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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.2
- 出版社: 実業之日本社
- サイズ:20cm/220p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-408-53567-8
読割 50
紙の本
銀盤のトレース
著者 碧野 圭 (著)
名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートを辞めさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合は...
銀盤のトレース
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商品説明
名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートを辞めさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出される。バッジテストに落ち、県大会でも大きなミスをし、絶対絶命の朱里に、スケート連盟からある提案がなされて…。緻密な取材に基づくリアルなフィギュアスケート小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
名古屋でフィギュアスケートに打ち込む小6の竹中朱里。だが、レッスン費用がかさむスケートを辞めさせたい両親に「バッジテストで5級に受かるか、県大会で3位以内に入らない場合はクラブを辞める」という条件を出されて…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
碧野 圭
- 略歴
- 〈碧野圭〉1959年愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、「辞めない理由」で作家デビュー。著書に「ブックストア・ウォーズ」「雪白の月」など。
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紙の本
フィギュア少女の成長を見守りたい
2010/03/13 09:21
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
冬季オリンピックで盛り上がったフィギュアを
題材にしたタイムリーな小説です。
フィギュアの本場、名古屋に
引越してから始めたにもかかわらず、
主人公の朱里は、二年半で
ダブル・アクセルを飛べるようになり
さらにスケートに熱がこもります。
しかし、それ以外のジャンプができず
5級に進級できないでいます。
このフィギュアの級やクラス分けは、素人には難しい。
たまに耳にするフィギュアの話題でも
理解できずにいましたが
本書でようやくわかってきました。
級によって参加できる大会が決まっているのです。
6年生で5級に進級できないと
この先、選手としてやっていくには難しく
お金や勉強の問題もあり
両親と、愛知県大会で3位以内に入らなければ
フィギュアをやめるという約束をしています。
フィギュアを続けることのさまざまな問題や
子どもの才能、スポーツの残酷さなど
リアルな題材を的確に入れながら
手堅く、朱里の成長を描いていきます。
彼女をとりまく友だちの存在が
また今のフィギュアの世界なのでしょう。
男子は少ないためと競技の性格上、優しい人が多く、
女子は競争が激しく、勝気な性格でないと生き残りが難しい。
また朱里の親友、彩音はすでに全国大会クラスの選手で
将来も有望、家庭の経済力もあり両親も協力的。
理想の環境を手にしながら
朱里ともいい友だちです。
そんな親友をうらやむでもなく、
自分のやるべきことに必死に取り組む朱里を
いつの間にか応援しています。
また彼女には、先にスケートを始めた姉がいますが
名古屋に越してからはお金のためにスケートを諦めています。
その二人の折り合いもまた、この小説の大きなテーマ。
きれいごとすぎるきらいがありますが、
これはこれでひとつの解決なのでしょう。
紙の本
フィギュアスケート小説!舞台は名古屋!
2013/04/22 11:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もっぱらスポーツは観る専門の私。冬のシーズンはもちろんフィギュアスケートに注目です。
今シーズンは終了間際に、なんと驚きのニュースが入ってきました。
なんと浅田真央選手が、次のオリンピックで引退…。えっっっっっ、そんな真央ちゃん、早すぎる。
同じ想いの人は多いと思います。
で、今回、手にとってみたのが、ズバリ、フィギュアスケート小説。
名古屋を舞台に、スケートをする姉妹を中心に話は進んでいきます。
「小学校のいまでこれだったら、中学でもっと勉強が難しくなったら、学校の勉強について行けなくなるがね。勉強とスケート、どっちが大事なの。瑠璃ちゃんだって勉強を頑張るためにスケートあきらめたでしょ。あんたも、ほどほどにしなさい」
「だけど、朱里はスケートもっと頑張りたいんだわ。早くみんなに追いついて、ブロック大会にも出たいと思っとるし」
「同じ頑張るなら、勉強の方で頑張りゃあ。スケート並みに頑張ったら、あんた、名大だってどこだって入れるがね」
スケートを続けたい妹、あきらめた姉、できればスケートよりは勉強をして欲しい両親、孫のスケートを応援したい祖父母。
ぽんぽん登場する名古屋弁がまた魅力的。名古屋に住んだことのある私は、地名が出るたびに、またより楽しめました。(●^o^●)
スケート練習の実情、級のさまざまな仕組みも分かりやすく、すんなり読みこめました。