ラストダンス

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共に現役を引退することになった同期の投手と捕手。思いがけず17年ぶりにバッテリーを組むことになり、反感を感じつつもわかりあっていくところが良い。同じ同期であった監督の鷹取との絡みがもう少しあってもよかった気もする

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いやぁ、熱かった。それも若いバッテリーではなく、引退目前の４０歳のバッテリーにこんなに興奮させられるなんて。
野球は打って守っての分かりやすいスポーツだと思っていたけど、実は何も知らなかったんだなと感じた。
二軍と一軍を行ったり来たりのキャッチャー、樋口。
常に一軍、マスコミも手玉にとり、とにかく自分を最大限アピールする才能に長けているピッチャー真田。
入団直後に一度バッテリーを組んだだけで、後は二人の野球人生は全く交わっていなかったのに、運命のいたずらか、最後の最後に二人は共に戦うことになる。
その最後の引退試合にいたるまでの樋口と真田、それぞれの胸中を丁寧に描き、二人の屈折した感情、表現方法こそ違うが、野球に対する真摯なそして泥臭くも熱い想いをあぶりだす。
いろんな経験をして、身体をいためつけて、１８年の時間をかけたからこそ、野球の神様は最後に粋なプレゼントをしてくれたのだろう。
まるで球場で実際に観戦しているようにわくわくした小説だった。

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消え入る前の火がなんて美しいこと！引退表明した野球選手なのにこんな熱い物語が読めて満足です。私的に真田劇場は日ハムでの新庄劇場を彷彿とさせました。堂場さんが書くスポーツものは面白いなぁ。べたになり過ぎないラストに舌を巻く。

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1軍選手と2軍選手。最後のバッテリーを組んで・・・・という内容だったような。スポーツ小説はなに読んでもハズレがない堂場作品。

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野球小説。

2軍のキャッチャー樋口は40歳で，球団から引退勧告と来年から2軍監督への就任を打診される。
一方同期のピッチャーで派手好きな真田はずっと1軍で活躍してきたが，衰えを自覚し，8月に今季限りでの引退を発表して注目を浴び，それからは勝ち星を重ねる。

１軍のメインのキャッチャーの怪我により，樋口は１軍に昇格，
さらに真田が育てていた専属のキャッチャーも故障する。

昔バッテリーを組んでぼろぼろに打たれて以来疎遠だった二人が
再び組んだのはとんでもない大舞台で…。

おじさんが最後に一花咲かせるという，ベタな話ではあるが，
そこは堂場瞬一×野球，読んでいて手に汗握る。楽しんじゃいました。

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あまり、スポーツ関連の小説って読んだことがなかったので、結構新鮮でした。

まあ、ちょっと話が出来すぎの部分はありますが、野球好きなら結構楽しめると思います。

野球好きの方に、おすすめですかね。

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装画がとても美しくてずっと気になってた本です。
堂場先生のお話はこれが初めてでしたが、読んだ時期がタイムリー（日本シリーズ前）だったせいか凄く楽しめました！
40歳のプロ野球捕手と投手と監督（ちょっぴり）のおっちゃんトリオ引退劇…？で、もっとウエットかなと思ってたのですが、快感がどんどん押し寄せてきてとてもエキサイトな試合を生観戦したような読後感…！
何となく真田さんを新庄選手のイメージで読み進めたせいか（新庄選手は投手じゃないですが…）、樋口さんは実際どの選手っぽいのだろうとか考えちゃいました…（谷繁選手とかタイプなんですが）。
バッテリーは夫婦といわれるのに、これほどまでに資質（性格？）に溝があるとは…。（投手は傲慢・捕手は自虐的、という語りが興味深かった…！）
野球を知らなくても「人生折り返しターンに入ったなぁ…」って思う人なら惹きつけられるお話かと。元気でました。

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同じ年にドラフト入団したキャッチャーの樋口とピッチャーの真田。同期の二人だけどバッテリーを組んだのは最初の一回だけ。。それから１８年間、４０歳になった二人に同時に「引退」の言葉が・・・。二人の最後に向かって静かに熱く動き出す気持ち。「魂は死んじゃいないぜ」！！っていいなぁ〜。気力、気持ち。魂の乗った白球。最後の試合のラストダンス。迷ったら基本。信じてやるだけ！！いくつになっても、きっとずっと魂は死なない。自分がそう思ってれば。そう思ってくれる相手がいれば。

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引退を前にしたプロ野球同期の二人。選手として歩んできた道も引退を決めた事情も違うけれど、本当に最後の試合でそれまで交わることのなかった二人の気持ちが通じ合う。出来すぎ感はありますが、それまでの二人の心情や周囲の人物の描き方が納得できるので、良しと思えます。何かに区切りをつける最後の最後で気づくこともあるんだ、きっと。そして、曲がり角を曲がっても道は続いているんだなぁ。

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堂場瞬一のスポーツものは初めて。少年野球でもなく高校野球でもなく、プロ野球が舞台。しかも４０歳の引退間近のバッテリーが主人公で、この熱い話を書くんだからすごいね。出来すぎ感はややあるけど、文章だけでここまで野球を盛り上げてくれたのだから、それもアリってことで。いくつになっても人生あきらめちゃダメ、楽しまなきゃソン♪　って元気づけられましたよ。

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いいなぁ～　現役最後の試合でいがみあっていた同期の真田と樋口がバッテリーを組んで完全試合をやる。　投球の一球一球を想像しながら読んだ。
完全試合はバッテリーだけでなく守っている全員が
エラーはできない、ヒットせいの当りは飛びついてでも捕らねばならない。　仲間を信じるチームーワークが大事だ。
３０年ほど前に福岡の早朝野球の県大会で完全試合をやった、センターを守っていたボクは最後まで気を抜くことができなかった。
その時の新聞の切り抜きは大事に今でもとっている。
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ストーリーは平凡と感じました。でも、野球の描写が秀逸です。子どもの頃、漫画「ドカベン」を読んだときの興奮に似ています。

でも、完全試合はやりすぎだなぁ・・・と、思う。

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#読了。プロ野球に同期入団したピッチャーとキャッチャーの二人。40歳になって、引退、引き際、引退後の身の振り方を考えなくてはならない時に、二人の取った道は。ピッチャーとキャッチャー、レギュラーと補欠、性格も対照的な二人をバッテリーという形で対峙させる。ありえない結末ではあるが、年も近い中年としては応援してしまう。

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ドラフト同期入団の２人のベテラン選手。片やドラフト２位で即戦力捕手として期待され入団したものの、レギュラーを奪えず控え選手として現役を続けてきた樋口とドラフト５位入団から這い上がり、数多くのタイトルを獲得しエースとして君臨してきた真田。
ドラフト同期で投手と捕手という関係でありながら、新人時代にバッテリーを組んだ試合で滅多打ちにあってからはお互い避けて交わらなかった２人が「引退」を決めた途端に再び交わり始まるというストーリー。
２人の男の引き際、生き様が描かれていて読み応えのある作品です。

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プロ野球選手の気だるさが際立ちすぎだな。
もう少し熱いストーリーが良かった。
設定が好みだっただけに残念。