):ひょっとして、これって誤配? 榎本裕子が夫のものだと思って受け取った荷物の伝票の宛先は、確かに夫の名前「榎本忠純」。町名も同じだし、末尾の部屋番号も同じ。でも、番地も電話番号もまるで違う。間違った相手に、自分が女性アナウンサーだと知られたら。そしてある日、賃貸マンションの一室で榎本忠純の死体が発見され・・・

必然という名の偶然(「月刊ジェイ・ノベル」2010年5月号):社会面に自分と同じ高校の同窓生が殺された記事を読んでいた僕のところに、30年ぶりに同級生の研野太加嗣から電話がかかってきた。仕事に就かず家事をしている僕に、彼は極めて重要な話があると告げる。姉から小遣いをもらった僕は、姪の嘉穂ちゃんからも了解を得て、約束の店に出かけたが・・・

突然、嵐の如く(「月刊ジェイ・ノベル」2010年9月号):中高一貫の私立囲櫃学園の教師・和田宏がクラスの担任になったのは今年が初めて。その宏が頭を悩ませているのがクラスの鳥谷二三枝が、公立高校受験を宣言したこと。生徒の気持ちを変えようと母親を交えた三者面談がこれから行われる。学校から先方の家に向かおうとすると、二三枝が車に乗せてと言い出して・・・

鍵(「月刊ジェイ・ノベル」2011年2月号):真面目な萩本昌司を犯罪に駆り立てたのは、ほんのささいなことだった。一つは、最近営業をしている〈荒荒工機〉との契約が上手くいかなかったこと、そこの40がらみの担当の女性についムラムラときてしまったこと、妻と食事の待ち合わせをしていて、それまでの時間つぶしに昔自分が住んでいたマンションに行ったこと、そして昌司の手に昔返さなかったマンションの鍵があったこと…

エスケープ・リユニオン(書き下ろし):巻頭の「エスケープ・ブライダル」の姉妹編。倉橋譲はなぜ、母親が亡くなった時には出した新聞の告知を、父親の時には出さなかったのだろう、そんなことを思っている岡館に倉橋が頼んだのは、同級生だった長淵佳佑が町に来ているので、彼の飲み会の仲間を集めてはもらいたいということだった。取り敢えず、数名をかき集めて倉橋が結婚式を行ったホテルを予約したが・・・

こういう一見緩やかな繋がりの連作が好きです。もうガチガチに固められて伏線張りまくりで、最後に「ドーダー! 見事つながっただろ!」って見せつけられると、だから何よ、問題は辻褄じゃなくて登場人物とストーリーテリングでしょうが、なんて言いたくなる。でも、この作品のような解決を見せられると、も一回読んでみようかな、って思ったりする。

ま、私の読み方が甘いっちゃあ甘いんでしょうが。とりあえず最後に出版社のHPに出ている内容紹介のコピー。

ようこそ、人殺(ヒトゴロ)シティへ。
花嫁が、夫が、同窓生が連続変死!
『七回死んだ男』の西澤保彦が贈る仰天トリック×逆転推理!
今日は倉橋譲の結婚式。この男、とにかく女運が悪い。婚約しては逃げられ、結納しては逃げられ、挙式中に逃げられ……。八年前には、控室から消えた花嫁が別の男と無理心中。そんな中、今日の花嫁が心中した男の交際相手だったと発覚。これを単なる偶然と言えるのか?(「エスケープ・ブライダル」より)――殺人街・櫃洗市で起きる奇妙・珍妙な6つの事件を描いた連作ミステリー。

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2011/06/05 18:55

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2011/06/04 23:22

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2011/06/21 01:28

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2011/07/09 18:23

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2011/11/12 00:01

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